映画『アンドロメダ・・・』

2012年10月31日 | 映画の感想



監督: ロバート・ワイズ
アーサー・ヒル ジェレミー・ストーン博士
デヴィッド・ウェイン チャールズ・ダットン博士
ジェームズ・オルソン マーク・ホール博士
ケイト・リード ルース・リーヴィット博士
ポーラ・ケリー カレン・アンソン(看護婦)
ジョージ・ミッチェル ジャクソン老人
ラモン・ビエリ マンチェック少佐
リチャード・オブライエン グライムズ
エリック・クリスマス 上院議員
ピーター・ホッブス スパークス将軍
ケン・スウォフォード トビー
フランシス・リード クララ・ダットン
リチャード・ブル 空軍少佐
カーミット・マードック ロバートソン博士

赤ん坊とアル中の老人の二人を除いて全滅した中西部の田舎町。墜落した人工衛星に付着した未知の細菌が原因である事を突き止めた科学者達は事態の対策を図るが……。マイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』を原作に、周到なディティールと徹頭徹尾なドキュメンタリー・タッチで迫るリアルなSF映画。主要登場人物は全て科学者で舞台も地下研究室だけ、地味と言えばこれ以上地味な物はないが、徐々に細菌の正体が判明して行く過程とクライマックスのサスペンスは映画的な面白さに満ち溢れている。

★★★★☆
ここ数年、ご近所のゲオでもっぱらレンタルしていたけれど、TSUTAYAだけ!っていう『キックアス』を見んがために、少し離れたTSUTAYAまでチャリンコをこいで出掛けてビックリ、発掘良品なんてコーナーがあって、ボクにとって幻の名作がズラリ。そんなわけで先週から映画三昧に拍車がかかっている。これもその中の一本。

昔、深夜劇場で観たはずなんだ。たぶん他チャンネルでも観たい映画をやっていて、チャンネルをカチャカチャしながら。で、もう一本の映画が終わって『アンドロメダ』に集中したときは、もう自爆装置の解除が始まっていた。一切の感情を持たない無機質なカウントダウンの声と、解除するためにレーザー光線をくぐっていく科学者。緊迫感があって震えたなあ。あんまりにもよかったので、そのあと、ハヤカワ・ノベルズの『アンドロメダ病原体』を購入して読んだ記憶がある。
そして今回、発掘良品で見つけて、観直してみてビックリ。自爆装置解除シーンってこんなに短かったのか!ボクの記憶の中でこの解除に向かうシーンは増幅して20分くらいのクライマックスになっていたのだ!あらためてボクの中でトラウマみたいに大きくなっていることを実感した次第である。
それにしても同じく発掘良品で観た『地球爆破作戦』が1970年で、この作品が1971年。こういうシリアス近未来SF映画の良品が作られていた時代なのだなあ。今どきなら、売らんがためにもっと派手なアクションや特撮をばんばん入れて台無しにしちゃうんだろうなあ。ほぼ同じ頃に作られた映画にも関わらず、『地球爆破作戦』に比べて『アンドロメダ・・・』の施設は陳腐な感じがしないのにも驚いた。『2001年・・・』もそうなんだけど、やはり装置デザインにも先見の明があるもんだなあ。


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