WBCで日本に勝ってしまった韓国

昨日3/5日、ワールド・ベースボール・クラシック第一ラウンドで、３対２の僅差ながら韓国が日本に勝ってしまいました。韓国メディアの報道ぶりが気になったので、早速調べてみました。

「朝鮮日報」の日本語ホームページには、韓国勝利の瞬間から今までの間に、なんと↓これだけの記事がアップされていて、これを見ると、韓国がこの一件で如何にはしゃいでいるかがよぉく判ります。

【WBC】「日本代表のホテルと等級同じ」 2006/03/08 19:56
【WBC】「王監督は何か考え違いをしているのでは？」 2006/03/08 12:17
【WBC】金監督「準々決勝で日本に勝ちたい」 2006/03/08 12:05
【WBC】活躍の期待がかかる知米派大リーガー 2006/03/08 11:44
【WBC】韓国が再度日本に勝てる3つの理由 2006/03/08 11:42
【WBC】「日本が韓国に負けた!?」　メジャーも衝撃 2006/03/08 11:40
【WBC】メジャー進出に向け躍進するイ・スンヨプ 2006/03/07 11:55
【WBC】宣銅烈コーチの予言が話題に 2006/03/07 11:54
【WBC】日本戦勝利で韓国プロ野球の人気復活なるか 2006/03/07 11:54
【WBC】日本から学ぶべきこと多い 2006/03/07 11:51
【WBC】短期決戦における守備力の重要性 2006/03/07 11:51
【WBC】日本人記者が見た韓国野球 2006/03/07 11:19
【WBC】「イチロー、屈辱の13打数3安打」 2006/03/07 10:23
【WBC】王監督「イ・ジンヨンの超ファインプレーが決定的」 2006/03/06 23:04
【WBC】金監督「韓国の力を見せられてうれしい」 2006/03/06 23:02
【WBC】金寅植監督がアジアラウンド最優秀指導者に 2006/03/06 18:20
【WBC】韓国若手選手の兵役免除問題は? 2006/03/06 17:59
【WBC】日本戦勝利で10億ウォンの報奨金 2006/03/06 17:59
【WBC】日本人記者団に朝鮮日報日本語版が大好評 2006/03/06 17:27
【WBC】「知日派」4人が日本撃破の立役者に 2006/03/06 12:17
【WBC】朴賛浩、「妄言」イチローに完勝 2006/03/06 12:08
【WBC】イチロー「屈辱的な雰囲気」 2006/03/06 11:50
【WBC】金スコアラー「石井が出てきてチャンスだと思った」 2006/03/06 11:31
【WBC】ペ・ヨンス「試合序盤は勝てないとも思った」 2006/03/06 11:30
【WBC】イ・ジンヨン「運良くグローブの中に入った」 2006/03/06 11:30
【WBC】宣銅烈コーチ「言葉にならないほど胸がいっぱい」 2006/03/06 11:29
【WBC】チョ・ボムヒョンコーチ「今後日本戦で恐れる事はない」 2006/03/06 11:28
【WBC】金在搏コーチ「日本が韓国野球を見くびりすぎた」 2006/03/06 11:27
【WBC】辛相佑KBO総裁「世界の舞台で花開く第一段階」 2006/03/06 11:27
【フォト】イ・スンヨプ、逆転2ランホームラン 2006/03/06 11:01
【WBC】韓日戦「イ・スンヨプホームラン」で23.8％の高視聴率記録 2006/03/06 09:56
【WBC】韓国野球史に残るダイビングキャッチ 2006/03/06 08:33
【WBC】「日本キラー」具台晟 2006/03/06 08:31
【WBC】イ・スンヨプの逆転2ラン 2006/03/06 08:30
【WBC】奇跡呼び込んだイ・ジンヨンのダイビングキャッチ 2006/03/05 23:34
【WBC】イ・スンヨプ、大舞台でまたも日本に一撃 2006/03/05 23:27
【WBC】「3点取れれば勝算あり」　宣コーチの読み的中? 2006/03/05 23:20
【WBC】肩負傷した金東柱、米国で精密検査 2006/03/05 23:11
【WBC】金東柱負傷で金監督が斗山に謝罪 2006/03/05 23:05
【WBC】日本の足を止めるため先発マスクはチョ・インソン 2006/03/05 23:04
【WBC】張本勲氏、試合前に金寅植監督を激励 2006/03/05 22:58
【WBC】日本の皇太子夫妻、韓日戦を観戦 2006/03/05 22:55
【WBC】韓国、イ・スンヨプの2ランで日本に逆転勝ち 2006/03/05 21:11

因みに、3/3日韓国対台湾戦の記事は僅か４件、3/4日韓国対中国戦に至っては１件しかありません。また、韓国内におけるWBC放映の視聴率は、韓日戦が23.8％と文句なしの最高値を記録していますが、3/3日中継対台湾戦の視聴率が7.1％、3/4日対中国戦が9.4％だったことからも、韓国国民の対日本戦に対する関心の高さが知りえます。

日本戦の勝利に関する韓国メディア「中央日報」の記事のタイトルは、

李承の一振りに「あぁ、李承…」皇太子も、「30年勝利壮語」したイチローも

李承(イ・スンヨプ)が逆転ホームランを打ったときに、まるで隣にいて皇太子が呟いたのを聞いていたみたいな書き方です。恐らくプリンス・ヒロは李承の名前なんて知らないと思いますが。

皇太子夫妻の観戦については、以下の報道がなされています。

=======================================
【WBC】日本の皇太子夫妻、韓日戦を観戦 2006/03/05 22:55
5日のWBC韓日戦は、日本の皇太子夫妻が出席し注目を浴びた。皇太子が東京ドームを訪れるのは今回が初めて。
この話を聞いたペ・ヨンスなど韓国の選手らは「日本がこの試合に相当力を入れているみたい」と話した。

朝鮮日報

=======================================

日本が「力を入れている」というより、周辺諸国、特に韓国に「気を遣っている」のが判っていませんね。

イチローの「30年勝利壮語」とは、2/21日、イチローが福岡ヤフードームで練習後に「ただ勝つだけじゃなく、すごいと思わせてやる。戦った相手が“向こう30年は日本に手は出せないな”という感じで勝ちたいと思う」と発言したことです。

「朝鮮日報」の記事では、以下のように書かれています。

=======================================
【WBC】イチロー、韓国を挑発?…その真意は 2006/02/22 11:49

WBC日本代表チームの主将であり看板打者のイチロー（シアトル）が韓国を数段下と評価する露骨な発言をした。
(略)
直接名指しこそしなかったものの、今度のWBCアジアラウンドの相手国が韓国、台湾、中国であることから、事実上、韓国に向けての発言と受取られる。日本代表チームの戦力がアジアNo.1であるという自信とともに、韓国や台湾などが日本を克服するには力不足だという考えを表明したものだ。

朝鮮日報

=======================================

イチロー発言を聞いて、対戦する「相手国が韓国、台湾、中国であることから、事実上、韓国に向けての発言と受取られる」と短絡的に結論付ける根拠がありません。イチローも自信過剰気味ですけど、韓国側も明らかに自意識過剰です。

僅差の勝利において、このように、まるで鬼の首を取ったか、戦争に勝ったような喜び方をしていること自体、隣国日本への劣等感がまだまだ強いことを逆に証明しているようなものなのに。↓の記事も「負けず嫌い」を表わすいい例です。(しかし、こういう記事を書く記者も自虐的...しかもト書き入りで)

=======================================
【WBC】李炳圭「イチローは李（イ）チロ」

22日の福岡ドーム。外野でランニングをして戻ってきた李炳圭（イ・ビョンギュ）、イ・ボムホ、李晋暎（イ・ジンヨン）が仲良くダックアウトに座る。「戦った相手が“向こう30年は日本に手は出せないな”という思いになるほどの勝ち方をしたい」と言ったイチローの言葉が話題になった。

李炳圭「野球はあんなに上手いのにマナーは守らないとねえ。あいつら（日本代表チーム）どこに泊まってる？」

イ・ボムホ「（同調するかのように息巻きまがら）俺たちと同じホテル（シーホークホテル）の14階に泊まってますよ」

李炳圭 「（ひざをポンと叩いて）よし、今度会ったらビシッと一言言ってやる」

李晋暎「（ニヤリと笑いながら）でも兄貴、日本語ができないじゃないですか」

李炳圭 「（肩をいからせながら）何てことは無い。ただ、怒った顔で話せばいいことさ。野球をやる人間なら勘がいいから、話すことが全部わかるはずさ。俺たちと同じ宿所だと？でも、どうして一度も会えないんだ？どうして俺のところにあいさつに来ないんだ？」

イ・ボムホ「（あきれたように）イチローのほうが兄貴より年が上ですよ。今年33歳ですよ。むしろ兄貴のほうから行かなくちゃ」

イチローは1973年生まれ、李炳圭は74年生まれだ。

李炳圭 「（ちょっと考えあぐんだ末に）イチロー、あいつはどこの李（イ）氏だ？イ・チロ（イチローを韓国語風の読みに変えたもの）だろ。族譜（一族の系図）持って来い。俺のほうが（族譜上）上に決まってる。すぐ来るように言え！」

李炳圭のこじつけにイ・ボムホと李晋暎は言葉を失う。

福岡＝キム・テヨン特派員

『スポーツ朝鮮』

=======================================

「中央日報」には、日本人のスポーツ観戦のマナーがよく、韓国人は学ぶべきところが多いと報道されていました。場所が韓国で、打ったのが韓国打者、好捕したのがライト・イチローだったら、韓国の観客は起立拍手はできないでしょう。罵倒して物を投げ込んだりするでしょうね。それが元で僅差で負けたりしたら、北朝鮮でのサッカー・ワールドカップ予選みたいなことになったのではないか。と思われます。

なお、東京ドームの観客数「55,000人」と出ていますが、正式発表では「40,353人」でした。55,000人って、ドームの公称収容数で、実際にこんなに入ったことはないそうですから、韓国戦は興行としては大成功したということでしょう。

=======================================
＜現場から＞李晋暎の好捕に日本観衆が起立拍手…これが韓国なら？

５日のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）韓日戦。０－２とリードしていた日本の４回裏の攻撃。 日本は６番・岩村と７番・小笠原の連続安打に続き、８番・里崎の犠牲バントで、一死二・三塁のチャンスを迎えた。

１点でも追加点を許せば厳しいと判断した金寅植（キム・インシック）監督は、先発の金善宇（キム・ソンウ）に代えて左投げの奉重根（ボン・ジュングン）を投入した。 奉重根は９番・川崎を遊ゴロに仕留めたが、１番・イチローを四球で出塁させて満塁になった。

次の打席は日本打者の中でも最も当たっている２番・西岡。 西岡は奉重根の２球目を流し打ち、ライナー性の打球は右翼線に沿って伸びていった。 走者一掃の長打性の打球だった。 ボールに向かって全力疾走していた右翼手・李晋暎（イ・ジンヨン、ＳＫ）は右手を伸ばしながらジャンプ、めったに見られないほどのダイビングキャッチだった。

韓国選手からは安堵のため息と同時に歓声が上がり、日本のベンチからはチャンスを惜しむ表情が見られた。 この時、驚くような場面が演出された。 ５万5000人余の日本の観客が一斉に立ち上がって拍手を送ったのだ。 この打球を逃していれば５－０となり、日本の勝利がほぼ確定していた場面で、しかも韓国選手の「素晴らしいプレー」に対して、日本の観客は拍手を惜しまなかった。

仮にこれが韓国で、逆の状況が演出されていればどうなっていただろうか。 果たして韓国の観客も日本選手のファインプレーに起立拍手を送ることができただろうか。 80年の歴史を誇る日本プロ野球からわれわれが見習うべきことは技術だけでなく、こうした成熟した観戦態度だ。

韓国プロ野球にはまだアウエーチームに暴言を吐いたり、球場を出る選手バスを囲んだりする、酒に酔った観客がいる。

東京＝李泰一（イ・テイル）記者

中央日報 2006.03.06 18:06:44




メインランドにおけるＷＢＣの結末や如何に