2014年4月19日 44日目 王子駅 => 尾久駅 約1.6Km
もうお昼時だ。お腹が空いてきたのでここで昼食にしたい。
旅をしているときは「食事とトイレは出来るときに済ませておく」という大原則がある。
「そのうちどこかの食堂で食べればいいや」と考えて歩き続けていたら、食堂どころかコンビニも商店も無くてすきっ腹で歩き続けることになったこともある。
田んぼが続く道の途中で便意をもよおし藪の中に隠れて用を足したこともある。
東京都内では食堂もコンビニも近くに無いということは無いのだけどね。
駅前にマクドナルドがあったので行ってみると店の外まで行列が出来ている。
店内も店外も座って食べられる場所は無い。
その隣は“すき家”だった。こちらは店内もがら空きの状態だ。
しかも牛丼なら270円と安い。
迷わず牛丼を食べることに決定だ。われながら貧相な食生活であるとつくづく思う。
それでも席についてゆっくりと食べられることだけでもうれしい。
食べ終えたらすぐに歩き出す。
私はわりとせっかちな性格なのだ。
駅前に隠れるようにして大きな石碑が建っていた。
ここは王子製紙発祥の地なのだそうだ。
上を高速道路、下は川、その間に狭い歩行者用の通路が通っている。
川というよりは運河か用水路である。
渡りきると奥のほうにさっき見た都電の王子駅前停留所が見えた。
民家の軒先を電車がかすめるようにして走っていく。
東京駅まであと9キロ584メートルになった。
頭上を配管が通りまるで工場の中を歩いているような道を進む。
軽自動車さえも通れないような狭い道がある、
このような下町の道路ではエプロンをしたお婆さんが立ち話をしていることになっている。
神社も狭いところに押し込められてしまっている。
それにしても踏切の多いこと。
線路沿いに道路があるから道に迷う心配は無い。
消防団の屯所も東京ならしゃれた雰囲気。
12時45分、尾久駅に到着だ。
尾久駅の次の駅は上野駅だ。
東北本線(宇都宮線)は赤羽駅―尾久駅―上野駅―東京駅となる。
駅のスタンプのポスターがあったので写真を撮る。
77駅ものスタンプ設置駅があるのだそうだ。
駅の外観の写真を撮っていると、
隣の建物の上にブルートレインのようなものがあるのに気づいた。
いったいあれは何だろう。
帰宅してから調べてみると、自転車駐輪場の出入り口なのだそうだ。
駅の隣の屋上にブルートレインとは楽しいデザインだなあ。