山城めぐり(兄弟ブログ biglob)

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西城(別名 薄ヶ尾城・烏帽子形城)

2017-08-21 09:50:55 | 山城ー信州
青木村のパンフに第一次上田合戦、第二次上田合戦の時に、青木村の諸城が戦火に巻き込まれていたことが記されています。

この青木村を治めていた中心の山城が西城であったようです。

西城は長野県青木村村松入薄ヶ尾にあります。

西城地図

地図にある湯坂山山頂に西城があります。(この山は松茸シーズンには登らないほうが良いです。)
登り口はVの村道の場所から招魂社に入る林道があります。私はここからのぼりました。
招魂社入口地図

地図にあるように招魂社から西城へは三つの峰を越えてゆかなければなりません。遠回りは嫌な方は、湯坂山の近くから登る道があると思います。(湯坂山の東側集落から)ただし、二つ目の峰に出城(寺山の砦)訂正があり、これを見るためには招魂社から登ったほうが良いです。


奥に見える山が子檀嶺岳1123m、この山頂には物見の山城があります。この山の麓(一ノ木戸)で戦闘があったようです。子檀峰山の左手が湯坂山です。(電信柱がかかっている山)。その左の山に寺山の砦があります。

招魂社山道

招魂社から三つの祠を越えて、二つ目の峰手前に着くと、寺山の砦の堀切が現れます。

土橋と第一堀切の虎口

第二土橋と堀切

東城壁を見上げています。(宮坂氏の著書「信濃の山城と館3」上田・小県編では寺山の砦と記述されていました。)

第二堀切を見下ろしています。

第三堀切を見下ろしています。

砦の本曲輪、ここで慌てて北尾根を進んではいけません。本曲輪の南支尾根に堀切があります。が次回とします。

子檀嶺岳について
子檀嶺岳(こまゆみだけ)とは、長野県小県郡青木村にある山であり、信州百名山の一つに指定されている。山頂からは、上田市や青木村などや、接近する山を望むことが出来る。またこの山は、地元の人にとっては、信仰の山としての霊山であり自慢の山であると言われている。
戦国時代、甲斐武田氏の家臣であった真田幸隆、真田昌幸の城砦が存在した山でもある。子檀嶺岳城、火車ヶ岳城、烏帽子形城、冠者岳城などと呼ばれている。詳細な史料は残っておらず、その事跡は不明な点が多い。しかし、城郭専門家によれば、現在でも、明確な遺構が残されているという。
山頂には、木造の神社がまつられている。これは、ふもとの旧東山道沿いの村松神社の奥社にあたる。中社は途中の小宮(古宮とも)地区にある。
登山は比較的簡単で、主なものは三カ所からあり、それぞれ登山口から1時間半程度で頂上に登れる。里山ではあるが、冬には数十センチの根雪になる。


烏帽子形城は西城の事で、子檀嶺岳は冠者ヶ嶽城と別名で呼ばれています。地元では城の名に混乱があるようです