釜石市郷土芸能祭は昭和52年に第1回が開催され、今回が第26回。
これまで出演した団体名が一覧としてパンフレットに掲載されていました。
教育機関を除いた虎舞は14団体、しし踊り8団体、太神楽6団体?、神楽7団体?、
その他として太鼓系もあり、また、今回は出演が無かった常龍山御神楽系は
神楽なのか太神楽なのか、私にはどのような分類になるのかわかりません。
と云うことで、釜石と云えば、虎舞と云ったイメージどおりの芸能割合のようです。
5番目は客席通路から登場の高屋敷神楽さん
法螺の音と共に登場で、この日のゲスト、一戸町からです。
それにしても会場内のお客さんが遠野に比べて多いです。
一戸の山伏神楽とサブタイトルがありました。
舞い込みでは下舞・権現舞を行ってから、次の舞に進むそうで、この辺の神楽とは逆。
約250年ほど前に三明院という山伏がいて、高屋敷集落にその神楽が伝えられたのが、
名前の由来だとパンフレットにありました。
神歌は、この辺のものと似たような歌詞でした。
下舞の所作は異なっていましたが、このようなシーンはこちらも同じ。
少し違うと云えば、八戸周辺同様に歯打ちの回数が多いことでしょうか。
権現舞の中頃辺りからが面白い。権現様を曳き回したり、
権現様に引っ張られたり、
権現様と格闘するようなシーンがあったり、ご覧のように乗ったり、
虎舞のように肩に乗って大きくなったり
と、なかなか見ごたえのある権現舞でした。
六番目は、神ノ沢鹿踊さん
元釜石北高周辺のしし踊りです。
おおよそ330年ほど前に房州生まれの唯善伝冶と称する者が、
神の沢の満蔵という人に教えたのが始りで、旧鵜住居村では最も古い芸能なそうです。
唯善さん、遠野には唯是さんが居るけど関係ないよね?笑
腰を下げる所作がきれいな刀掛け、遠野では見られません。
皆さん、正装での袴姿、これもまたお金の無かった遠野のししでは見られません。笑
遠野で云うところの雌獅子狂い
常々思うのは、遠野でも周辺の芸能を観る機会を増やして頂ければ、
自分たちの芸能に対する良い刺激になるのでは?と。