昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

水たまりの中の青空 ~第二部~ (百七十六)

2021-12-21 08:00:24 | 物語り
「小夜子。どうだ、俺の嫁にならんか。こんな時に、と思いもしたがいつまでもだらだらしても仕方がない。 小夜子の爺さんも大事にする。小夜子には内緒だったけれども、月々仕送りをしてた。 心配するな、小夜子の名で送ってるから。それと、相場の方も片は付けてある。だから何の心配もいらん。 そうだ、ここで一緒に暮らすか?」 「タケゾーはどうしてそんなに優しいの?」 「何でかな、俺にも分からん。案外惚れるというの . . . 本文を読む

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