昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~(十四) どうして僕の周りには

2015-07-01 08:50:25 | 小説
「実はね、誰にも言っちゃだめよ。私、道ならぬ恋をしてるの。妻子ある男性と…。その人を忘れる為も、あるの」 深い溜め息をつきながら、小原は意外な言葉を告げた。 「割り切っていたつもりだったけど、やっぱりだめね。 やだ、私ったら。どうしてこんなことを、ミタちゃんに話すのかしら。 ミタちゃん。私のこと、忘れないでね。こんな馬鹿な女が居たって、時々は思い出してね」 小原の目から、どっと涙が溢れた。 「は . . . 本文を読む

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