大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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we pray for ・・・

2011年05月09日 | 大工の学校生活
さてさて、入校してから一カ月が過ぎ、訓練生の皆さんは5月27日に
行われる校内削ろう会に向けて、カンナの研ぎを一所懸命に行っています。

とここまでは例年と変わりませんが、今日から三日間は小休止


先だっての東日本大震災で、避難を余儀なくされた皆さんに
少しでも役に立てればと思い、杉で出来た間仕切り壁を制作し、被災地に届ける活動を始めました。


きっかけは被災地に個人で間仕切り板を作成し、届ける活動を行っている大工さんの話が地元の新聞(下記)に掲載され、
そのなかで協力してくれる仲間を募集しているという記事が僕の目にとまり、連絡を取ったのが始まりでした。

大分合同新聞4月21日朝刊より

その橋本総合建設の橋本社長も中津からわざわざお越しいただき、指導してくれました。


幅950mm高さ1950mm 大分県産材の杉を使用した木の香りと軽さが特徴です、これを50枚作りました。

材料は、佐伯の山口林業さんに協力を依頼したところ、二つ返事で無償で材料を提供してくれました。
「端材でいいですよ」と伝えていたのですが、完璧に加工してくれていました。本当にありがとうございました。



4月に入校したばかりで、研ぎしかやってない訓練生も慣れない手つきではありますが、自分の役割を見つけ、次第に手際がよくなっていきました。


機械の取り扱いはもちろん、元と末、木表と木裏、背と腹など授業で教えたところを実際に学ぶことができ、いい訓練になったなぁと自画自賛
 











出来上がった間仕切り板は、市内の小学生にメッセージをかいてもらって、避難所などへ届ける予定なのです。


まだまだ、大変な思いを被災地の方はされていることだと思います、それらが木の癒しによって少しでも
和らげばいいな、と祈ってやみません。


震災から2カ月、大きな被害のない九州、僕たちが無事なのもほんの偶然だと思います。

いまこそ些細なことでもいいから、みんなで出来ることをがんばりましょう。


おしまい。




追記

これら活動をマスコミ各社が報道してくれました、そちらもどうぞ


大分合同新聞 5月10日朝刊


OBSイブニングニュース5月9日夕


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