大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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読書感想文10「笑って元気」編

2006年09月03日 | 読書感想文
 さてさて、久方ぶりの読書感想文、
今回は「笑って元気」 矢野 大和(たいわ)著です。
今までは、大体日本全国どの本屋に行っても買う事ができる本ばかりでしたが、今回は違います、とはいえ県内とくに我が町(住んでないけど・・・)佐伯市には必ずと言っていいほど、この本が置いてあります。
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 なぜなら、この本の著者は佐伯市職員だからです、しかしこの本を書かれた平成17年3月2日はまだ合併する前日で旧宇目町の観光大使という立場で仕事をされていました。

おそらく、県外の方は宇目町という人口4000人の町のことを知らないでしょう、もしご存知の方がいるとすれば、矢野さんの口演を聞いたのかもしれませんね。

簡単に説明すると、この本は大分県の宇目町という所の職員が、町長に宇目町を全国に紹介して回る「観光親善大使」を命じられ、各地で口演を行ってきた話や、町長を初めとする、地方職員が地元を盛り上げようとする、マンパワーを著者が得意な落語を交え面白おかしく紹介した本となっております。

 とにかく町長がすばらしい、よくもまあ40代の働き盛りの男性を「観光大使」に指名するという発想がすごいですよね。普通は一年限定とかで綺麗なお姉さんを指名しそうだけど・・・読んだだけでもこの町長さんのバイタリティが伝わってきます。(奥さんが26才年下というのもすばらしい・・・)

 それで例えば中学校を造るとき、コンペで設計業者を選ぶのではなくて、今後入学するであろう小学生に選ばせたり(この中学校がまたすばらしい!是非クリック!)いきなり南こうせつの自宅に行き「校歌を作ってくださいと」お願いし、県内に2校も作るのはどうかと(彼の息子が行った学校の校歌をつくってたのです)いうことでイルカを紹介してもらい、校歌を作ってもらったそうです。
普通は「そんなんとりあってくれるわけね~じゃろ」でおしまいですよね。

他にも、文化ホールを作らない代わりに町民全体でバスで福岡まで行き演劇やコンサートを見たり、まず箱物ありきという考えではなくほかにもあげたらキリがありません。こんな公務員はめったにいないことでしょう。本当に感心しました。

この本を読んで著者のファンになった僕はどうにかして、我が大工の学校に著者を呼びたいと思っていました。地元だし駄目もとで色々計画していたら、課長が「お~それならワシの地元やけん、どげ~かしちゃろう」というではありませんか!
 
 えらい!課長、(来てくれたらだけどね・・)ただの草刈担当のおっさん(失礼!?)ではないということで、見直しました、がんばってください。口演予定は今年の2学期の終了式、みんなにいいクリスマスになればいいけどね・・・・おしまい






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
8943さんへ (TOM-P)
2006-09-04 16:35:55
 おつかれさまです。

2度ほど聴きに行ったそうですね。

うらやましいです。あったら続刊のほう(8942先生がお持ちです)にサインをもらいたいですね。

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楽しいですよ (8942)
2006-09-04 13:47:24
矢野さんの話はげらげら笑う事が多いのですが

時にチクリともします。

うんうんとうなずく事も

耳の痛い話も

実現すると良いですね。

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