大工の学校 

築き人(きづきびと)を志す、職業能力開発校の徒然日記
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犬小屋 土台組

2007年09月06日 | 大工の学校生活
さてさて、今日明日と僕は
「木材加工機械の取り扱い作業主任者講習」を受けに大分市内の林業会館に来ております。


これは、帯のこや自動かんな、丸のこ盤などの機械を五台以上設置している事業所に、一人作業主任者の資格を持つものを選任しなければいけないという、法律に基づいて受けに来ました。



・・・といっても、家から5分日頃に比べて楽勝なのであります。
しか~し、講習は朝の8時から夕方5時過ぎまで、二日間みっちりとあって(なんと昼休み30分!)講師は県の林業試験場の方で4年前に生徒さんを採用してもらったこともあり、
そのようなまずい状況がますます眠りを誘って来て・・・厳しいですね~

   

                

さて、僕がいない間も「大工の学校」は進む訳で、本日は模型と犬小屋の土台組みがいよいよ完成しているはず!?なのです。

一足進んでいる、I君の仕事を見てみましょう、彼唯一の高卒ルーキーということで僕も期待しています、なんせおじいさんも立派な大工さんだったらしく、訓練態度も非常に優秀なのです。



犬小屋は二人一組で一つの物を作る訳で、お互いの理解と協力が必要な作業です、間違えたらすぐにやり直しという事にも中々いきませんしね。

そんな中、僕が墨付けを行い、I君は二人分を刻んでいます、年配や女性の訓練生と同じ作業だとすぐに終わるから、ちょうどいいかな?と思っています。



そういうことで、ついついイジワルを・・・いやいやより良い仕事のために、彼にはより高度な納まりを教えています、例えば火打ちに蟻を入れさせたりとかですね、表題写真にある、「鬢面留め小根ホゾ挿し」
こうすれば、土台の木口を見せなくてすむでしょ 

最近は土台が見えるような化粧の仕事も少なくなったけど、このような少し難しい仕事も覚えて欲しい物ですね。

材料は今まで刻んだ、仕口の材と、1学期に作った台持継ぎの材を再利用です、何せお金がない物で・・・




それと、図面を載せときますが、この通り刻んで小根ホゾを先に納めちゃうと、片蟻の納まりがキツくなってしまいます。
そんなときに、一つ継手があると納まりが簡単になるのです。そこまで考えている訳ですよ、皆さん。

明日も僕はいませんが、先日に桁組の墨はつけ終わっているので、桁組も良いとこ進んでいって欲しいな~
来週の棟上げに間に合うかな?

僕も睡魔と戦うので、みんなも一生懸命刻んでおいてね~

おしまい


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4 コメント

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Unknown (しんちゃんの嫁)
2007-09-08 07:46:04
TOM-P先生ぃぃぃぃぃ~。
ダメダァぁぁぁぁぁ~寝ちゃダメダァぁぁぁ~。
今寝てしまったら・・死ぬぞぉぉぉぉ~~。
まぶたを開けろぉぉぉぉ~。
(雪国バージョン)

I君。頑張ってね。
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しんちゃんの嫁さんへ (TOM-P)
2007-09-08 14:39:17
 おつかれさまです。
2日目は、御年80歳以上の大先生
でも、大変話し上手で、面白かったのです。
(戦争の話が多かったのは・・・)

・・・が娘のお蔭で睡眠時間が4時間程度で
死にそうでした、いや死んでしまいたかった・・・
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Unknown (あっちゃん)
2007-09-09 21:54:34
おぉぉ~沢山の仕口を使いましたね~

地域が違っても、する事は同じですね~
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あっちゃんへ (TOM-P)
2007-09-09 23:12:19
 おつかれさまです。
いろいろすると、「土台には色々な納まりをしなくちゃいけないんだ!」
って見事な勘違いをする人も、チラホラ

思い込みって怖いですよね。


あ!でも土台の隅に小根ホゾばかりだと、アンカーとの兼ね合いで大変なときもありますね~
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