精神一到 「第３回 番匠削ろう会」

　さてさて、本日はいよいよ番匠削ろう会の日となります。これは４月から行ってきた道具直しの技術の集大成として毎年行ってきた大会です。

　ルールは至って簡単、ヒバの角材（４５×４５×１．０ｍ）を削り、時間内でいかに薄く綺麗な削り華を出せるかを競います。

今年は練習から１０ミクロン以下の記録が出ていたので、僕も大変期待していたし、地元の工務店の方々や、マスコミ関係など幅広く案内を出していたのでたくさんの方々が見学に来てくれました。


午前中は一名　９ミクロンの記録がでて、その他の方も１０ミクロン台の好記録がたくさん出ております。
評価すべきは、例年に比べてもとりわけ均一な削り華が出ていると思います。
今年は特にシノギを真っ直ぐにすることと、台直しに力を入れ、各自じっくり道具直しをする時間を、約一週間取りました。

新横綱、白鵬の口上のとおり、「精神一到」
（精神を集中して事に当たれば、どんな難しいことでも成し遂げられないことはない。）そのとおりです


結局、午前中の記録　Ｔ・Ｙさん　５６才男性が９ミクロンが優勝でした。　続いてがFさん　３９才女性が１０ミクロン　で準優勝　そして　Ｔ・Ｋさん　５８才　男性が　１２ミクロンとなかなかの成績が出ました。全体で最も美しかったのは　最年少　１５才のＨ君　１３ミクロンで敢闘賞で若者も頑張ってくれました。


この模様は明日の６：５２分と７：３０分のＮＨＫ大分の「おはよう日本」で放送されるので、みなさん見てくださいね。


皆さんすばらしい成績が出て良かったな～と思うんだけど、それにも増して嬉しい出来事がありました。家具やさんに就職した昨年の修了生（１６才と１８才）が休み取って見に来てくれて、「せんせ～　初任給でたんで、大志と３人でなんか買ってあげるよ～」との申し出、思わず目から汗が出そうでした。

疲れて大変だけど・・・・あ～この仕事やって良かった。　　　おしまい