映画『ザ・スパイ 裏切りのミッション』

2012年06月03日 | 映画の感想



監督: ニコラ・サーダ
ギョーム・カネ
ジェラルディン・ペラス
スティーヴン・レイ
イポリット・ジラルド
アーチー・パンジャビ
ヴィンセント・リーガン
アレクサンダー・シディグ
ジェイミー・ハーディング
ヒアム・アッバス
ブリュノ・ブレーレ
パリの空港で荷物検査員として働くヴァンサンは、同僚のジェラールとともに、密かに旅客の荷物を開けて窃盗を繰り返していた。ある日、ジェラールが盗み出した荷物が爆発、炎に包まれた彼は息絶えてしまう。実はこの荷物はシリアの外交官名義で預けられており、持ち主はニトロメタンという危険な薬物の密輸を狙う犯人だったのだ。そして、窃盗が明るみになり、職場を追われたヴァンサンのもとに、フランス保安局の諜報員を名乗る男が近づいた。男は爆発事件の背後に巨大な陰謀が隠されていることを告げると、ヴァンサンに、彼が犯した罪を免除するための、ある条件を突きつける。その条件とは、爆発した荷物の持ち主とその目的を突き止めるため英国に渡り、スパイとして生まれ変わることだった…。
『ボーン・アイデンティティー』や『ミッション・インポッシブル』など多くの名作を手掛けたスタッフが贈る、究極のスパイ・アクションが誕生。フランスとイギリス、2つの国にまたがった壮大な物語を、そのスケールにふさわしいスタイリッシュな映像美と練りこまれた脚本、そして実力派の豪華俳優陣による圧倒的な演技力で描くエンターテイメント作だ。突然スパイとしてのミッションを与えられ、巨大な事件に巻き込まれていく主人公を演じるのは『ザ・ビーチ』のギョーム・カネ。本国では劇場スマッシュヒットを遂げ、セザール賞にもノミネートされるなど大きな話題を読んでいる。
★☆☆☆☆
『ボーン・アイデンティティー』や『ミッション・インポッシブル』など多くの名作を手掛けたスタッフが贈る、究極のスパイ・アクションが誕生・・・などと大げさなことが書いてあるけれど、全然そんなことない。娯楽スパイアクション映画など期待していたわけではない。それなりのシリアススパイものと思って観はじめたわけであるけれども、こりゃ安っぽい。職を転々として不正にも手を出してきた、パリ空港職員ヴァンサンが抜き差しならないなりゆきでスパイへ。英国諜報部のパルマーに協力して、中東組織のテロに密かに加担している医薬業家ピーター・バートンと彼の妻を追う。まあここまではシリアスなスパイものだけど、その妻と関係をもったあたりからシリアス路線でもなく、不倫恋愛ドラマでもなく、緊迫感があるでもなく・・・。基本、スパイもののメロドラマって感じで、日本人好みの映画っちゃあ映画なんだけど・・・。いやとにかく究極のスパイ・アクションではないのだけは確かだ。まあB級C級映画にはありがちなんだけど、DVDジャケットみたいな消音銃を使うシーンなんてまったくないし、必要とする場面もない映画なので注意。一週間もすれば見たことを忘れそうな映画なのでその点も注意。

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