追掛大栓継ぎ

さてさて、本日は追掛大栓継ぎですね　のち

　先ず最初に墨付けです、これは一見理解しにくいけど、差し金の充て方と墨を引く場所を間違えなければ意外と簡単につけることが出来ます。大工さんの合理的な考え方にいつもながら感心させられます。




そして、刻みに移ります。最初に割くのが大変みたいで、特に女性の訓練生などはかなり体力を消耗しているようでした。

　さらに意外と時間がかかるのは、横からの大栓（込み栓）穴を掘る作業です、小さい穴の分だけ、五分のみできちんと掘るのは難しいですよね～

現在では、ほとんど機械で掘る穴も最初だけは手で掘らせます。
これは如何に機械が楽であるのを教えるのではないのです。効率優先の現在は現場で込み栓穴を手で掘るということはまずありません、機械加工全盛だからこそ、せめてウチだけはなるべく手工具での作業を取り入れるようにしています。

手加工が上手な人は機械を使っても上手に刻めるけど、逆はそうはいきません。

一昨年受けた技能検定の試験でも、実際に現場で活躍している人の　のこ引きなどはあまり関心できませんでした。きっと滅多には尺一のこなどで刻み加工はしないのでしょうね。

　やっぱり手工具で練習しといてよかったと僕自身思ったし、きっと今はめんどくせぇなぁ～と思っている人も検定試験などでそのありがたみがわかる日が来るかもしれません。

道具を使うのではなく、道具に使われていることが多い世の中、のんびりと手工具で加工する、こんな贅沢な勉強の仕方も無いと思うんだけどね

おしまい