模擬家屋 今年はここまで！

さてさて、今週でいよいよ２学期の授業もおしまいです、今まで大きな事故も無くホッとしております。



本日は、模擬家屋を切り込み加工の模様をお伝えします。


土台組を先週終え、続いて桁・梁を墨を付け、刻んでいきます。



今回は、継手は「金輪継ぎ」（写真中左）で作るように指示をしました、すると追っかけ継ぎと間違えたのか、先端の眼違いを真直ぐ作ってました。本当はTの字を横にしたような形にしなければいけません。


写真中段の右と左の違いがわかりますか？

「あ～あ、家もう建たんわ」て冗談でいうと、少し顔が青ざめてました。


「冗談冗談、尻ばさみ（写真中右）に替えればいいじゃん」って一件落着。


継いで見てから、尺杖で確認してみると、もう一か所継がないといけないことが発覚、とりあえず継手を作ってから、通り芯をつける流れにしているから、こんなことも起こるわけです。（写真下右）

「よかったな～リベンジや、もう一回金輪継ね」


てな感じです。


班ごとに作業を分けて行っているので、別の班は縁桁にチャレンジです。


縁桁は丸桁で、材料の丸太はこれまた、生徒さんが寄付してくれたものです。

できれば６ｍ程度の丸太があればいいんだけど、もらいものにケチを付ける訳もいかないのでやむなく継ぐことになりました、皮を剥ぎ、グラインダーで丁寧に磨きあげると、見事な木肌が浮かび上がりました。


それを、古代鎌継（写真上）で継ごうかなといたところでTIME　OVER　残りは来年に持ち越すことになりました。


午後からは、明日の技能検定に向けて、会場設営と道具直しを行いました。
検定材料の杉の赤太の部分がかなり黒ずんでいたので、酢を塗って中和し色を薄くしました。
墨付けは鉛筆で行うので、これも結構大事なひと手間なのです。


準備万端　明日はいよいよ技能検定の本番です、今までの練習の成果を発揮して頑張ってほしいものですね。



おしまい。