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お札のハナシ

2005-09-16 | 読み物

 先日、電車の車内で新聞を読んでいる人が居て、たまたま覗いた見えた記事の中にお札の「隠し文字(マイクロ文字)」のことが書かれていました。夏目漱石の頭の髪の毛と1000円と云う数字の間に文字が書かれているといったものでした。肉眼で普通に見る限りでは、線が引いてあるとしか見えない。そこで半信半疑、虫メガネでのぞいてみると、画像にあるように夏目漱石の頭の髪の毛と1000円と云う数字との間、中央上部横線、左上部の1000円の下にも。それぞれ「NIPPON GINKO」と云う文字が確かに書かれてありました。感心しながら、ほかにもないか探してみたところ、中央の透かしは別として、左下のホログラム風部分には千円の文字が、裏面右下の八角形楕円?の中に「1000」の数字が、周囲の囲み線の中、さらに富士山の上の花丸マークの線のように見える部分にもにも、やはり「NIPPON GINKO」の文字が書かれていました。なんか面白いと思いつつ1000円札でこれだけの隠し文字があるのだから、さぞかし1万円札にもなれば、もっと多くの文字が・・・と思っていたら、文字らしきものは、左側壱万円と書かれた下の楕円部分に「NIPPON GINKO」と云う文字、右下のお札の番号の下に「1000NIPPON」と「10000GINKO」があるだけでした。そのかわりホログラムは、ピッカピッカで国花の桜模様に「額面金額10000」の文字と日本銀行の「日」の文字を図案化した日○製作所のようなマークが角度を変えると交互に浮かびあがります。でも、もともと1万円札は多彩色刷りで色合いが複雑になっており、聞くところによれば、「マイクロ文字」は無論のこと、パソコンやカラーコピー機等で再現しにくい「透き入れバーパターン(縦3本線)」やお札を傾けると、表面左下に「10000」の文字が、裏面右上に「NIPPON」の文字が浮び上がる「潜在模様」、左右の余白部にピンク色を帯びたパール光沢のある半透明な模様が浮び上がる「パールインク」、表の印章(日本銀行総裁印)に紫外線をあてるとオレンジ色に光るほか、地紋の一部が黄緑色に発光する「特殊発行インキ」、従来のお札よりもインキが表面に盛り上がるように印刷されている「深凹版印刷」、目の不自由な方が指で触って識別できるようにした「識別マーク(深凹版印刷)」の採用と、お札の偽造防止のために沢山の技術が採用されているそうです。しかしながら、1000円札は、発行枚数関係からコストを抑えてしまったため、ホログラムの採用は見送られ従来の技術にマイクロ文字等、いくつかの技術を加えただけのため、パソコンやカラーコピー機等で偽造されてしまい現在、偽造されているお札の7割は1000円札とのことでした。とはいえ、いくらパソコンやカラーコピー機等の性能が上がっても複製をすることは絶対無理です必ずバレます。通貨偽造は、とても重い罪ですから絶対にやめましょうね。


(参考:日本銀行「日本のおかね」 http://www.boj.or.jp/money/03/bnnew3.htm )

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