埼玉大学戦を観て

2017年09月26日 | rugby
埼玉大学戦を観て
安部泰人

 9月24日(日)の埼大戦を観て、率直に感じたことを列記したいが、何分、今年のラグビー部のチームとしての出来上がり具合を把握しているわけではないので、外野的な感想になるかと思われるが、失礼な部分はご容赦願いたい。
1 大量点で勝ったが、上には上に強いチームがいるということを忘れてはならないことである。その点からいえば、ゲーム全般の読みができていないということである。つまり、味方の強みを出していないことである。おそらく、どこで出せばよいのか、そのタイミングが分からずにいたのではないかと思う。それは、相手方の弱点をつかむことが出来ていないから出せなかったのである。この試合に限っていえば、だれが見ても相手方バックスはパスを回すことが出来ないチームである。単に上げるだけである。パントであげてスペースを得て攻めるという作戦である。ならば、わが方は如何にすべきかである。
 パントで上げてくればチャンスだとみて、確実なボールキャッチとそれからの攻めの展開である。相手の布陣にもよるが、相手が挙げてきた時は、練習で確認した戦法を使いスペースを取り返すといった方法を取ることが賢明である。
試合では、成功したプレーもあったが、確認した戦術は取っていなかったと見受けられた。つまり、意思統一が図られたプレーがなかったということである。
2 チームリーダーは、試合をしながらでもゲームの流れを見極めておかなければならない。FWリーダーは何と何を見ておくか、BKリーダーは何と何を見ておくか、などのことを考えておかなければならないのであるが、そこまで気が回らないとすれば、練習の時に、しっかりと話し合いを持つことが重要である。これをコミュケーションということではないか思う。また、試合中にも時として指示を出すことなどのことも重要である。ハーフタイム時もしかりである。それが足りないようにも見受けられた。今一度考え直してもらいたい。
3 次にゲームが単調すぎるようである。ゲームが、途切れ途切れになれば、相手からすればゲーム運びが優しいと受け止められる危険性もあるので、やはり、矢継ぎ早にゲーム展開をすべきではないか。それには、ゲームを切らさないということである。つまり、ボールを連続して繋ぎつなぎすることである。このプレーは出来ないという注文ではない。十分できる力を持っているのである。
 実際に、言葉でプレーを再現してみよう。ボールもったプレャーが密集へ突っ込む。そのプレーヤーは立ったままの姿勢で我慢する。次のプレャーが、そのボールを奪う(次のプレャーにボールがつなげる)そして前に出る。後ろ向きながら、次のプレャーにボールを密集した状態でパスをする。この繰り返しのプレーをいうのである。このプレーをbinding pathまたはbinding maulという。(binder:書類などを綴じ込むものをいうが、それと同じ意味)
 このプレーを言葉で再現してみたが、理解されたと思う。つまり、最初にボールを持ったプレャーが立った姿勢を保持するということが大切であり、また、重要となるのである。これができればプレーを中断することなく続けられるのである。このプレーを、確実にできるように練習しておけば、ゲームが途切れることなく連続したゲーム展開となり、また、得点が得られる。
 文章で表現しても、実際の場面では思うようにはいかないのが現実であるということは分かっている。しかし、そこは、練習でカバーしていただきたい。健闘を祈る。


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