新進気鋭の日本画家であり、旧知の友人である「小松謙一」の個展が横浜の馬車路ART STUDIO PEACE PORTで12月6日(火)~25日(日)まで開かれます(月曜は休み・直接ご確認下さい)。今回の個展は、2月以来の個展となり、日本画家・小松謙一の集大成としての作品、約30点が展示される予定です。 最近は、創作活動のみならず、講演活動にも忙しく、先ごろ静岡美術館からの要請で「文人の夢・田能村竹田の世界」展開催にあわせ、伝統的な水墨画の世界を技法面から解き明かす講座を開講しましました。水墨画というとひと筆で一気に描くものと思われがちですが、実は何層にも墨の色を重ねて描かれている場合が多くみられるとのこと、薄い墨を重ねて色を作りだしたり、墨と紙と水のまさにコラボによって水墨の色や空間を作りだしていることが多いそうです。今回の技法セミナーでは、紙の上で墨がにじんでいく様子とか、墨や紙の種類によってにじみ方、色の広がり方が違うことを、実際の筆と墨を使って会場で実演しながら検証をするという講師として度胸のいる画期的な講義で絶賛を博しました。墨、紙、筆の違いによって生じる水墨の奥深い世界を見せ付ける高度なテクニックは、彼の実力のなせる技といえましょう。
□ 過去の展示会作品より
いざなう風景-小松謙一展 2003年7月7日~19日
揺れる風景-小松謙一展から「揺れる音 1」2002年 120号
参考:「ごらくセレクション展 2005」
平成17年12月5日(月)~17日(土)
出品作家◆小松謙一、前田昌良、宮崎次郎、吉野谷幸重
石居麻耶、杉田陽平、福士朋子
展示会場◆
ごらくギャラリー 2005年4月個展の作品と『或
る日々の光景』原画を数点展示します。
□ プロフィール
小松謙一(こまつ・けんいち)神奈川県藤沢市在住
1959年
福島県出身 1987年 多摩美術大学大学院美術研究科日本画専攻修了
川崎市民プラザ、昭和女子大学オープンカレッジ講師
ほか多数歴任、現在、多摩美術大学非常勤講師