<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

「Player」5

2008年09月13日 | ジュリーインタビュー

-「ストリッパー」「渚のラブレター」「バタフライムーン」と自作曲が3曲入ってますが、最近のLPでは珍しいですね。



J「もう一曲あったんです。もろストレイキャッツ風のが。次のシングルの候補の曲としておいてあるんです。佐野元春くんのGSぽい感じの曲も残ってます。あと2、3曲作って、その中から次のシングル曲を決めようと思ってます。」



-作曲するときは真夜中にギターを弾きながら作るんですって。



J「カセットテープを回しっぱなしにしておいて、シッチャカメッチャカ吹き込んで、聞きなおしていいところだけピックアップしたりとか。」



-歌も歌いながらやるんですか。



J「最近作る曲は、たとえば「アイム・ダウンのああいう感じでいこうと思うと、その歌詞をそのまま使って作ったりするんです。同じような曲になると「やばい、やばい」と思うから、シッチャカメッチャカ口からでまかせですね。」



-LPに3曲入れたのは、最近創作意欲が盛んになってきたことのあらわれですか。



J「うーん、まあ、よかったからでしょうね。今回は7曲くらい作った中から、半分あたったわけで。わりと今いいのが作れるみたいです。時間もとれるようになったし、4チャンネルの多重録音の機械を買ったから、遊びで楽しみながらやってるところもありますね。(笑)」



-「バタフライ・ムーン」は作った時からレゲエ調でやりたいと考えて・・・。



J「デモテープを作っていった時に、自分の気分としては「スタンドバイミー」みたいな雰囲気で入れてたんだけど、技術が伴わないものだから、みんなにはレゲエ調に聞こえたらしいのね(笑)。ウチャーウチャーとやりたかったんだけど、ウッキャウッキャとしか聞こえない。それがかえってよかったみたい(笑)。」



-海外録音をロサンゼルスでやったことはあるんですか。



J「ないですね。ロンドンの他にはドイツでやったことがあります。」



-ヨーロッパが多いのは、好みがあるんですか。



J「好みでは、アメリカだったらウエスト・コースト風じゃないだろうと思うんです。それよりニューヨークでしょうね。多少こう歪んでるというか屈折しているというか、ひねくれてて、しっとりしてるほうが好きだなということもありますしね。」



-ビートルズ以来の思い入れがロンドンにはあるわけですか。



J「それはやっぱりね。ロカビリーも、もろプレスリー風より、インテリぶってるふうのロンドンがいいなという感じで。」



                                                           



これで「完」であります。



カテゴリーで分けてありますので、どうぞ続けてお読みください。



この頃の名曲「ストリッパー」「渚のラブレター」はこうやって生まれたんだな、名盤「ストリッパー」のできていく過程が垣間見えて、ほんとに興味深いインタビューでした。



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夕陽のガンマン「さーくん」

2008年09月13日 |  ブログ



Cocolog_oekaki_2008_09_17_10_35



ちょっと調子に乗っちゃったね。



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「Player」4

2008年09月13日 | ジュリーインタビュー

-沢田さんはプレスリーが出てきたころにロカビリー体験があったわけですか。



J「ぼくがバンドボーイをはじめたのは、ロカビリーの余波があったころですね。まだどのバンドもコンボ・スタイルで、サイドギターの人がプレスリースタイルで歌うというね。ロカビリーとベンチャーズとビートルズがごちゃまぜになってた時期ですね。ビートルズは京都ではまだそんなにポピュラーじゃなかったしね。バンドをやってる人はジャズ流れの人が多かったから、「ビートルズ?ああいうのは、ちがうちがう」と言ってバカにしてた頃でした。「レイ・チャールズなんかが歌えるようになるまでには相当年季がいるで、このロークのジーカンが」とか言うてた頃やから。(笑)ベースの人は早稲田のハイソサエティ・オーケストラの出身だったりしたしね。」



-いつか一度はロカビリーをやってみたかったという感じですか。



J「というより、これならあんまり無理しないでできるという感じかな。新しいもの、新しいもの、ニューウェイブ、ニューウェイブと思うと、ちょっと抵抗があったり、シンセサイザーを使ってメカっぽくなると、どうしてものめり込めないところがあって・・・・ピコピコにしても効果的に使う分にはいいけど・・・・ギターにしてもエレキなんだから機械的といえば機械的だけど、その中でもわりとマイナーぽい感じのものが自分の肌に合ってるなと思う。昔ロカビリーをやってた時に、つもりでしかできなかったことを、今なら身についてできるという感じもしましたしね。」



-「おまえがパラダイス」で使ったマイクやアクションは、昔風のものですよね。



J「ぼくがバンドボーイをやってた時代、みんながやってたことですからね。「おまえら歌が下手なんだから動け、寝転べ」と言われてた時代やから、どれだけふるわせられるか、というのがうまさの代わりだったわけですよ。だからああいうのは得意だし、それが今の若い人に新鮮に写ればいいと思いましたし。内田裕也さんに言わせると、そういうアクションじゃ、まだまだオレの方がって感じだけど。」



-「シャワー」って曲はアバンギャルドというか、オルタナティブというか・・・・SFサスペンスみたいな曲で、ちょっと異色ですね。



J「作曲の吉田健が、デビッド・ボウイとかトニー・ヴィスコンティーの雰囲気が好きだから。歌も過激に歌ったほうがいいんじゃないかと言ってくれたりして。」



                                                        



もうちょっとだけ続きます。[E:upwardright]





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