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ごろごろで 楽しく記憶☆ ~勉強は楽しまなくっちゃ♪~

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ちょっとした日常のハッピーネタも書いちゃうかも。

『王羲之と日本の書』で 再びの感動を~ (2)

2018-03-08 20:30:45 | 美術展・書道展めぐり
昨日、『王羲之(おうぎし)と日本の書』を見に、九州国立博物館へ行ってきました。

 

 



とにかく良かったです

王羲之の素晴らしさをやっと実感できました。

今まで見たのはほとんど臨書やその拓本だったから、どうしても書き手によって個性が出でしまうので、
同じ『蘭亭序(らんていじょ)』でもこれほど違うの?って感じで、王羲之の真筆が見たい思いがどうしてもあったんです。
これは真筆じゃないんですが、字のふちなぞって中に墨を塗る手法。(今回3つ見れました。)
その最高峰『喪乱帖(そうらんじょう)』を実際に見て、驚きました。
本当に書いた通り!!!
いや、書いたとしか思えない!技術の高さは想像以上でした。

 (ネットより)

きっと実際に書かれたのも、こんな感じだったんだろうなと思えます。
そして、やっぱり王羲之ってうまいな~~~って。。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。
作品自体も字の大きさも、そんなに大きなものじゃないんですが、
実際に見ると感動しました。
(画像で少しでも作品の雰囲気をお伝えしできたら嬉しく思います。)


空海の、ながーーーーーい作品「聾瞽指帰(ろうこしいき)」も本当にすごいです
一字も弘法も筆の誤りがない!どの字も生きてます!
空海の凄さを改めて知りました。


(ネットより)

「聾瞽指帰」は、儒教や道教より仏教がいいよと、
親族を説得する文章「三教指帰」の下書なんですが、空海の真筆です

生家・佐伯家の復興を願う親族は、空海が京の大学を中退して仏教に入ることを反対したんですね。
19歳で中退した空海は、高野山などを通過して、四国の各地で苦行して、
讃岐の善通寺にある生家に帰って、これを書くことを思いつきます。
そこで、生家をこっそり抜け出して奈良のお寺で一気に書いて、
お世話になった京の厳格な叔父さんにこれを提出して、出家宣言したみたいです。

大変な決意だから、一字一字に魂が宿ってるのが分かります
自分の経験をもとに、戯曲的に書いたものなんだそうですが、
それにしても、24歳の書 うますぎです。(◎-◎;)!!


この他、小野道風や嵯峨天皇も素晴らしいし、
淀君や伊達正宗が、またしびれるほどうまくて~~(´ー`*)。・:*:・ポワァァン

いつまでも見ていたかったのですが、
日帰りだったので後ろ髪を引かれる思いで帰って来ました。


この展覧会は、4月3日までですが、
『喪乱帖』『聾瞽指帰』は3月11日までだったので、見られてよかったです。
後半も、また違う王羲之や空海他、たくさんの作品が見られます。
近かったらもう一度行きたいんですが・・・。

この展覧会の図録を注文したのが土曜に届くので、
それを見て、もう一度展覧会を振り返りたいと思います。

『王羲之と日本の書』で 再びの感動を~

2018-02-12 20:53:00 | 美術展・書道展めぐり
『王羲之(おうぎし)と日本の書』という展覧会が、4月8日まで
九州国立博物館で開催されているみたいです。

 (展覧会のHPより)

昨日の毎日新聞の日曜版で知りました。
日曜版には”書の美”といういろんな書の紹介コーナーがあるので、毎週楽しみに見ていたんですが、



見事な王羲之の行書&草書が目に止まり、



記事を読んで、



これは是非行きたいな~ となりました。

王羲之の真跡(しんせき:実際に書いたもの)は、唐時代の大宗(たいそう)皇帝がコレクションしてしまい、
お墓に副葬されたり、散逸(さんいつ)してしまってありませんが、
大宗皇帝は王羲之の書の敷き写しを作らせていて、
その中でも、かすれから虫損まで原本から精巧に摸した 摸本 が今回見れます。

上から2枚目の写真の「喪乱帖(そうらんじょう)」は、世界の遺例の中でも最も評価が高いものです。
中国の4世紀はの書は、まだ隷書の書法を色濃く残していましたが、
この王羲之の書では、時代に先駆けて行書や草書の美しさを完成させています。


ということです。
(毎日新聞の記事より)

「喪乱帖」・・・前回見た王羲之の作品とは、印象がかなり違います。
こんなダイナミックな行書・草書を王羲之が書いていたんですね。
新聞の小さな写真でも、はぁ~~~(´ー`*)。・:*:・。となりましたので、
実際に見たら、もっと感動しそうです。

この作品、前回の展覧会にあった 空海の『崔子玉座右銘』(さいしぎょく ざゆうのめい)を彷彿(ほうふつ)させます。
複製を買って帰って、今も部屋に飾っていますが、
流れるような筆さばきで、草書がこんなに素晴らしいと思ったのは初めてでした。


更に、今回、空海や最澄、小野道風、藤原佐里ら有名な日本の書家の作品、
織田信長や淀殿、伊達正宗、今話題の西郷隆盛の書なども見られるという事です。

書は人を表します。
歴史上の人物がどんな書を書いたのか、興味がありますし、
空海の書は、本当に感動したので、”見れるものならまた見てみたい。”
と常々思っていたので、本当に嬉しいです

以前大阪で開催されていて、感動で見た
『王羲之から空海へ ~日中の名筆 漢字とかなの競演~』を
もう一度と見られるみたいな内容のようで、楽しみです。

九州は、修学旅行以来、個人的には行ったことがありませんが、
3時間半かけても、これは行ってみたい と思わずにいられません。




書の甲子園

2018-01-31 20:49:10 | 美術展・書道展めぐり
今年のお正月、高松空港に娘を見送りに行ったときに、
高校生が書いた書の展示物を見かけました。
生の書はそれだけでも迫力がありますが、それ以上にう、うまい!
あまりのうまさに、しばらく見入ってしまいました。(´ー`*)。・:*:・☆

また先週、地元の高校生の書道展を見に行く機会があって、
え?本当に高校生?と思えるほど見事な作品がいくつもあって、
そこでも今の高校生って凄い と感心しました。

実は私も高校時代書道部に在籍していて、毎日書いていたんですが、
半分あそびで楽しく書いていたので、へたっぴだったんですね~。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ
なのに好きな気持ちだけはいっぱい持ってて、書道の道に進みたいなんて・・・。
でも、レベルが全然違います
高校生達の本気度が、ひしひしと伝わってきます。

そんな時に、高校生たちの『書の甲子園』というのがある事を知り、
いつだろうと思っていたら、
2日前の毎日新聞にこんな記事が載っていたんです。

1月30日~2月4日まで 大阪市立美術館で、『書の甲子園』開催

「第26回国際高校生選抜書展」
というのが正式名で、
19の国・地域から応募のある高校生のための書道展なんだそうです。

全国レベルの高校生たちの書がどういうものか
見たい気持ちは山々。。。

ですが、大阪・・・遠いな~~
しかも・・・期間短いな~ (ノ_・。)


とうことで、台所に入賞作品の新聞を貼って、
紙上書道展をすることにしました♪



すごい迫力です


左の外務大臣賞は外国人向けの賞なので、マレーシアの人ですが
それにしてもうまいです

どの作品にも、高校生の若さあふれるパワーを感じます



宮城県や鹿児島の高校生の細字の作品は、
まるで、数年前に見に行った空海展にあった碑の拓本みたいです。


台湾の人も入賞してるのすごいな~ 


こんなたくさんの小さい字を失敗せずに書くのは、ものすごい集中力がないと・・・。

そして、驚いた事に、
私が見たあんなに素晴らしかった地元の高校が入ってない。
どんだけレベル高いんだか・・・

新聞でこれだけの迫力だから、実物はどんなに素晴らしいか・・・
きっと感動の嵐だろうな~~(´ー`*)。・:*:・ポワァァン
やっぱり生が見たかったな~

大阪に住んでいたら、
きっと飛んで行ってただろうと思います。(笑)


でも、「書の甲子園」のHPで、3月頃に優秀な作品が見れるようになるそうです。
小さくてよく見えない作品ももっと見れるかもしれないので、
それを楽しみに待ちたいと思います。


<追記>
毎日書道会によると、
「書の甲子園」の一部の作品が、「毎日書道展」に参考陳列される形で巡回展示されるそうです。
中四国では広島と松山ということなので、
8月に、松山に見に行けたらいいな~と思います。

モーリス・ユトリロ展

2017-07-22 22:15:07 | 美術展・書道展めぐり
昨日はもうひとつ、美術展に行ってきました。
高松三越の美術画廊で開催されている『モーリス・ユトリロ展』です。


(案内ハガキより)

20世紀を代表する画家・モーリス・ユトリロは、エコール・ド・パリを代表する画家で、
パリ、モンマルトルの哀愁を描いた画家として知られています。
お母さんは、画家で、ルノワールのモデルとして有名なシュザンヌ・ヴァラドン。
ルノワールの「都会のダンス」のモデルになった女性で、ロートレックやドガのモデルもしていたようです。

 (ネットより)

「都会のダンス」に描かれたとき、シュザンヌは身ごもっていて、
のちに生まれてくるのはユトリロで、
父親は不明ということになっていますが、ルノワール説が有力のようです。

母親の愛情不足から子どもの頃からワインを飲酒、
アルコール依存症になり、その治療のために絵を描き始めたそうです。
(メルシーパリ.ネットと美術展のパンフレットより)

でもさすが、遺伝なんでしょうか?
素晴らしい才能があったんですね。
早くから評価されて、画家としての地位を確立していったそうです。

そんなユトリロの作風は・・・


(パンフより)

優しい色使いで、油絵にしては厚塗りでなく、さらっとした感じ。
この画像からは伝わらないと思いますが、原画は、奥行きを感じられます。
丸い屋根の白が美しく、
手前の木は緑がキレイで、ポンポンと筆を置いているだけの様なのに、イキイキした生命力を感じられ、
そして全体がまとまりのある、素敵な絵でした。

 (パンフより)

「雪のモンマルトル」
静かなモンマルトルの街・・・色が優しくて、街の印象も優しく写ります。
19世紀の半ば頃、モンマルトルはキャバレーや酒場、舞踏場があって、とても賑やかな所だったようですが、
ユトリロが住んでいた頃はどうだったんでしょうか?

 (パンフより)

この絵は「ムーランド・ラ・ギャレット」という題名ですが、
ルノワールの同名の作品とは印象が違って、華やかさはあまりないんですが
静かな感じの中にも、ムーラン(風車)の存在が印象的な絵です。

どの絵もそうなんですが、その絵にぴったりの額縁に入ると
また印象ががらりと変わって、その絵の素晴らしさを何倍にも増幅させてくれます。

 (パンフより)


(パンフより)

この絵は、絵の具に漆喰や砂などを混ぜ合わせた作品だそうで、
優しいと絵というより、重厚感のある絵という感じを受けました。

ユトリロ展には、他の作家の絵もありました。


(パンフより)

アルベール・マルケの「ストックホルムの青い海」
海と空のブルーの色が、何とも言えないいい色なんです。
いっぺんで大好きになってしまい、
ユトリロの絵もそうですが、家に飾りたい
贅沢な事を考えてしまいました。

そして、これも・・・


(パンフより)

モーリス・ヴラマンクの「村」。
この絵1枚だけでもはるばる見に来る価値があると思わせてくれる絵でした。
面で描かれた部分の多い絵ですが、
それがこちらに迫ってくる感じで、ちょっと圧倒されました。
やっぱり原画の持つ魅力って、本当に凄いな~としみじみ。。。

どの絵もお値段が付いていて、
とても買えるお値段じゃないんですが、
買わなくてもこうしてこうして見せてもらえることの有難さ
それを三越の美術展を見せてもらうたびに感じています。

この展覧会は、24日(月)まで開かれています。
もうあまり日がありませんが、お近くの方で行けそうな方にお勧めしたいです。


(おまけ)
丁度1年前、国立新美術館へ「ルノワール展」を見に行って
ムーランドラギャレットや「都会のダンス」の記事を書いていました。
もしよかったら、合わせてどうぞ~

http://blog.goo.ne.jp/tomomomanten/e/1b98d616683295eab57e13315e03b0f0

http://blog.goo.ne.jp/tomomomanten/e/61867bcc5fcb20d5b566cdf660f53380

蜷川実花展

2017-07-22 11:36:48 | 美術展・書道展めぐり
昨日、高松市美術館へ『蜷川実花展』を見に行ってきました。

 

入ってすぐの部屋と、最後の部屋は撮影可能で、
SNSなどで紹介してくださいとのことなので、何枚か貼ってみますね。

  







蜷川実花さんの花の写真は、今まで見た事のない芸術作品って感じで、
花ってこんなに綺麗だったんだ。
こんなに色鮮やかだったんだ~
と感動しました。

次の部屋は、俳優さんやアイドルの方の写真。
衣装や背景もその方のイメージに合わせて考えられており、
その方の魅了を最大限引き出しつつも、
蜷川実花ワールド満開の素晴らしいものでした。

他の部屋の、花火や目黒川に散る夜の桜も
今まで見た花火や桜とは全然違うもので
素晴らしい感性と表現力に、ただただ驚きました。

「Self-image」は白黒のセルフポートレイトの部屋や
黒の中に色を見て、色の中に黒を感じるという彼女の感性が光る
写真集「noir」からの作品。
そして、東京のアンダーグラウンド・カルチャーの
クレイジーで妖しげな作品の部屋もありました。


最後の部屋は、壁も床も、桜で埋め尽くされていて圧巻でした。



 

常設展にも、蜷川実花さんの写真が2枚あって、
こちらは撮影できなかったんですが、パンフレットに載っていて


そこに書かれている言葉・・・

「花々に潜む色彩あふれる無限の小宇宙の数々。「自分が植物になったような気分になる時、
花にとまる小さな昆虫のような気分になった時、そんな時にシャッターをきった」

に、なんかすごく納得しました。
こんな私達が見ることの出来ない世界を見せてくれる蜷川実花さん、
本当に素晴らしい写真家さんです。

この写真展、8月27日まで高松市民会館で開催されています。
結構長い期間してくれているのがいいな~と思います。よかったら覗いてみませんか?
平日で9時半の開館と同時に入ったら、ほぼ貸切り状態でゆっくり見ることが出来ました。
出口を出た頃には、人が増え団体客もいたので、ゆっくり見るには朝早くがお勧めです。(*^^)v