映画『MONDAY』

2012年10月11日 | 映画の感想



監督 SABU
堤真一 (高木光)
松雪泰子 (霧島優子)
大河内奈々子 (近藤理恵)
西田尚美 (町田由紀)
安藤政信 (近藤光男)
大杉漣 (村井良夫)
小島聖 (アキコ)
麿赤兒 (浮浪者/悪魔)
塩見三省 (大島大介)
野田秀樹 (神山伸吾)
山本亨 (花井喜一郎)
田口トモロヲ (島光彦)
寺島進 (中野三郎)
松重豊 (久保正樹)
根岸季衣 (近藤美代子)
津田寛治 (ケンジ)
堀部圭亮 (ベルボーイ)
山田明郷 (ベルボーイ)
並樹四朗 (ベルボーイ)
上杉祥三 (ベルボーイ)
深沢邦之 (サラリーマン)
ベティー (バーのママ)

月曜の朝。見知らぬホテルの一室で目覚めたごく普通のサラリーマン・高木。週末、酔っ払って何をしていたか憶えていない彼だったが、ポケットからお浄めの塩が出てきたことから次第に記憶が蘇ってくるのだった----。日曜日。友人の通夜に参列していた高木は、ラジコンが趣味だという理由だけで、遺体から取り除くのを忘れられていたペースメイカーを外す役を任される。だが、失敗して遺体は爆発。その後、彼はその話を恋人の由紀に面白おかしくするのだが、呆れられフラれるのだった。落ち込んだ高木が訪れたのは一軒のバー。そこで、彼は絶世の美女・優子と出会うも、なんと彼女はヤクザ・花井の女だったのである。ところが、花井にすっかり気に入られた彼は、怖さも手伝って勧められるままに酒を飲み過ぎ・・・。

★★★★☆
うん、これは楽しめた。こんなに映画を面白くする順番で記憶がよみがえるかなあ?なんてツッコミもしたくなってしまうけれど。
「ね~矢菱く~ん、邦画でなんか掘り出しもの、な~い?」
なんて、飲み屋の映画好きのおネーさんから尋ねられたときのボクの定番映画ってのが、
『遊びの時間は終わらない』
あのモックンこと本木雅弘主演のコメディなんだけど、予測不能の展開がやたらそそってくれる隠れた傑作である。
で、今回観たこの映画『Monday』。
これがまた、なかなか楽しい。
こっちの主演は、堤真一。こいつもなかなか予測不能の面白さで楽しませてくれる。
ホテルの一室で目覚めた男が、ひとつ、またひとつと失った記憶を取り戻していくが、その記憶というのが想像を絶する。
アッチャーやっちまったよ、じゃすまされないようなとんでもなさなのだ。
で、最終的に今の自分が孤立無援の危機的状況に立たされていることが判明するわけだけれど、ここからあとの展開が今ひとつ。
『未来世紀ブラジル』っぽい終局への流れは決して嫌いじゃないけれど、なくてもいい。現在に至る経過を膨らませればもっともっと面白くなったし、それ以降はもうなくってもいいくらいだった。
まあ、そのへんの蛇足感は『遊びの時間は終わらない』にも感じたところなんだけども。
どっちにしろ、楽しめる映画であることに変わりはない。堤真一はもちろん、松雪泰子もいさぎよいキレっぷりだけでも十分楽しめる。
というわけで、
「ね~矢菱く~ん、邦画でなんか掘り出しもの、な~い?」
「掘り出しものぉ?『遊びの時間は終わらない』って観た?」
「こないだ貸してくれたじゃ~ん」
「あ、それじゃ『Monday』は?」
「あ、観る観る~!」
という展開を期待して、★5つ!・・・ってちょっとふざけすぎ?(笑)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿