大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
mail→tomp1423@gmail.com

  寸八の部分はないけど、「寸八カンナ」って?

2006年05月08日 | 大工の学校生活
さてさて、連休も終わり、訓練も5月に入り本格的になっていきます
今日から実習は、カンナの研ぎに入ります。

先ずは、刃の出し入れからです。カンナの調整も研ぎも出し入れがスムーズに出来ないと、刃を落としたり、傷つけたりして、ましては自分の足に落としたりしたら・・・
(想像したくありませんが) と大変だからです。
 
 カンナは注文の多い道具と言います。
何でかというと、台・刃の研ぎ、裏刃・裏座の仕込み、刃の出し入れ、裏座とのあわせ具合etc・・・とそれらが複雑に影響し、どれが出来なくてもまったく使えないからです。
 さらに研ぎ一生(研ぎはすべての基本だけど、一生かかっても完全な会得は難しいという意)
ということなので、皆さんがんばってください、というか僕もがんばろ~
 
余談ですが、カンナの呼び方は、台の幅が75mmを寸八カンナ、同じく65mmを寸六カンナとか呼びます。
 でも、寸八カンナの刃の部分にしろ、台の幅にしろ、どこを測っても、一寸八分(54mm)の部分は一切ありません。
それでも、寸八と呼ぶのは、
「このカンナは、一寸八分(54mm)以上のカンナ屑を出すものですよ。」
という意味というか、合格ラインが引かれているわけなのです。
先人の匠のネーミングセンスや絶妙の合格点の良さに感心させられます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿