大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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タイニーハウスってなに?

2018年09月17日 | 大工の学校生活
さてさて,早速ですがタイニーハウスを知ってますか?


タイニーハウスとは、シンプルで小屋のようなサイズの家のこと。タイニー(tiny)とは「ちっぽけな」「ちっちゃな」「とても小さい」の意味で、
10m2から20m2ほどの平屋の家が多く、居住可能な人数は1~2名ほどである。(SUUMO(スーモ)住宅用語大辞典より一部抜粋)

意外なところで,流行の兆しが見えるタイニーハウス,ネットで検索するといろいろな情報を見ることができます。


以前勤務していた高等技術専門校では,大工さんの技術はもちろんですが,それ以外の職種をたくさん学びます。


道具の砥ぎや継手・仕口といった従来の伝統技術の重要性は,もちろん不変のことですが,かといって断熱材やボード貼りといった内装工事やサッシの取り付け,家具建具の製作などを学ばなくて良いということではありません。

総合的な課題を学ぶ,良い機会が無いかな~と考えてひらめいたのがこのタイニーハウスの製作です。

時期的なものも考えて,入学したばかりの訓練生に,のこぎりや金槌の取り扱いと住宅の構造を一から学んでもらうためにこの実習を取り入れました。



継手や仕口といった伝統的な技法はこれから学ぶということで,構造は簡単な枠組壁工法で制作します。いわゆるツーバイフォーです。







大きさは1820×1820 一坪サイズです。









取り掛かりから5日程度で枠組みが完成し,
5月くらいに棟上げを(棟木は無いのですが・・・)行いました。



基礎は,キャスターを取り付け移動式にし,太陽光発電や外部からの電気を引き込むことで照明も灯すことができます。





墨ツボの取り扱いや,釘打ちなどが身につくし,入校したばかりでまだ遠慮があるうちに
「木組は人組」を学ぶことができたでしょうか?


やっぱり,デザインは大切で屋根は矩勾配(10寸勾配)で作りました。


屋根が緩いと,倉庫みたいになるんですよね。



それから,左官の先生や,内装の先生,建具の先生といった外部の講師もたくさん招き,屋根や塗装も自ら行い,このような一坪の
「大人の秘密基地」を完成させました。




見ていただいた方にはおおむね好評で,「可愛い」や「欲しい~~~」との声が多数上がりました。




そして,こちらでも同様に卒業制作のテーマとしてタイニーハウスを学生と建築することになりました。

一坪より若干大きめのサイズを学生2名と3人で行っていきます。


さて,どうなることやら・・・

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