萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

第59話 発嵐act.3―another,side story「陽はまた昇る」

2013-01-16 21:28:34 | 陽はまた昇るanother,side story
声、言葉に祈りを見つめて  



第59話 発嵐act.3―another,side story「陽はまた昇る」

20時半、扉を閉じると静謐が充たす。

森閑とした薄闇から花の香が額ふれる。
30分ほど前の訪いが気配に残らす、その馥郁が優しい。

…光一、やっぱり少し印象が変わったね?

そっと微笑んで点けたデスクライトに一角が明るむ。
白い光のなか椅子に座り、ほっと一息ついて携帯電話を開いた。
待受画面にしたマッターホルンの花が素直に嬉しい、その青い花にふっとテノールが蘇えった。

―…俺にだって帰りたい場所があるんだ、あいつが帰る場所になんざなりたくないね

光一の帰りたい場所は、どこなのだろう?

ふと起きあがった問いに首傾げてしまう。
きっと美代では無い、実家の祖父母もこの場合は違うだろう。
英二と周太の関係になぞらえて言うからには、どちらも違うと解かる。

…光一が英二以外で大切に想う人って、誰?

光一が「帰りたい」と想うほど大切な人は、どこいるのだろう?

それとも人ではなくて場所だろうか?
あの言葉に籠められる想いを考えながらも、慣れた番号入力をする。
発信にコール3で繋がって、電話向うの優しい気配に周太は微笑んだ。

「お母さん、今日もおつかれさま…ごはん食べた?」
「周こそ初日、おつかれさまでした。冷凍庫の煮物を温めて食べたわ、ごちそうさま、」

やわらかなアルトの声にほっとする。
この母のことも「彼」は当然知っているのだろう、それでも自分は母を護る。

…お父さん、お母さんのこと俺と一緒に護ってね…だけど、どうしてなの?

どうして父は、この場所に立ったのだろう?

警察学校に入ってから1年3ヶ月、多くの警察官と会って得た結論は「父は警察官らしくない」という事実。
誰もが父を立派な警察官だったと言ってくれる、けれど素顔を知っている自分はそう思えない。
このことを母はどう想っているのだろう?いま繋げた会話に周太は尋ねてみた。

「ね、お母さん?お父さんを一言で言ったら、どんな人?」
「あら、なんだか謎かけみたいな質問ね?」

愉しそうに笑った気配が考えてくれる。
すぐ思いついたアルトは微笑んで、穏やかなトーンで教えてくれた。

「のどかな人ね。静かで穏やかで、温かい人だって想うわ、」

ほら、やっぱり母も同じよう感じている?

いま聴いた父の印象と「彼」の存在を考え込んでしまう。
もしかしたら「彼」は父を知っている、それで自分の前に現れた?
あの老人が警察関係者と考えて、年格好から父の在職期間と重なるだろうか?

…もし本部長クラスなら重なるかもしれない、

存命なら父は53歳、任官した23歳の頃に「彼」は60歳前後だろう。
そして定年後も術科センターを訪問するような立場に「彼」はある。
それだけの重職に在った、そう考え纏めながら母と少し話して電話を切った。

「…ん、」

小さく頷いて、ひとりごとを心に納めこむ。
この場所でする独り言も電話の会話も、どこで聴かれているか解からない。
そんな現実が今、まとめた考えからも迫って自分の立つ状況が少し重たい。

…でも自分で選んでここに来たんだ、お父さんの全てを知るために、

父も、こんな重圧感を抱きながらこの場所に居た。
そう想うと約30年を超えて父と寄添えるようで、それが嬉しい。

…お父さん、ここで寂しかったね、本当は他にやりたい事があったんでしょう?だけど、ここに来るしか無くて…どうして?

いま29年を超えて父の孤独に向合い、同じ場所で父の想いを辿る。
この時間の思考を得るため自分で決めて、自分で選んでこの場所に今座っている。
この時間を超えなかったら前に進めないだろう、そして、超えた向こうには夢と約束が待っている。

幼い冬の日、父と約束した「必ず樹医になる」夢を叶えたい。

その意志の為にも今、父の軌跡から目を逸らしたくない。
そんな願い微笑んでデスクのファイルを取り、ページを開く。
そこに人体構造の知識を見つめ、脳に復習させ体はイメージする。

“どうしたら一番有効に動きを停止させられる?”

この課題を一瞬も早くクリアすること、それが自分を連れ出す鍵になる。
さっき光一は「英二の帰りを待つ」ことが周太の役割だと言ってくれた。
けれど自分は一個の人間として男として、それだけで人生を終えられない。

…男として生まれたなら、男として俺にも残せるものがあるよね…英二や光一みたいに、

女性なら子供を産んで家庭を護り子孫を残せる、けれど男の自分はそれが出来ない。
そんな自分が英二の帰りを待つだけの家庭を作っても、いったい何が残せると謂うのだろう?
英二は男として山に生きて名誉と地位を築き、すでにクライマーとしての記録も残し始めた。
そういう英二の姿を見つめて生きるなら、自分も何かを残せなければ同じ男の意地が苦しい。

…同じ男としても胸を張りたい、あなたに相応しいって言いたいんだ、英二に、

いつか父の軌跡を辿り終えたとき、自分を英二は妻に迎える。
そのことを遠征訓練に発つ直前、あらためて英二は約束してくれた。
あの約束があるから尚更に今、帰りを待つだけの存在ではいたくない。
そして今は英二と光一の間に繋がれた深い絆がある、だからこそ自立を望みたい。

…光一みたいに俺もなりたいんだ…どんな理由にも甘えないで、自分の力を信じて夢に懸けたい、

光一は北壁ふたつに記録を作り、山岳レンジャーの小隊長として指揮官になった。
その全ては「山」へ懸ける自信と自立がある、あんなふうに自分も真直ぐなまま生きたい。
そういう光一だから英二も真剣になって、アンザイレンパートナーの努力に全てを惜しまない。
二人は互いを認めて尊重しあう、そして援けあいながら同じ場所で笑える紐帯がまぶしい。
この紐帯を深めたのは北壁の夜だった、あの同じ時に自分にも夢を共にする友人が出来た。

『俺、再来年は大学院に進むけどさ。湯原も来ないか?…研究者にならないのは勿体ないって思う』

自分にも、夢の場所に来いと言ってくれる友達がいる。
この自分を信じてくれる同朋がいる、この信頼が明日への意志に向かわす。
いつか夢の場所に行ける、この場所を超えて必ず辿りつく、そんな強靭な意志が「今」を支えてくれる。

…同じ夢の道で信じてくれる人がいる、だから、きっと俺にも出来るね?

自信に微笑んだ手元、携帯電話の着信ランプが輝いた。
いま21時半、メールの約束どおりに英二は電話を繋いでくれる。
それが嬉しくて、ためらいを呼吸ひとつで体から出すと通話ボタンを押した。

「周太、」

名前、呼ばれただけで鼓動が掴まれる。

ゆっくり閉じた瞳の奥から熱が滲みだす。
懐かしい声、大好きな声、なにより大切な声が自分を呼んでくれる。
心深く息づき、ゆるやかに雫ひとつ頬伝うまま周太は電話に微笑んだ。

「お帰りなさい…出張おつかれさま、声を聴けて嬉しいよ?ありがとう、」
「ただいま、周太…っ、…」

電話の向こう嗚咽を飲んで、涙の気配が温かい。
こんなふうに英二も泣いてくれる、今この瞬間を電話と涙に繋がれる。
この涙に婚約者の想いが解かってしまう、ほろ苦い愛しさに周太は綺麗に笑いかけた。

「今日もおつかれさま、教育係で忙しかったんでしょ?」
「うん…っ、ぅ…」

頷いてくれる声が、泣いている。
もう最初から英二が泣くなんて、いつ以来だろう?

「ね、どんな人だったの?仲良くやれそう?」
「…うん、…ちょっと喧嘩腰だけどさ…おもしろいやつだよ…っぅ、」

涙を呑みながらも応えてくれる、そんな片意地と傷みが直接に響いてしまう。
こんなに英二を泣かせてしまう選択をさせた、その自責が哀しく微笑むけれど後悔はしない。
この先の別離を想えば今すこしずつ離れていく方が英二を苦しめない、そう解るから良かったと微笑める。
もう英二には光一がいる。それでも泣いてくれる涙を真直ぐ見つめながら、ファイルのページを捲って話しかけた。

「今ね、貰ったファイルを見てたんだ…すごく役に立つよ?ありがとう、」

英二が7ヶ月かけて作ってくれた、救急法から射撃弾道のファイル。
このファイルがきっと自分を救ってくれる、この先に立つ死線でも精神から支えてくれる。
その信頼に温まって微笑んだ向こう側、電話から綺麗な低い声が微かに笑んだ。

「ほんと?…周太の役に立ってる?俺、…っ、」
「ん、もちろんだよ?」
「そっか…よかった…ぅ、」

涙のあいだ少し笑って、けれど不安が揺れて涙をこぼす。
こんなふうに泣く声は初めて聴く、きっと英二自身で解からない想いだろう。
けれど、どうか泣かないで笑ってほしい、その為に自分は全てを贈ったのだから。

…英二、俺の大切な人も家も全部あげるから、どうか泣かないで?

大切な幼馴染も、大切な母も、大切な家も。
全てを英二に任せられると信じて、自分はこの場所に来た。
自分が持つものが英二が求めていたものだと解かるから、任せられると信じている。
この信頼と幸福を受けとめてくれるなら、泣かないで笑ってほしいのに?
そんな願いのままに周太は、大切な唯ひとりへと我儘に笑った。

「そんなに泣く暇があるんならね、俺のリクエストを聴いて?…今度の休みに家に帰ったら、家中を掃除してね?布団も干すんだよ、
冷凍庫の中も整理してね、お惣菜ずいぶん作り置きしたから傷む前に食べといて?…庭も草取りしてほしいな、夏草は伸びるの早いから、」

本当は家中を掃除して布団も干して、庭の草取りも剪定も全部してある。
アイガー北壁を終えた夜、手塚の部屋で過ごした後で実家に帰って全て済ませてきた。
だから英二に「家」へ帰ってきてほしい、自分は家で迎えてあげられないけれど、想いだけは沢山こめてきたから。
だから安心して家に帰って寛いで、幸せに笑ってほしい。そんな祈りのまま周太は願いごとを続けた。

「もし一泊出来るんならね、お母さんの晩酌のお相手もしてね?ワイン、冷蔵庫に入れて来ちゃったから。あと、お墓参りもよろしくね?
十日もすればお盆だから、草取りとかお願いね?…俺、シフトで帰れそうにないから、代わりに全部やってね?婚約者なら当たり前でしょ?」

約束の名前で呼んで涙、ひとつ頬こぼれる。
この約束を永遠だと信じるから自分は、迷わず今ここに座っている。
だから信じるままに今を生きさせて欲しい、その願い素直に周太は微笑んだ。

「婚約者なんだから家のこと、お願いして良いんでしょ?ちゃんと今まで通りに家に帰って、俺が大切にするもの護ってね?」

婚約者なんだから、家族なんだから帰ってきて?

たとえ他の誰かと恋人になっても、あなたの帰る場所は変わらず待っている。
あなたの居場所はちゃんと今もある、たとえ自分が帰れなくなっても迎えるから。
そんな願いごと笑いかけた電話の向こう、綺麗な低い声が静かに叫んだ。

「…逢たい、周太…っ、」

言葉が心を、貫いて泣く。

ふたつの瞳から涙おちて、微笑んだ頬を温める。
そっと伝う雫に心解かれてしまう、本音を告げたいと我儘が願う。
それでも今はもう決めた覚悟のままに、穏やかに周太は笑いかけた。

「ん、会いたいね?…大丈夫、きっと会える時があるから、ね?」

会える日はあるだろう、けれど恋人の時間は過ごせない。
会えても日帰りしか時間は無いだろう、そんな現実と微笑んだ心に綺麗な声は願ってくれた。

「周太、今すぐ逢いたいよ?…話したいことありすぎて何から話して良いのか解らない、俺っ…逢たい、周太無しなんて嫌だ、」

告げてくれる言葉に、涙ひとつまた伝う。
ほら、こんなにも英二は変わらないでいる。だから尚更に心配で愛おしい。

「ん、ありがとう…ちゃんと話、聴けるときが来るから。ね?」
「今がいい、こんなのワガママって解ってるけど、でも…俺、今すぐ逢いたいよ?…顔を見たい、周太にふれたい、」

出来ない望み、そう英二も解かっている。
それでも願って泣いてしまう、こんな弱さを晒すことは英二なら本当はしないだろう。
そうまでしても自分を求めて駄々をこねる、まるで幼い子が母を求めるような恋慕に心が微笑んだ。

「ほんとワガママだね、困っちゃうよ?ワガママは俺の特権って思ってたのに…婚約者なら言うこと聴いて、今は我慢を頑張って?」
「うん…周太が言うなら頑張るけど、その分だけご褒美ほしい…今すぐ、約束してよ?」

約束を願ってくれる、その気持ちに応えてあげたい。
本当は今の自分では「約束」する資格なんて無い、嘘になるかもしれない。
けれど、たとえ嘘でも今の英二に必要ならば、自分は嘘つきにだってなりたい。

「ん、どんな約束なのか、教えて?」

教えて、そう言ったけれど本当は解かる。
きっと「未来」のこと?そんな予想と微笑んだ向こう婚約者は言ってくれた。

「絶対に生きて俺の嫁さんになってよ?一緒に生きてよ…いつか遠い未来には俺より先に死んで良い、でも俺を絶対すぐに迎えに来てよ?
俺のこと独りにしないで、ずっと俺が帰る場所でいて?周太が待っていない家なんて俺、帰りたくない…だから絶対に家に帰ってきてよ?」

生きて、伴侶になって一緒に生きる。
いつか遠い未来には見送ってくれる、そして迎えに行く。
帰る場所で待っている、同じ場所に帰ってきてと願ってくれる。

…そう出来たら本当に幸せだね、ありがとう、

そっと心が感謝に微笑んで、昨日も聴いた言葉を思い出す。
10ヶ月間を務めた新宿東口交番、父が逝ったガード下を見つめる場所で上司も「生きろ」と言ってくれた。
こんなにも自分は生きることを望んで貰える、その温もりへと周太は綺麗に笑いかけた。

「ん、約束するよ?」

短い言葉、けれど想いの全てからの応え。
だからもう泣き止んでほしい、どうか笑い声を一度でも多く聴かせて?その願いに言葉を続けた。

「今は難しいけど、ちゃんと帰って一緒にいるよ?だから泣かないで、ね?」
「泣いてないよ、俺…ちょっと風邪気味なだけ」

すこし意地張って微笑んでくれる、そんな空気も愛しい。
誇り高い婚約者に微笑んだ向こう、綺麗な低い声が念押ししてくれた。

「それより約束したからね、周太?俺を選んだこと後悔しても、もうダメだよ?」
「ん、後悔しない。今はもう大丈夫だから、」

今は大丈夫と即答できる、夢を見つけた自信が支える今はもう大丈夫。
ただ「待つ」だけではない人生に立っている自信、この基盤に微笑んだ心に英二は言ってくれた。

「ごめんな、周太。自分勝手って俺も解ってる、でも本気だから嘘つきたくない。こんな俺でも良いって言ってくれて、ありがとう、」

綺麗な低い声が告げる本音は、哀しくて痛くて、けれど眩しい。
光一と夜を過ごした英二、それなのに変わらず身勝手な位に求めてくれる。
こんな英二を狡いと言う人もいるだろう、けれど自分にとっては正直に生きてくれる方が嬉しい。

…心のまま生きて心から幸せに笑って?本当の英二の笑顔を見ていたいから…どんなに遠くにいても、心は一番に近くで見ていたい、

もしも本気で想うなら、誰を好きになっても構わない。
けれど一番近いところに自分を居させてほしい、どうか自分の隣を帰る場所にしてほしい。
そして一番に笑顔を自分が見ていたい、あなたの幸せを一番近いところから祈っていたい。
この願いすら自分には贅沢だと幸せで、与えられる幸せごと大切な婚約者に微笑んだ。

「ん、嘘吐かないでね?ちゃんと大切に聴くから話してね…明日も電話くれるんでしょ?」
「うん…同じくらいの時間だと思う。またメールもするけど、」

まだ話していたい、そんな想いが電話越しに伝わらす。
けれど明日を想うと寝ませてあげたくて、終わりの言葉を告げた。

「今夜もよく眠ってね、教育係って気も遣うだろうから…おやすみなさい、」
「うん、おやすみ周太…」

名前を呼んで、すこし躊躇いが途切れさせる。
どうしたのかな?そう思いながらも切ろうとした電話、綺麗な低い声が微笑んだ。

「周太、夢で俺と待ち合わせしてよ?俺がキスしても嫌がらないで、俺に抱きしめさせて?お願いだから俺から逃げないで、」

そう告げて、静かに電話は切れた。
握りしめた携帯電話、切れた通話音に最後の言葉が唇こぼれた。

「…逃げないでって…どうして?」

そんなふうに言われたら、覚悟だって揺らいでしまう。
もう始めてしまったのに優しい強引を言わないで、もう引留めないで?
つい揺らぐ本音に涙また一滴こぼれながら、それでも現実の今に微笑んだ。

…名前、一度も呼ばないで話せたね?よかった、

いま電話で「英二」と名前は、一度も呼ばなかった。
本当は呼びたかった、けれど盗聴の可能性に名前を呼べない。
それでも「婚約者」とは呼べる、きっと相手が男性だと誰も思わないだろうから。
むしろ他に誰かがいると思わせた方が良い、そうすれば英二から監視の目を逸らせる。

…警戒し過ぎることはもう無い、それが今の俺には日常なんだから…それでも諦めないから、

父が斃れた「死線」は今、自分の現実としてある。
1秒後に緊急出動が命じられ銃火の現場に奔る可能性、それが今日から就いた任務。
このリスクは2ヶ月後により高くなる、もう危険の日常はいつ果てるか解からない。
それでも諦めない覚悟に微笑んで、ファイルのポケットから9枚綴じの紙を出した。

『東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程学生募集要項』

夜通し話した朝、手塚がパソコンからPDFファイルを印刷してくれた。
これは今年度用だけれど参考にはなる、そう手渡してくれた笑顔は周太を信じていた。
あの笑顔を裏切ることは絶対に出来ない、そして今さっき電話で繋いだ約束を護りたい。

「…ん、諦めないからね?」

絶対に自分は諦めない、この場所がどんなに死地であっても。
この瞬間まで出会った人の想いが、言葉が自分を支えてくれるから諦めない。
父が母が願ってくれた、唯ひとり想う人も願い、上司も友人も望んでくれた言葉があるから。

生きろ、そう言われたから。






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