[青春群像]にあんちゃん ((通夜の席でのことだ。)) (二) 2025-05-11 08:00:57 | 物語り ほのかの泣きごえが大きく家中にひびいた。 ほのかはチラリと布団のなかの祖母を見るだけで、あとずさりしてしまう。 . . . 本文を読む
奇天烈 ~蒼い殺意~ 哀しい事実(二) 2025-05-10 08:00:22 | 物語り 彼の娯楽は、休日ごとの喫茶店通いと毎夜のステレオ鑑賞だ。 彼にしてみれば性能の良いラジオでも良かったのだが、ラジオからの押しつけの曲 を聞かされることに辟易すると言う。 . . . 本文を読む
[淫(あふれる想い)] 舟のない港 (二十五)「いたい」。 2025-05-09 08:00:21 | 物語り 「いたい」。とつぜんのミドリのことばに、男は我にかえった。 「ごめんごめん。すこし休もうか、疲れたろう」と、おのれの淫らな妄想を打ち消すように、ミドリをカウンターへ促した。 . . . 本文を読む
[ライフ!] ボク、みつけたよ! (三十六)さてさて次なる場所は、 2025-05-08 08:00:32 | 物語り 次なる場所は、福岡県久留米市篠山小学校です。 ここには特産品がありまして。それをご存じですか? 素晴らしい! . . . 本文を読む
ドール [お取り扱い注意!] (七)「お父さん、起きてよ。 2025-05-07 08:00:46 | 物語り 元旦に、とづぜんとどいた荷物。 日が経つにつれ、ふくれあがってきた。 なかから出てきた物は……人形だった。 ======== . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (四百七十四) 2025-05-06 08:00:00 | 物語り 徳子と真理恵のみぞが深まり、徳子が去ることになった。 というよりは、そう仕向けたというほうが正確だ。 . . . 本文を読む
[青春群像]にあんちゃん ((通夜の席でのことだ。)) (一) 2025-05-04 08:00:00 | 物語り 通夜の席でのことだ。 やすらかな表情で横たわるシゲ子の枕元で、憔悴しきった孝道がすわっている。 . . . 本文を読む
奇天烈 ~蒼い殺意~ 悲しい事実(一) 2025-05-03 08:00:55 | 物語り 少し、暗いお話です。 昭和の御代の、何年ぐらいでしょうか… 高度経済成長時代の終わりごろ… ということに、してください。 筆者の、自伝的要素のはいった作品です。 といっても、内容のすべてが 筆者のそれとはかぎりませんので、 誤解のなきように。 . . . 本文を読む
[淫(あふれる想い)] 舟のない港 (二十四)ナイトクラブで、ふたりして 2025-05-02 08:00:06 | 物語り ナイトクラブで、ふたりしてグラスを傾けた。 高い天井には無数の照明が設置してあり、おおきなシャンデリアが中央にひとつ、そして間隔をあけて左右にひとつずつが輝いている。 . . . 本文を読む
[ライフ!] ボク、みつけたよ! (三十五)初恋が甘酸っぱいものだとすれば 2025-05-01 08:00:20 | 物語り 初恋が甘酸っぱいものだとすれば、大人の恋はどうなんでしょう。 マンゴーのように甘くあまく、そしてやっぱり大いに甘いものでしょうか。 . . . 本文を読む
ドール [お取り扱い注意!](六)「はじめての設定を 2025-04-30 08:00:40 | 物語り 元旦に、とづぜんとどいた荷物。 日が経つにつれ、ふくれあがってきた。 なかから出てきた物は……人形だった。 ======== . . . 本文を読む
[青春群像]にあんちゃん ((20年前のことだ。)) (十一) 2025-04-27 08:00:55 | 物語り シゲ子が息を引き取る前夜のことだ。 つきそっている孝道にたいして、シゲ子が力ない弱々しい声でかたりはじめた。 . . . 本文を読む
奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (三十二) 2025-04-26 08:00:20 | 物語り がっくりと肩を落とすわたしを、 「だいじょうぶですか? 山本さん」と、あのこころ優しき看護師がむかえてくれた。 ああ、またしても……。 . . . 本文を読む
[淫(あふれる想い)] 舟のない港 (二十三)男が飛び起きた。 2025-04-25 08:00:42 | 物語り 男が飛び起きた。いつの間にか寝入っていたようだ。 「ああ、夢だったのか」。おもわず口に出た。 . . . 本文を読む