映画『ブリッツ』

2012年04月01日 | 映画の感想



監督 エリオット・レスター
ジェイソン・ステイサム (Detective Sergeant Tom Brant)
パディ・コンシダイン (Porter Nash)
エイダン・ギレン (Barry Weiss / The Blitz)
ザウエ・アシュトン (WPC Elizabeth Falls)
デビッド・モリッシー (Harold Dunphy)
ロンドン市警に所属する刑事ブラントは、強情で妥協知らずの男。その情熱と正義感の強さから、犯罪者に対してやりすぎてしまうこともしばしば。ある日、ロンドン市内で警官ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。ブラントの横暴さを暴露しようと彼を追いかける新聞記者ダンロップは、ワイスという男から情報を得るが、その男こそが殺人鬼、通称ブリッツであることを知る。ワイスは警官を殺害し、そのことで有名になろうとする愉快犯だったのだ。
★☆☆☆☆
ジェイソン・ステイサムのアクション映画はけっこう見ているんじゃないかな。やっぱり『トランスポーター』シリーズ1作めの、クールな運び屋がインパクトあった。この映画、『ダーティハリー』ロンドン版、暴力刑事が主人公。ただ、キレっぷりは尋常でない領域。ホントにこんなことやってたら、一日で転属かクビなんじゃないだろうか。対する相手は連続警官殺しの異常者。ジェイソン・ステイサム扮する刑事の親しい連中を次々と殺していく。ステイサム刑事と親しい様子が描かれると、「ああこいつ殺されるな」「こいつは狙われて殺されそうになるな」と先が予測できる展開だった。犯人が意外に早く逮捕されて手も足も出ない展開というのがちょっと新鮮だけど、最後はやっぱり暴力で解決。こういう個人レベルで戦争やらかしているだけの映画って後味がよくないなぁ。以前ほど、この手の勧善懲悪目には目をな映画を見て血湧き肉踊らないのは、年のせいかなぁ。それにしても話が強引すぎるよな。前述の過剰暴行しかり、過去の怨恨をこれまで秘めていた犯人が連続殺人を始めたスイッチが不明、ちっとも知的な行動をとってないのに証拠が皆無で釈放ってのが不自然、釈放後は厳重監視のはずなのに行動できるのも変だ。お馬鹿な映画だから観客もお馬鹿になって楽しめ!っていうメッセージなのか?(笑)それにしてもジェイソン・ステイサム。こんなオレオレ映画、無敵男のキンタマ映画を演っていたら、スティーブン・セガールまっしぐらだぞ。あ、この映画、カメラワークがなかなか凝っていてなかなかスタイリッシュ。警察から釈放されるシーンなんて、なかなか!


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