北鎌倉～江ノ島

土曜にアジサイを観に北鎌倉の明月院にいった。この時期は大変な混雑になるので、8時過ぎに出発し9時前には到着。
開園直後だというのにそれなりに人がいる、過去に混雑の苦い経験があるのかも知れない。
ここは全体の広さはあるのだけれど、通路が狭くすれ違うのも気を遣う。

1時間ほどかけて、ゆったりと裏庭にある菖蒲園も見て回ることができた。
帰りには団体さんが列をなして待っている。
電車からは大量の人、人、ひと、早くにでて本当に良かった。これではカメラを持っているだけで邪魔者扱いになっていたかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　　

さてたっぷりとあまった午前の時間、どうしたものかと電車の中で思案である。大船駅に近づいたところで江ノ島行きのモノレールが目に入る。
そうだ、久しぶりに江ノ島に行ってみよう。

旅は人の心を軽やかにしてくれる。モノレールで同席となった老人グループのはしゃぎようといったらなかった。

「海はどっちだべ、モノレールの右側か左か」、「山ン中ア走ってる、これじゃあ海がみえんではないか」、「江ノ島サ向ってんだがらア、海は正面だべ」
江ノ島までこんな調子、もう「海」だけで十分盛り上がる団体であった。


神社への参道からすこしはなれると江ノ島の観光客は、まだまばらである。

海の無いところで育った私にとっては何度来ても心が洗われるところだ。
ひと気のまだ少ないヨットハーバーをぐるりと回って、潮風に世事の垢をぬぐってもらった。

遠くに見えるウインドウサーフィンのカラフルな帆が風を受けてゆらゆらと移動する、まるで花弁が漂っているようだ。
ふと見上げたマストの上でウミネコが鳴いた、陽がまぶしい。

湘南の本格的なシーズンはもうすぐ。