東経大ラグビー部へ

2012年05月11日 | rugby
東経大ラグビー部へ                      2012.5.10
  雨天対策は万全か
                                              安部泰人
 イギリスが発祥地となっているスポーツには、風雨とは関係なく自然の環境の中で競技が行われるものが多いのである。ラグビー競技に始まり、サッカー、ゴルフなども風雨に関係なく行われるのである。
 これは、イギリスという風土から来ているものであり、また、強健な身体に強い意志を強調した国民性から来ていると云っても過言ではない。
 イギリスは、四つの国々からなっている。イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランド(サッカーは北アイルランド)である。どの国も寒い気候と雨なども多いお国柄である。したがって、運動量がおのずと要求されてくるのである。
 そのような環境の中で行われるスポーツであるために、雨天に対する対策などリスクコントロール(risk control)またはリスクマネジメント(risk management)といったことに対する研究がよくされているのである。
 例えば、ラグビーの場合、雨の時は手にワセリンを塗り付けてボールを落とさないようにしてミスを出来るだけ少なくするといった工夫をしている。
 また、ヘッドキャプは、ヘッドギヤー(headgear)ともいわれていて、もともとはファッションとしての被り物(キャップ)であったのを、寒い時の耳のカバーとして使うようになった。後に、頭を保護するためのものとしてヘッドキャップを使用するようになった。
 これから梅雨の時期を迎えるが、当然ながら雨の中での試合が多くなってくるので、来る、シーズン中にも雨の試合がある。その時になって雨の対策を考えては遅いのである。今からその対策を立てておいた方が賢明ではないかと考えたのである。
 さて、具体的な対策法であるが、ラグビー競技が雨の多い、また、寒いイギリスで始められたという環境的な背景があることを考えたとき、最大限にリスクを少なくするための努力をすることを考えて対策を立てることを考えなければならない。そこで、その具体的な対策としては以下のことを実際に行っている。
 ①雨の時は、オウーミングアップを普段より多めにする必要がある。それは、雨による気温低下が考えられるので、まずは身体を温めるこ  とである。そのことによって血液の循環が促進されて、身体が温められ思うように動きやすくすることである。
 ②先に述べた、ワセリン等を手に塗ることもよい対策の一つである。
 ③タオルを持っておくこともよい。少なくとも控えの選手は必ずタオルをもってゲーム中の雨によるアクシデントをサポートして早期に解  消してやることである。
 ④手袋をすることもよい。ただし、すぐに濡れるので変わりを用意するか、または、複数枚準備しておくことである。
 ⑤ジャージを前半と後半で変えることである。ただし、これはフェリーの許可が必要であることを忘れないようにすることである。
 ⑥天然芝の場合と人工芝との違いがある。土のグラウンドの場合もある。いずれの場合もそれぞれのグラウンドに合せた雨対策があるの   で、グラウンドの違いによる対策を心得ておくべきである。しかし、基本的には雨天であるということには変わりはない。
 ⑦その他、様々な工夫をして試みる必要がある。
 上記のような具体的な対策法に加えて、精神的、心理的な要素が加えられるので、そのための雨天対策のことを念頭におかなくてはならないのである。
 つまり、戦術的には、常に先行型戦法である。先手先手の試合運びで、さらに、敵陣での戦いを優先させることである。
 戦略的には、ショゥト・パス(short pass)を主にした展開を考え、FWはバインデイング・パス(binding pass)で小刻みに攻めていくといったことが効果的であると考える。
 ハイ・パント(high punt)ショゥト・パント(short punt)などを交えた攻撃を繰り返して攻めていくことも効果的かと考える。
 雨天という悪条件を味方につけた戦術戦法が考えられるが、相手方も同じことを考えていることを忘れてはならない。したがって、先手必勝であることをつけ加えておきたい。
 雨に対する対策も大切であるが、風対策もさらに重要である。様々な自然的環境の変化によって、その場の状況に応じた戦術戦法を取ることが求められるのである。このような対応策は普段の練習時から体得しておく必要がある。したがって、キャプテンを中心に話し合いの中から築城的に戦略を考えておいてもらいたい。次は、雨対策を記してみたい。
                          健闘祈る。
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