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VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その71

2022-12-05 14:04:52 | 永遠の桃花

今日は枕上書ではありません・・・

GYAO!の 永遠の桃花 配信も今日まで。

やはり YouTubeより 画像が綺麗です。

何度見ても  好きです・・・

そういえば、今  桃花が もしかしたら ウオレス・フォ

とティファニー・タン 主演だったかもしれないという

記事が  取り上げられていますね。

 

この桃花は  スタッフと演者の絶妙なバランスの賜物

だと思うので、もし 違う俳優、監督、美術なら、

たとえ作品的には素晴らしくても  おそらく  再生回数

は  それなりだったのではないかと 思います。

 

今の桃花は  何度でも見たくなるし、OSTも何度見ても

飽きないし  マーク・チャオの存在感といい ヤン・ミー

とのカップル感といい、申し分ない。

また、ユーフェン監督や演出、美術、衣装、メイク

が  群を抜いている。

音楽も  何度聞いても飽きない。

内容的に辻褄が合わないのは  ご愛嬌として・・

運命の桃花や夢幻の桃花も良かったけど、結果

としては  永遠の桃花に遠く 及ばなかった。

本当に「微差」の問題で、 うまく分析は出来ないけど。

 

また  YouTubeで  ハイライトシーン見ます。

今回  ゆっくり見直して見て

また  グッとくるシーンや泣けるシーン

キュンキュンするシーン  再確認しました。

お気に入りの場面がいっぱい💖

まだ 沼にいるの自分の事も 再発見😅


桃花徒然 その70

2022-12-03 20:15:59 | 永遠の桃花

枕上書  番外編より

 

白ゴンゴンは  まさに、白浅姑老姥姥が愛読している

物語のお姉さんたちのように 時空を超えてしまった

のだ。

 

今、白ゴンゴンは帝君の  目の前に座っていた。

彼は、従者が彼の為に用意した小さな椅子の

肘掛けを支えに、好奇心をもって  目の前の

父君を見ていた。幾十万年時空を超えたかも

わからなかったけれど、目の前には父君がいる。

父君に出来ない事などないのだから・・・

心配はいらない。きっと父君なら 自分を送り

返すことができるに違いないのだから・・・

 

目の前の  若い父君は しばらく彼を見て、

言った。「貴方は  本君の息子だと言った。

しかし、本君は  結婚した事がない」

ゴンゴンはこの言葉にとまどい、少し恐怖

した。「だ、だけど  僕は銀髪の小仙童だよ?

見るからに 父君の子供でしょう?」

「魔族にも妖族にも、神族にも銀髪の者はいる」

帝君は  名前まであげつらった・・・

ゴンゴンは 銀髪の者がこれほどたくさんいる事

など  知るはずもない。驚愕しながらも 食い下がる。

「だけど、私はこんなに可愛い姿をしているよ。

父君以外の銀髪の人たちは  私みたいな可愛い

子供を持てるでしょうか?持てるはずないでしょう」

 

彼の父君はまたしばらくの間彼を見た。

「うん、貴方の言うとおりだと私も思う・・

しかし、私は結婚した事がないのだ・・・」

ゴンゴンはようやく  一つ説明が抜けていた事を

思い出した。

「あぁ、父君に一つお話し し忘れていました。

僕は 今の父君の子供ではありません。僕は

未来の貴方の子供です。今朝、母君と一緒に

閉閑する父君を送って行ってのち、僕は連宋叔父に

別れを告げようと元極宮に立ち寄ったのです。

その時多分  誤って  祖てい神の閉閑法陣に触れた

ようなのです。それで  気付いたらここに来て

いました」

「祖てい?祖ていは  生きているのか?」

いきなり喋ったのは 隣で静かにお茶を飲んでいた

折顔上神だった。

「ゴンゴンちゃん、貴方は何年先の未来から

やって来たのか  わかるかな?」

白ゴンゴンは  頭脳明晰な子供だったので、

折顔上神の発した問いに順序を追って答える。

「折顔上神にお答えします。祖ていは確かに

生きています。少し前に戻って来たばかりです」

しかし、次の質問を  ど忘れして しばし折顔上神を

見つめていた。

折顔に促されて  ようやく「あぁ、何年先の未来から

かは  僕もわかりません・・・」

「でも  僕が生まれた時には 父君は40万歳でした」

折顔は  深く息を吸い込むと  言った。

「という事は・・・貴方は26万年後から来た、

という事・・・?」(このゴシップに興味深々な折顔)

「帝君が40万歳という高齢で貴方が生まれたなら、

貴方は  末息子かな?兄や姉は 何人いるのかな?」

 

ゴンゴンは頭を横に振った。「兄や姉はいません。

僕は父君の唯一の息子で、太晨宮の唯一の若主人

です」

(ここで  ゴンゴン、従者にお茶の催促)

茶杯を両手に持ち、上品にお茶を飲むゴンゴンを

帝君は よく観察した。自称ゴンゴンは 確かに

自分によく似ている。祖ていも生きている可能性は

ある。祖ていなら、この子を過去に送る事が出来る。

それより この子供は  自分が施したバリアを通って

ここに来た・・・どのように考えても この可愛らしい

子供は  自分の子供としか言いようがないのだ・・・

浮世の情愛事に一切関心を持たない帝君は  この子供が

自分の子供だと思っても、妻がどういう人か?にまで

興味はわかなかった。それより気になるのが・・・

「40万歳?なぜ私と貴方の母上は そのような高齢に

なって ようやく 貴方を産む事にしたのだろう?」

 

「母上は  まだすごく若いです。父君だけが40万歳です」

「九九は、自分はまだとても若い。父君の可愛い若妻

だと言っていたよ」

 

「可愛い若妻」という言葉に 帝君の顔色は白く

なった・・・

 


桃花徒然 その69

2022-12-02 12:16:33 | 永遠の桃花

枕上書  番外編より

 

東華の禁制バリアを攻撃していた神仙たちは 少し

休憩しようとしていたところであったが、突然

目の前に現れた小さな子供が、なんの苦も無く

バリアを通って  、いとも簡単に門を開けるのを

呆然として見ていた。自分たちが  渾身の力を

振り絞っても 開けられなかったバリアを難なく

通って行ったのみならず、 49人の心血と知恵を

注ぎ込んで、千と九十五日の昼夜をかけてもなお

触る事の出来なかった門を開けた・・・

 

門を通り抜けたゴンゴンは  慣れた足取りで小舟に

乗ると、花木の海を抜け  石宮の前まで来たが

その時  ようやく  何かが違う事に気が付いた。

石宮の右側、海につながる花園は見当たらず

代わりに 鬱蒼と茂った小さな林があった。

また 昨年 父君と一緒に作った玉の看板ではなく、

自分の知らない文字が書かれたものが  門に

掛かっていた。

 

しばらく考えていると  見た事のない哥哥が目の前に

飛び降りてきた。彼は自らを碧海蒼霊の筆頭仙者と

名乗った。(字を出すのが大変なので 以下 従者と

します)

ゴンゴンは混乱した・・・この名前は聞いて

知っていた・・・現在の父君の従者 重りんの

祖父の名前だ。ゴンゴンの知る限り  彼は

十数万年前に羽化していた。

 

彼から どうやってこの場所に入って来たのか

尋ねられたとき  ゴンゴンは  生まれて初めて

どもってしまった。

「ぼ・・僕は  父君  つまり  帝君・・すなわち

東華帝君・・ぼ・・僕は  彼の息子 ・・ 名は

白ゴンゴンという・・・」

それを聞いた従者もまた  ひどく頭が混乱

してしまったが  この小仙童を  丁重に案内

する。

父君の元へと行く道すがら  ゴンゴンはずっと

思いを巡らせていた。

三年前、崑崙虚で大きな事件があった。その時、

少かんが大昔に人間を凡界に送り込む時、 自分の

身を呈して協力し、死んだと思われていた光神

祖媞(以下 祖ていとします)が戻って、後  彼女は

連宋叔父の元極宮で閉閑していた。(蛇足ですが

祖ていが死んだはずなのに、26万年後に復活した

という事は  少かんも もしや・・・?)その為

連宋叔父は元極宮全体を法陣で覆ったという。

ゴンゴンはその朝 うっかりその法陣に

触れてしまったのだろう。そのせいで 時空を超えて

しまったに違いない。そのような話をゴンゴンは

白浅姑老姥姥の本で知っていた。

祖てい神の得意分野は時空を超えるわざだった。