囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

「身代わり虎」に願いを託して!

2015-05-02 16:04:51 | 日記
所沢市内には、牡丹の寺として有名な多聞院と言うお寺があります。天気も良いので、連れ合いを連れて牡丹を見に行きました。今年の暖かさで牡丹はもう盛りを過ぎていました。

何の予備知識ももたずに多聞院に行くと、我が家の菩提寺と同じ真言宗のお寺と言うことで近親感を覚えました。
境内には「身代わり虎」と言うのが置いてありました。



私はてっきりお守り代わりに持ち帰るものだと思い、購入しました。お坊さんが出て来たので、「お守りなのですか?」と聞いてみました。お坊さんは、寺の縁起を教えてくれました。それによると、多聞院本堂の本尊は大日如来で、かつて武田信玄の守り本尊であったと言います。黄金の小さな毘沙門天像が本尊として奉られているそうです。信玄は生前川中島などの戦に際し戦勝を祈願し兜の内に納めて戦場に赴いていたので、武田家の守り神と伝えられるいるそうです。天正10年(1582年)の武田家の滅亡後、同家縁の僧を介し 血縁のある柳沢吉保(この地に三冨新田を拓いた)の手に渡り、毘沙門社の本尊として祀ったとされている。

毎年5月1日には毘沙門天の化身とされる虎に因んで「寅まつり・寅年には大般若経転読会(てんどくえ)」が催され、昨日5月1日は大変な人出だったそうです。寅まつりの頃には「身代わり寅」を奉納する人も多いそうです。この身代わり虎は持ち帰るものではなく、一年の不幸を防ぎ、一番辛い願い事を託すために奉納するものだそうです。

お坊さんからそんな説明を受けて本堂に行きました。本堂で「身代わり虎」に家族の健康、なかんずく連れ合いの病気の平癒を祈願して奉納しました。



本堂の欄干部には、小さな黄色い身代わり虎がびっしりと並んでいました。多くの方がこの「身がわり寅(とら)」、毘沙門天の化身とされる寅に、身に降りかかる災いを託して奉納していることを知りました。

 牡丹は盛りを過ぎていたので、境内においてあったチャリティー牡丹を購入してきました。



後で寺守の植木職人さんに聞いたら、寺の縁起を説明し、牡丹の育て方を教えてくれたのが多聞院の住職さんだと聞き、びっくりしました。
困ったときの「神頼み」の自身のご都合主義を恥じた多聞院参詣でした。

連れ合いの病の平癒願いつつ身代わり虎を本堂に置く

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