読書感想文９「本気でいいたいことがある」編

　さてさて、久しぶりの読書感想文です今回は
「本気で言いたいことがある」　さだまさし著　　です
歌手という肩書きで有名な著者ですが、僕にとって　さだまさし　といえば
「セイ！ヤング」なのです。（古くてすいません）
　中学生時代、確か日曜の深夜に放送されていたラジオ番組なのですが、勉強もせずなぜか机でマンガを読みながら、イヤホンでその番組を聴いていました。すると母が勘違いして
「えらいね～べんきょうしてたんね」といいながら夜食を持ってきてくれたのを思い出します。

まぁ歌に関してはいまさら僕がとやかく言うこともないと思うのですが、この本はそんな　「さだテイスト」がちりばめられております。

　はじめに著者は「僕は日本が大好きで、こんなに素晴らしい国はないとおもっているけれども、今の日本どうかと聞かれると、残念ながら素晴らしいと言える自信がない。どうしてこんなふうになっちゃたのかな、と思います。」とあります。
　
　生命や家族や教育さまざまな問題がある世の中で、心の在処ってなんだろうとか
を本当に真正面から考えさせてくれます。僕も日本という国は大好きです。
漢字とか、社寺や日本家屋、大工の道具とか、食べ物とかすべてにおいて無駄や隙の無いパーフェクトな感じが大好きなのです。

　その中で職業を語ってるところがあります、職人の絶滅＝文化の絶滅ということを切実に語おり、国が職人を保護すべきと述べてます。ありがたいことです。
　僕は日ごろから職業訓練校は職人の「佐渡朱鷺（トキ）センター」かも？と思うところがあります。
それはいいことか悪いことかは判りません、でもベストは朱鷺をたとえると、今ではないことは明らかですよね。

　いつの日か、朱鷺が大空を無数に飛ぶように、職人がたくさん増えてくれればいいな、と仕事をしてます。
河の流れにサオをたてるようなことかも知れないけど、サオが倒れるまではもがいてやろうといつも思ってます。

職人の節の最後は　
「生まれた来た以上、お前が何者かを確かな力で大地に刻んで死ね。
それに価値があるか無いかは自分で判断するな、後世の判断に任せろ。」

さだまさし曰くそういうことらしいです。

　世の中、変な事件や出来事が多くなり、何が正しいかわからないようなことが連日のようにテレビなどで報道されてます。もう一度教育とか、行政とかいろいろなことを考えないと、義務と権利のバランスが崩れているような気がしてならないのです。
一人ひとりが今できること精一杯やろう、そっちの方が簡単そうだと思うんだけどね、明日からもガンバロー