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VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

年老いて

2012-01-17 12:43:41 | 日記
昨日、母を病院に連れていきながら

 いろんな話をきいた

 
昔の話  まだ 汚染もなにもない豊かな日本海で

 のりをとり、貝をひろい

冬は 広い家に いろりがきってあって

 暖房は それだけ

火鉢は お客があれば使ったという


 学校から帰ると

どこそこの畑にいる と メモがあって 手伝いはあたりまえ

 夜は 藁たたきをして、振動で手がピシピシ切れ、血がにじんだ


自分の親も とにかく働いて働いた


 牛に餌もやらずに 自分らが 食事などしようものなら

父親から 大目玉をくらった


 自分の山があって、 まつたけが豊富に採れ、その他

くりだのあけびだの ズベリタケという地元特有のおいしいきのこもたくさんとれた



 夏の畑は あまりの暑さでめまいをおこし

母親から くそにもならん!としかられた


 海が 大好きで ひとりでも貝をとりによく行った

祖母からは  「お前のおかげで 毎日食われるわいや ありがたい」

 と感謝されていた


母は、私ら子供の目からみても よく働く人だった

 子供のころ

大人になったら あんなに働かなくちゃいけないんなら

 子供のままでいたい・・・と 本気で思っていたくらい 母も父も働いていた



今、二人とも 外へ出ることもなく

 めいめい好き勝手にしている


でも つまらないだろうな・・・


 楽するとかしないとかでなく、 自分の体が思い通りに動く事ほど

ありがたいことはないんじゃないか・・・


 母の願いは 


また、海で海草や 貝を採ったり

 銀杏ひろいに  せり摘み 栗ひろいを存分にすること


来世でまた元気な人間に生まれてさ、

 そういう時代を選んで、たっぷり願いをかなえなよ


不自由になった親によりそいながら  

 私は そんな事を思う


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