大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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タイニーハウスのつくりかた 卒業研究2018

2020年02月19日 | 大工の学校生活
さてさて,久しぶりの更新ですね。
昨年の卒業研究を紹介したいと思います。
テーマは「タイニーハウスの設計と制作」です。

一年以上前に制作発表し,どうなることやらと・・・言ってたやつの伏線回収ですね。

今回制作するゼミ生,2年生の男女2名と作り上げました。  

まずはどのような建物にするかということで,検討に検討を重ね・・・

こちらの建物を参考にしました。 そうです「サツキとメイの家」です。



この家のお父さんの書斎部分を参考にいたしました。



(あくまでも参考です,スケールも細部も異なるのであしからず・・・) こちらを元に模型を作りました。


構造はツーバーフォーを採用,材料に関して通常は北米などからの輸入材ですが,今回は県産杉のツーバイフォー材を作っている製材所が中津市に在ることを発見(偶然にしても出来すぎ・・・杉だけに)

早速工場を見学に行きました。 すると,15年前の教え子が働いていました。感激です。


11月くらいから制作に取り掛かり,合板とツーバイ材でパネルを組み立て,
















足場を建て,屋根を貼り付けていきます。 材料は金属板の一文字葺きです。





外壁を取り付け・・・
外壁は節穴だらけの桧の板を提供していただきパテで穴を埋め,塗装してから鎧張りにしました。









妻の部分の飾り(コーベル)とガラリ窓も作りました。





正面のフランス窓と裏の木製建具も手作りです。
特に裏の建具はステンドグラスの壁飾りのパネルを購入し建具にリフォームしました。




内部は杉の本実板で床は見学者が土足で上がることも考慮し,クッションフロアにしました。





近所の子供たちも「トトロのおうち~」と大喜びです!みんなでロフトに上がりハイチーズ!



完成した建物はキャスターで移動ができ,校内にどこでも動かすことが出来ます。 自分たちで引っ越しです



とまあ,こんな形になりました。 寒風吹き荒れる外部で,夜や休日まででて何とか完成することができました。 いや~大変でした。
しかし完成した時の達成感はとてもありましたね。

完成した建物は,卒業研究作品で優秀賞を戴き,学園祭やオープンキャンパスなどで本校の実践的な学びをアピールすることが出来ました。 


見たい方はぜひご連絡ください。ご案内します。(異動でいなくなった場合は外側からのみお願いします)

制作したゼミ生は県内の建設会社で現場監督と設計士としてお客や現場で働く人たちのために活躍してくれていると聞いてます。 是非,これからも活躍してください。


おしまい。

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