遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

2024 東和町 土沢神楽舞初め 前編

2024-02-13 18:51:08 | 郷土芸能

年明け早々から仏事があると、その後、続く例が多いのですが、

今年も1月に4件あり、もしかしてと思っていたところ、昨日は2件同じ日。

そこへまた、今日、お一人が・・・。合掌

さて、11日は東和町の土沢神楽さんの舞初めでした。

 

予ねてより、ご案内を頂いていたので、道路に雪のない今年こそはと云うことで、

午後一番に東和町コミュニティセンターへ。

 

何年か前に出来たばかりの建物で、使い勝手の良さそうな感じです。

1時30分少し前、奏楽でスタート。

 

1番目は鳥舞

 

土沢神楽さんは早池峰大償流の神楽で、遠野で同系をルーツとするのは、

鷹鳥屋、湯屋、鱒沢白山、白石で、湧水神楽も含まれると思われます。

 

流石にひとつひとつの所作が丁寧できれいな舞でした。

 

2番目は三番叟

 

小中学生ぐらいの子、デビュー戦だったでしょうか?

 

お客さんからの大きな拍手が今後の励みになることでしょう。

 

この会場は正面と左右にゴザが敷かれ、正面のゴザ席後ろがイス席でした。

当初、正面のイス後方から撮ろうかと思いましたが、ゴザ席が空いていたので、

かぶり付きです!笑

 

3番目 注連切(しめきり)

1月下旬開催の遠野郷神楽共演会で塚沢神楽さんが舞った諷誦(普勝)の舞と共に

荒舞の代表的なものだとのことです。

 

素戔嗚命(スサノオノミコト)でしょうか、いかにも恐そうです。

 

初めの方では棒を持って振り回します。

 

後半は注連縄を刀で切り、神の座を閉するということになるそうです。

今回はこれで終わるということではなく、構成上、3番目にもってきただけ。

さて、この舞が始まる直前のこと、

注連縄を切るシーンを上手い具合に撮ろうと考えてこの位置に居たのに、

す~っと前にお座りになったご一行様、

子供達が一緒ということで、お爺さんは泣く泣く・・・

注連縄を切り終わったシーンを撮りました。(;^_^A

 

ここで、御花御礼口上

様々な芸能で口上を聞きますが、皆さん、滑らかに話します。

普段の会話すら噛む私は、羨望の眼差しで聞きました。笑

 

4番目は狂言

 

江戸見物に行った番頭の三太郎と本家のばあさんの話でした。

このような狂言もの、黒森神楽さんなども演じますが、

舞そのものを覚えるだけでも大変で、狂言まで行きつかない団体が多いと思います。

これまた、中休みに程よい笑いを頂き、ありがとうございました。

と云う事で、前編の終わりです。

 

コメント (2)
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