囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

今も変わらない自民党の「金環蝕」

2021-04-17 19:48:29 | 囲碁きちのつぶやき
図書館で石川達三の書いた小説「金環蝕」を借りて読みました。今回も大きな活字の大型本です。



大型本なので上・中・下の3巻でした。
1966年(昭和41年)に「サンデー毎日」に連載された長編小説だそうです。
九頭竜川ダム汚職事件をモデルに、保守政党の総裁選挙に端を発した汚職事件を描いたものです。総裁選挙を巡り、保守党議員の買収合戦が行われました。買収の結果総理大臣なった政権がその資金の後埋めのため、ダム建設会社から多額の闇献金を受ける過程を描いています。
圧力をかけるため総理夫人の名刺が使われたり、下っ端の官房秘書官が自殺したり、金で動く与党議員やミニ新聞社があつたりで今の官邸の実態を見るような気がして一気に読んでしまいました。

表表紙にはこんな記述があります。



「外側はきらびやかに見えるが、中身は真っ黒に腐っている」 政権党の中がいかに腐っているかを暗示していました。

前政権でも総理夫人が出てきて、国有財産が不当に値引きされ、公文書が改ざんされ、不幸、善良な財務省職員が自死する悲劇が起きました。
現政権では、総務省官僚が利害関係のある業者に接待されたり、総理親子で放送行政がゆがめられています。



50年以上前のことが今でも繰り返されている自民党。企業団体献金を禁じるとの名目で、1996年「政党助成金」が出来ました。
しかし、政治と金のスキャンダルは相変わらず続いています。

こんな汚い政治からおさらばするためにも、今度の衆議院選挙では「政権交代」を何としても実現させたいと思いました。
これが「金環蝕」を読んでの私の感想です。その受け皿造りが進まないのが残念です。

なお、作品は、1975年(昭和50年)に山本薩夫監督によって映画化されましたが私は見ていません。
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高麗博物館を見学・・・

2021-04-17 08:46:56 | アコーデイオン
新宿・大久保の音楽センターでアコーディオンを修理?してもらっている間に、高麗博物館を見学に行きました。距離は近いのですが、地理に疎く、ひとに聞いたりして時間がかかりました。



高麗博物館はビルの7階にあり、1フロアーを使っていました。最初の印象は「思ったより狭い」という感じでした。でも、都心のビルを使い、民間団体の運営ですからやむをえないと思いました。



常設展と企画展がありましたが、特に区別するほどのスペースはありませんでした。
企画展では災害と朝鮮人をテーマに東京大震災の際に虐殺された方々の場所や慰霊碑などがスケッチで展示されていました。
今もヘイトスピーチが絶えないことを思うと同じようなことがいつ起こるかわからない と不安になりました。

常設展の一角ではビデオの上映も行われていました。
明治以降、富国強兵の名のもとに近代産業が起こされ、その中で朝鮮の人や囚人が過酷な状況で使役された様子が映し出されていました。
「軍艦島」などの世界遺産に登録の陰で、それらの事実が隠蔽されていることを改めて知りました。



私は地元でうたごえ喫茶にかかわっています。その中で、「炭掘る仲間」や「地底の歌」なども歌いました。それはあくまでも日本の炭鉱労働者のことを思ってのことでした。しかし、それ以前に、多くの朝鮮の人たちnあどが人間以下の扱いで働かされていたことまで思いが及びませんでした。

「済州島 4・3事件」のことなども知りとても勉強になりました。

ただ、残念なのは疑問や質問に答えてもらえるスタッフがいなかったことです。
私には、「朝鮮」「コリア」「高麗」の違いさえもよくわかりません。見に来る人・特に日本人が「何も知らない」という前提で資料展示やスタッフの配置をしてもらうともっと理解が深まったのでは? と思いました。

一度は行きたいと思っていたところです。場所も分かったので機会を作り、また行きたいと思いました。

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