さてさて、五月となりいよいよ「大工の学校」では道具直しを教えて行きます。
トップバッターは鑿(のみ)からです、早速砥ぎを・・・といいたいところですが、どんな道具でもそうなのですが、何事も準備が大切なのです。
それこそ砥ぎも仕事をするための準備である事には間違いないのですが、そこに行き着くためにはさまざまな過程があるわけです、そう砥ぎは道具直しの最後の過程といっても大げさではないのです。
とまあ前置きが長くなったけど、のみにおける道具直し最初の過程は「かつら直し」とよばれる作業です、かつら(冠・桂とか書きます)とは鑿の握る方(つまりは柄ね)の先端にある鉄のリングの事です、これを外して柄を削り 端を桂から1.5mm~3mm程度出す作業のことです(写真参照)これをする事により柄が割れることなく、鑿を最後まで使い切る事が出来ます。
左(桂直し前) 右(桂直し後)
そして、次の工程が「裏押し」と言う作業です、大工さんの格言で「のみとかんなは裏が命」という言葉があります。裏がしっかりしていないと、いくら上手に砥ぐ事ができても、使える仕上がりにはなりません、僕も最初にこの作業をした時は「なんで、こんなことをするんやろ?」と思い、疎かにしてきました、今では偉そうに言ってるけどまぁこんなものです。
ということで、やってみてやらせてみる、この教え方の基本に則り教えていきます、こんな作業一つとっても、今は本だったり、ネットだったりでさまざまな資料があります、授業で教える前に事実確認をするためにネットで予習をしたりします、いや~便利な時代だ・・・・・
とはいかないのです!!
なぜなら、みなからみな全て書いていることが微妙に違うのです、たとえば
鑿の裏のすいている部分を平らにする作業を裏押しと言うけど、この仕上げ方一つとっても、てんでバラバラです、基本は「カンナの糸裏、鑿のべた裏」と言う事だけど(写真参照)、違う意見もあります。たとえば鑿も糸裏に仕上げるぞ~などなど
とはいえ、「大工の学校」では基本を教えて「こんな方法もあるよ」と言う具合に、異なる方法もちょっぴり紹介します、生徒が迷わない程度に説明するのがこれまた難しいのですね~
僕自身もさまざまな方法を試行錯誤しております。大変だ~
最初の写真のように、金盤に金剛砂を小豆大ぐらい撒き、水を2~3滴垂らし(大工さんは唾液でするそうです・・・)木を添えて裏を研いでいきます、後は裏が鏡みたいになるように、水を換え、力加減を変えながら仕上げていきます。
ちょうど、自転車に乗るコツと同じで、やってみて初めて気づく感覚だと思うので、何度も繰り返しやってもらいます、卒業するまでに「あぁこんな感じか」と気づけばたいしたものでしょう。
そんなこんなで、すぐ終了そしてまたまた連休、どうかせめて基本だけは今日教えた事だけは、どこか心の隅に・・・・いやぜいたくは言いません。
連休明け、どうか学校の場所と弁当だけは忘れぬよう、切に祈るTOM-Pさんでした。
おしまい
注:リンク先はmonotsukuri.netさんのホームページです。
トップバッターは鑿(のみ)からです、早速砥ぎを・・・といいたいところですが、どんな道具でもそうなのですが、何事も準備が大切なのです。
それこそ砥ぎも仕事をするための準備である事には間違いないのですが、そこに行き着くためにはさまざまな過程があるわけです、そう砥ぎは道具直しの最後の過程といっても大げさではないのです。
とまあ前置きが長くなったけど、のみにおける道具直し最初の過程は「かつら直し」とよばれる作業です、かつら(冠・桂とか書きます)とは鑿の握る方(つまりは柄ね)の先端にある鉄のリングの事です、これを外して柄を削り 端を桂から1.5mm~3mm程度出す作業のことです(写真参照)これをする事により柄が割れることなく、鑿を最後まで使い切る事が出来ます。
左(桂直し前) 右(桂直し後)
そして、次の工程が「裏押し」と言う作業です、大工さんの格言で「のみとかんなは裏が命」という言葉があります。裏がしっかりしていないと、いくら上手に砥ぐ事ができても、使える仕上がりにはなりません、僕も最初にこの作業をした時は「なんで、こんなことをするんやろ?」と思い、疎かにしてきました、今では偉そうに言ってるけどまぁこんなものです。
ということで、やってみてやらせてみる、この教え方の基本に則り教えていきます、こんな作業一つとっても、今は本だったり、ネットだったりでさまざまな資料があります、授業で教える前に事実確認をするためにネットで予習をしたりします、いや~便利な時代だ・・・・・
とはいかないのです!!
なぜなら、みなからみな全て書いていることが微妙に違うのです、たとえば
鑿の裏のすいている部分を平らにする作業を裏押しと言うけど、この仕上げ方一つとっても、てんでバラバラです、基本は「カンナの糸裏、鑿のべた裏」と言う事だけど(写真参照)、違う意見もあります。たとえば鑿も糸裏に仕上げるぞ~などなど
とはいえ、「大工の学校」では基本を教えて「こんな方法もあるよ」と言う具合に、異なる方法もちょっぴり紹介します、生徒が迷わない程度に説明するのがこれまた難しいのですね~
僕自身もさまざまな方法を試行錯誤しております。大変だ~
最初の写真のように、金盤に金剛砂を小豆大ぐらい撒き、水を2~3滴垂らし(大工さんは唾液でするそうです・・・)木を添えて裏を研いでいきます、後は裏が鏡みたいになるように、水を換え、力加減を変えながら仕上げていきます。
ちょうど、自転車に乗るコツと同じで、やってみて初めて気づく感覚だと思うので、何度も繰り返しやってもらいます、卒業するまでに「あぁこんな感じか」と気づけばたいしたものでしょう。
そんなこんなで、すぐ終了そしてまたまた連休、どうかせめて基本だけは今日教えた事だけは、どこか心の隅に・・・・いやぜいたくは言いません。
連休明け、どうか学校の場所と弁当だけは忘れぬよう、切に祈るTOM-Pさんでした。
おしまい
注:リンク先はmonotsukuri.netさんのホームページです。
上手に裏押しが出来る人はオニギリ型の裏になりますよ~
ハガネを均等に砥ぐのではなく、先端から砥ぐ感じでしょうか
このように砥ぐと、ノミの最後までハガネがある状態で使いきれるんです。
間違いなく一つ言える事は、裏押しをした後に、裏を見て二枚目の人が見れればOKですかね~
そうですよね~男前が写るほどピカピカに砥げれば先ずは一安心ですね。
とにかく実践あるのみでしょうね。
見るのが結構 好きです。
なんだか見ているほうも 厳かな気分になるんですよね~。
また惚れ直すんでしょ
妬けますね~