昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十五)獲物を見つけた鷹さながらに

2015-07-19 10:05:10 | 小説
「どうして。どうして、麗子さんは僕を‥‥」 麗子の真意を掴みきれない彼は、意を決して訴えた。 「僕を、僕を一体どうしたいんですか?  その答えを、僕は麗子さんから聞かせて貰えない。地獄です、これは。 やっとの思いで、麗子さんから逃れ得たと思ったのに、また貴女の手の中だ。 どうして、僕なんかを…。 麗子さんとは、不釣り合いな僕です。いや、そうじゃない。 釣り合うとか、そんなことじゃない。 麗子さ . . . 本文を読む

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