監督 クリス・ミラー
アントニオ・バンデラス (Puss in Boots)
サルマ・ハエック (Kitty Softpaws)
ザック・ガリフィアナキス (Humpty Dumpty)
ビリー・ボブ・ソーントン (Jack)
エイミー・セダリス (Jill)
コンスタンス・マリー (Imelda)
「シュレック」シリーズの人気キャラクター、“長ぐつをはいたネコ”が主役に躍り出た。『シュレック2』で初登場し、人気者になるも、目立たなかったプスの生い立ちが明かされる。孤児院で育ったプスは、悪友、ハンプティ・ダンプティと街で悪さばかり。しかし、ふとした事で人助けをしたプスは、長靴と帽子を贈られ、街の英雄になり、ハンプティ・ダンプティとは気まずくなっていった。シリーズでも見え隠れしていた、プスのキザなキャラに大笑い。バックに登場する脇キャラ猫たちも反則と言っていいくらい可愛い。犬派の人たちも劇場では猫に鞍替えして、プスの愛らしさに萌え死にしちゃってください。監督は、『シュレック3』のクリス・ミラー。
★★★☆☆
公開間もなくに『シュレック』の一作目は観たと思う。面白かった印象はあるが、二作目からは観ていないはずだ。だから、このアニメ映画が『シュレック』からスピンオフしたものだということを先に知っていたら、たぶん鑑賞する気にはならなかっただろう。たまたま新作のところにたくさん並んでいたので試しに観てみたわけなんだが、これは結構楽しめた。猫が糞をしたあとでシャッシャッと後脚で砂を書ける動作や、尻餅をついて前足だけで全身する動作みたいな、猫の無様だけど憎めない動作なんかがダンスに採り入れられているセンスなんかがツボだ。竹中直人のわざとらしい気取りっぷりも、もともとのキャラが自尊心たっぷりなキャラなので違和感がなかった。
まあ、ただこの映画、ドラマだけで観たら、水増しされているのを感じざるを得ない。旧友のハンプティダンプティと再会するまでの過程にどんだけ時間を費やしているんだよ!みたいな。まあ、その過程での謎のキャットウーマンとの出会いや猫ダンスシーンなんかが映画としては面白いところではあるんだけど。ただ、そのあとの本題であるジャックと豆の木の描写やクライマックスの故郷の町でのモンスターとの戦いに比して、あまりにもバランスが悪い。たぶん、この映画は短編のオムニバスか、他の劇場アニメの付録的な作品として企画されたものを、調子こいて引き延ばしたにちがいない。まあそういう小品っぽさが気軽に楽しめる良さでもある気がするけれど。
実は、この映画のDVDの得点に、もう一作、短編が添えられている。子猫の三銃士とともに声の小さい悪人と戦うという短編なんだけど、こっちが本編以上に笑いのツボを突いてくれた。必見!
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