ラグビー部への提言  その6

2010年07月02日 | rugby
ラグビー部への提言 その6
 サッカーに学ぶ
                                  安部 泰人
今年のサッカーのワールドカップ南アフリカ大会は、29日の決勝トーナメント1回戦でパラグアイに敗れた日本代表であったが、その戦いぶりが異状に大きく報道された。
予選大会からの経過を見ると、今年のチームの良いところが多く見られたのは、今までのサッカーチームには見られなかったといって良いほどの変化をした状況が続いたように感じたのである。
私的感想であるが、今までのサッカーという競技は個人技を重視してチームとしてのまとまったプレーは二の次といった傾向にあった。個人技を活かし、点と線、つまりボールと人を結んでゴールするといった戦法が主流をなしていたのである。したがって、個人技を磨き、自分だけが目立つプレーをするといった見せる個人技、華麗な個人技が上手なプレヤーということであった。その戦法で戦ったのがイングランドであり、フランスであったように見受けられたのである。
ところが、今回の日本チームは、チームが一丸となって戦い、誰一人として取り残さないように戦術を組み立てたところが絶賛を浴びた原因であったと思っている。それを別な表現に言い換えれば「チームワークによる勝利」であり戦いであったと報道されているところである。確かにその通りであり、そのことに異論はないのである。
われわれのラグビー競技は、このチームワークということは当然なこととして捉えているが、果たしてチームを構成し戦いに望む時、その言葉が頭に浮かんでくるかどうかである。それによってその日の勝敗が大きく関わってくるものである。
また、チームワークが勝敗の大きな鍵を握っていることも確かである。そのことはよく理解されているところであると思っている。
ラグビーの世界では、よく聞き慣れた言葉にall for one one for all という言葉がよく使われている。この言葉の真の意味するところは、喜びはみんなの喜びであり、悲しみはみんなの悲しみである、ということである。試合に勝てばうれしい。負ければ悲しいものである。このことはみんなが感じ、また、受け止めなければならないのである。
ともに努力して、がんばって今年もみんなで喜びをかみ締めたいものである。健闘祈る。
お詫び:このシリーズで先回は5回のところ4回とした。したがって、今回は6回目となることを訂正し、お詫びします。
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