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VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その81

2023-01-01 03:02:01 | 永遠の桃花

枕上書 番外編より

 

鳳九は 会議について本当の事は  勿論知らなかった。

帝君と一緒に章尾山に行けるなんて  本当に嬉しい!

そして、ゴンゴンと二人で  大いに楽しむことに

した。

帝君が会議中  章尾山で遊び尽くした鳳九。

設営に戻ると  従者が鳳九の荷物を運び出して

いる。  仙婢たちの控え場所に鳳九の荷物が行って

しまったので、帝君の設営に移すところだった。

鳳九はそれをとどめて  従者には 帝君がお疲れだろう

と  自らお茶を用意し、持って行かせた。

自分が帝君の設営で共に過ごす事は  帝君におかしな

噂がたつ因になるかもしれない・・・

何と言っても  女性の影さえ無い過去の帝君の威厳を

損ねる事になっては、と気遣ったのだった。

 

鳳九は部屋に行くと、疲れたゴンゴンを寝かしつけ

自分の荷物を整理し始めた。

整理しながら  ふと気付く。

従者は 私の世話をするために  もしや帝君のお世話が

済んでいないのでは?

大晨宮では  帝君が法会などに参加する時、荷物の

準備や整理を鳳九がしていた。帝君はそれをとても

喜んだので、鳳九は思い立って  帝君の設営へ

行ってみる事にした。

 

帝君の設営場所は広い敷地内にあった。広い庭を

通って寝所まで辿り着く。

が・・・寝所の門には 鍵がかかっていた!

帝君の結界をとおれても、実物の鍵には

太刀打ちできない💦これは困った・・従者が

来るまで待つようかしら・・・

鳳九がまごまごしていると、突然大きな怒鳴り声。

「貴女は何者!?  ここで何をしている!」

 

 


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