「マリー・アントワネット王妃が幽閉されたとかいう牢獄への道筋を教えてもらいますか?」
「地下鉄で行かれますか? それとも、タクシーを使われますか?」
「地下鉄で」と口に出かかったのですが、スリの話やら切符の買い方やら、また面倒になるかと思い「タクシーで」と答えました。
「日本と違いまして、流しのタクシーはおりません。すべて、タクシー乗り場でということになります。」
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フラメンコのショーのことですがね。本場はね、スペインだと分かっています。
でもね、案外パリにも、場末のバーのようなレストランのような、そんな店があるんじゃないか、と思ったわけですよ。
事前にね、インターネットででも調べておけば良かったのですがね……。
現地で聞けば分かるだろうと、高をくくっちゃいまして。
結論から言うと、教えて貰えませんでした。
「分かりませんねえ」という、つれない答えが、旅行会社の社員さんから返ってきたのです。
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わたしは連れとなると方も居ないことだしと、窓際の2人テーブルに陣取りました。
いや、寂しくはないですよ。
船尾なのか船首に当たるのか判然としませんが、その近くでした。
先ずはお水が運ばれ、そしてシャンパンかワインかと聞いてきます。
ご承知の通り、アルコールを控えているわたしです、丁重に「ノン」とお断りしました。
「ノーではなく、ノン。これで良いですよね?」
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それにしてもまあ、パリの交通事情ときたら……
凱旋門周辺はひどいものです。
一応、侵入用の信号機がありました。
あちこちから車が進入して、そして出て行きます。
もしもわたしが運転しているとしたら、恐らくは朝に入って夜に出ることでしょう。
その間、ぐるぐる回り続けるんじゃないでしょうかね。
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(四十一)ベルサイユ宮殿を後にして、パリ市内に向かいました。本日は、午後六時からセーヌ川ディナークルーズです。ほらほら、良く聞くでしょ? セーヌのほとりで、恋人たちが恋を語り合うって。サーチライトに照らされる二人、これ見よがしに熱~いキスを交わすとか。良いでしょ、良いでしょ。見届けてあげようじゃあーりませんか。今日の二人は、バチッ! でしたからね。シャイヨー宮で、B班三号車全員(同部署)の写真撮影 . . . 本文を読む
(三十八)どこをどう通ったのか、判然としません。順番がめちゃくちゃになるかもしれませんが、ご愛敬と勘弁して下さい。鏡の間という有名な、廊下というか大広間というか、だだっ広い空間に入りました。圧巻! のひと言です。右手から射し込む陽光、左手に設置してある大鏡の群。柱ごとに並べられた、彫刻の燭台(でしょうか?)の数。どれだけの費用を掛けたというのでしょうか。正直のところ、腹が立ってきました。ごった返す . . . 本文を読む
突然に、豪華絢爛な広間が目に飛び込んできました。
と共に、人人人…です。
「見上げて下さーい」
説明がありましたが、首の痛みに気を取られて、覚えていません。
映画で観た気がするのですけど、高い台を造って寝そべって描いていましたよね。
大変な作業でしょう、実際のところ。 . . . 本文を読む
(三十六)お待たせしました。ベルサイユ宮殿は、パリの郊外にあるんですね。どの位でしたかね、時間は。結構、乗ってましたね。高速道路を走った筈です。近付くにつれて車線数が少なくなり、高速道路には感じられなくなった気がします。市街地の喧噪から離れて、田舎町の風情が漂ってきました。高速から下りると、道幅が広くて街路樹がたくさんでした。この道を、あのマリー・アントワネット王妃を乗せた馬車が走ったのでしょうね . . . 本文を読む
ダ・ヴィンチ、レオナルド・ダ・ヴィンチですね?
正直、わたし、あの人、嫌いなんですよね。
あんな天才って、居るんですかねえ。
二人か三人で創り上げた、架空の人物じゃないんですか?
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お次は、またまた、女性です。仕方ないでしょ、わたし、男ですから。
ということではなくて、有名な作品は、女性が多いということですよ。
でもないか……ロダン作「考える人」とかミケランジェロ作の、ほら素っ裸の男性とか、ありますね。
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