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助手 「クラウンが新しくなりましたね。」
所長 「らしいの。」
助手 「6ライトウィンドウを採用したりと大きく変わりましたね。」
所長 「去年のモーターショーのときに驚き済みじゃし、今さら何とも思わんが。」
助手 「トヨタとすれば、それが狙いだったんでしょうけど。」
所長 「新しいのを見てもちゃんとクラウンに見えるし、問題ないんじゃないかの。ま、ワシは太いリアピラーの4ライトの方が好きじゃけどな。」
助手 「ボクもそうですけど、ただあのリアピラーでないと絶対ダメってコトもないんですよね。」
所長 「ま、長く縛られとった価値観もその程度のモンじゃったってコトじゃな。」
助手 「それにしても今度のクラウンは、世界の潮流に乗ってスポーティーを前面に出してきてますね。でも世界に打って出るワケでもないんですよね。」
所長 「みたいじゃな。ドイツ勢につられて、セダンはどんどんスポーティーな方向にいっとるようじゃの。ま、それもセダンが売れんようになってきとるんで、唯一の希望がドイツのプレミアムブランドなんじゃから仕方がないんじゃが。」
助手 「言えてますね。SUVが増えたと言っても、ベンツにBMW、アウディのセダンやワゴンはまだまだよく見掛けますからね。」
所長 「SUVやミニバンに比べれば、背の低いセダンの持ち味って速さやスポーティーな乗り味ってコトになるんじゃろうな。昔はおっさん臭い退屈なクルマの代表格じゃったのに変われば変わるモンじゃ。」
助手 「ですね。ま、比較対象がクーペとかスポーツカーからSUVやミニバンに変わったからなんでしょうけど。」
所長 「で、どんどん低く幅広くなってきとるワケじゃ。80年代のハードトップの時代を思い出すわ。もっともあの頃と違って居住性を犠牲にはしとらんのじゃが。」
助手 「あの頃のクルマってホントに狭かったですよね。マークⅡクラスでも後ろに乗るのが苦痛でしたよ。」
所長 「狭いのもスポーティーさの裏返しじゃと思ってもらえた時代じゃったからの。燃費が悪いのもパワーがある証しじゃったし。」
助手 「そう考えると今は大変ですよね。スポーティーなクルマでも居住性を確保しないといけませんし、パワーと燃費の両面で先代を超えるのが当たり前な時代ですからね。」
所長 「それだけやっても先代よりも売るのが困難なワケじゃから、メーカーからしたらたまったモンじゃないわな。」
助手 「言えてますね。今度のクラウンはどうでしょうね。」
所長 「ま、クラウンじゃからそこそこは売れるのは間違いないじゃろうな。」
助手 「メーカーは購買層の若返りを狙ってるそうですけど。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。輸入車やSUVに行っとる連中を振り向かせるだけの魅力があるようには思えんがの。」
助手 「やっぱり厳しいですか。」
所長 「クルマの出来とは別の問題じゃからの。トヨタの、クラウンに、どれだけ値打ちを感じるかじゃろうな。若いヤツからしたら、自分の親が憧れてたクルマってイメージが強いじゃろうしな。それよりもBMWやアウディなんかの魅力の方が間違いなくわかり易いじゃろうしな。」
助手 「ま、ボクもBMWとクラウンだったら、そりゃBMWってなりますよ。」
所長 「ただ価格を考えるとおんなじ値段じゃったらクラウンの方がいいのを買えるワケじゃろ。」
助手 「あっ、そうですね。うーん、それは悩みどころですね。名を取るか実を取るか。」
所長 「ま、お前には縁のない悩みじゃろうけど。」
助手 「まぁ確かにどっちも買わないと思いますけど。というかクルマに400万、500万とかポンっと出せないですよ。」
所長 「じゃな。ま、実際にはクラウンにはクラウンの良さがあるし、BMWにはBMWの良さがあるんじゃろ。そのどっちの良さを気に入るかによって決まるんじゃろうしな。」
助手 「ネットの情報を見てると今度のクラウンは、レクサスのLSと共通の新しいプラットフォームを手に入れて、輸入車に負けない走行性能になったって話ですけど。」
所長 「ま、ネットの情報を鵜呑みには出来んが、これまでのクラウンよりレクサスのGSなんかに近いクルマみたいじゃな。」
助手 「そう言えば、GSは現行モデルでやめてしまうって話もあるみたいですね。」
所長 「LSなんかがスポーティーになったせいで、GSの個性が薄れてしもて存在意義がなくなってしまったのかもしれんの。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「ま、クラウンがGSの受け皿になるとは思わんがの。」
助手 「ですね。あとクラウンで話題になってるのが、コネクティッドカーですけど、どう思われます。」
所長 「ああ、インターネットを常時接続するとかっていうヤツじゃろ。」
助手 「所長、ああいうの嫌いでしょ。」
所長 「ああ、好かんの。」
助手 「なんでもナビの設定もスマホでできるそうですし、オペレーターに頼むコトもできるそうですよ。事故を起こしてエアバッグが開くとすぐさま救援が駆けつけるとか。あと走行距離をモニターして保険の割引もあるそうですね。」
所長 「なんか監視されとるようで落ち着かんの。」
助手 「見守ってくれてると言えば聞こえはいいですけどね。クラウンの場合、専用のナビと通信機を標準装備して、T-Connectって通信サービスが最初の3年間無料になるそうです。」
所長 「ふーん、無料期間が終わったあとの値段が気になるところじゃな。」
助手 「4年目からは年間1万6,000円に消費税ですね。その頃は消費税も10%になってるでしょうし、1万7,600円、月当たりにすると1,500円弱ですね。」
所長 「ほぉ、その程度の金額じゃったらクラウンを買うようなモンには問題ないじゃろうな。ま、便利じゃったらじゃけどな。」
助手 「困ったときには24時間体制でオペレーターが対応するそうですし、使いこなせればかなり便利だと思いますよ。」
所長 「『順番におつなぎしております。しばらくお待ちくださいませ』ってテープを延々聞かされるハメになるんじゃないのかの。」
助手 「どうでしょうね。その辺りはトヨタなんで抜かりはないと思いますけどね。」
所長 「ふーん、そうかぁ・・・。」
助手 「あれっ、どうしたんですか。」
所長 「いや、前にも言ったと思うんじゃが、クラウンに身を任せるって生き方も面白いかもしれんと思っての。」
助手 「そういや言ってましたよね。新型が出るたびに新しいクラウンに買い替えるんでしたよね。」
所長 「そうじゃ。それも一番高いヤツにな。ワシじゃったら絶対選ばんような装備じゃけど、使ってみると案外面白いかもしれんしの。」
助手 「うーん、どうでしょうね。選ぶ楽しみがないのも寂しい気がしますけどね。」
参考資料
トヨタ・クラウン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・クラウン(先代)(轟クルマ文化研究所)
トヨタ・クラウン(先々代)(轟クルマ文化研究所)
所長 「らしいの。」
助手 「6ライトウィンドウを採用したりと大きく変わりましたね。」
所長 「去年のモーターショーのときに驚き済みじゃし、今さら何とも思わんが。」
助手 「トヨタとすれば、それが狙いだったんでしょうけど。」
所長 「新しいのを見てもちゃんとクラウンに見えるし、問題ないんじゃないかの。ま、ワシは太いリアピラーの4ライトの方が好きじゃけどな。」
助手 「ボクもそうですけど、ただあのリアピラーでないと絶対ダメってコトもないんですよね。」
所長 「ま、長く縛られとった価値観もその程度のモンじゃったってコトじゃな。」
助手 「それにしても今度のクラウンは、世界の潮流に乗ってスポーティーを前面に出してきてますね。でも世界に打って出るワケでもないんですよね。」
所長 「みたいじゃな。ドイツ勢につられて、セダンはどんどんスポーティーな方向にいっとるようじゃの。ま、それもセダンが売れんようになってきとるんで、唯一の希望がドイツのプレミアムブランドなんじゃから仕方がないんじゃが。」
助手 「言えてますね。SUVが増えたと言っても、ベンツにBMW、アウディのセダンやワゴンはまだまだよく見掛けますからね。」
所長 「SUVやミニバンに比べれば、背の低いセダンの持ち味って速さやスポーティーな乗り味ってコトになるんじゃろうな。昔はおっさん臭い退屈なクルマの代表格じゃったのに変われば変わるモンじゃ。」
助手 「ですね。ま、比較対象がクーペとかスポーツカーからSUVやミニバンに変わったからなんでしょうけど。」
所長 「で、どんどん低く幅広くなってきとるワケじゃ。80年代のハードトップの時代を思い出すわ。もっともあの頃と違って居住性を犠牲にはしとらんのじゃが。」
助手 「あの頃のクルマってホントに狭かったですよね。マークⅡクラスでも後ろに乗るのが苦痛でしたよ。」
所長 「狭いのもスポーティーさの裏返しじゃと思ってもらえた時代じゃったからの。燃費が悪いのもパワーがある証しじゃったし。」
助手 「そう考えると今は大変ですよね。スポーティーなクルマでも居住性を確保しないといけませんし、パワーと燃費の両面で先代を超えるのが当たり前な時代ですからね。」
所長 「それだけやっても先代よりも売るのが困難なワケじゃから、メーカーからしたらたまったモンじゃないわな。」
助手 「言えてますね。今度のクラウンはどうでしょうね。」
所長 「ま、クラウンじゃからそこそこは売れるのは間違いないじゃろうな。」
助手 「メーカーは購買層の若返りを狙ってるそうですけど。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。輸入車やSUVに行っとる連中を振り向かせるだけの魅力があるようには思えんがの。」
助手 「やっぱり厳しいですか。」
所長 「クルマの出来とは別の問題じゃからの。トヨタの、クラウンに、どれだけ値打ちを感じるかじゃろうな。若いヤツからしたら、自分の親が憧れてたクルマってイメージが強いじゃろうしな。それよりもBMWやアウディなんかの魅力の方が間違いなくわかり易いじゃろうしな。」
助手 「ま、ボクもBMWとクラウンだったら、そりゃBMWってなりますよ。」
所長 「ただ価格を考えるとおんなじ値段じゃったらクラウンの方がいいのを買えるワケじゃろ。」
助手 「あっ、そうですね。うーん、それは悩みどころですね。名を取るか実を取るか。」
所長 「ま、お前には縁のない悩みじゃろうけど。」
助手 「まぁ確かにどっちも買わないと思いますけど。というかクルマに400万、500万とかポンっと出せないですよ。」
所長 「じゃな。ま、実際にはクラウンにはクラウンの良さがあるし、BMWにはBMWの良さがあるんじゃろ。そのどっちの良さを気に入るかによって決まるんじゃろうしな。」
助手 「ネットの情報を見てると今度のクラウンは、レクサスのLSと共通の新しいプラットフォームを手に入れて、輸入車に負けない走行性能になったって話ですけど。」
所長 「ま、ネットの情報を鵜呑みには出来んが、これまでのクラウンよりレクサスのGSなんかに近いクルマみたいじゃな。」
助手 「そう言えば、GSは現行モデルでやめてしまうって話もあるみたいですね。」
所長 「LSなんかがスポーティーになったせいで、GSの個性が薄れてしもて存在意義がなくなってしまったのかもしれんの。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「ま、クラウンがGSの受け皿になるとは思わんがの。」
助手 「ですね。あとクラウンで話題になってるのが、コネクティッドカーですけど、どう思われます。」
所長 「ああ、インターネットを常時接続するとかっていうヤツじゃろ。」
助手 「所長、ああいうの嫌いでしょ。」
所長 「ああ、好かんの。」
助手 「なんでもナビの設定もスマホでできるそうですし、オペレーターに頼むコトもできるそうですよ。事故を起こしてエアバッグが開くとすぐさま救援が駆けつけるとか。あと走行距離をモニターして保険の割引もあるそうですね。」
所長 「なんか監視されとるようで落ち着かんの。」
助手 「見守ってくれてると言えば聞こえはいいですけどね。クラウンの場合、専用のナビと通信機を標準装備して、T-Connectって通信サービスが最初の3年間無料になるそうです。」
所長 「ふーん、無料期間が終わったあとの値段が気になるところじゃな。」
助手 「4年目からは年間1万6,000円に消費税ですね。その頃は消費税も10%になってるでしょうし、1万7,600円、月当たりにすると1,500円弱ですね。」
所長 「ほぉ、その程度の金額じゃったらクラウンを買うようなモンには問題ないじゃろうな。ま、便利じゃったらじゃけどな。」
助手 「困ったときには24時間体制でオペレーターが対応するそうですし、使いこなせればかなり便利だと思いますよ。」
所長 「『順番におつなぎしております。しばらくお待ちくださいませ』ってテープを延々聞かされるハメになるんじゃないのかの。」
助手 「どうでしょうね。その辺りはトヨタなんで抜かりはないと思いますけどね。」
所長 「ふーん、そうかぁ・・・。」
助手 「あれっ、どうしたんですか。」
所長 「いや、前にも言ったと思うんじゃが、クラウンに身を任せるって生き方も面白いかもしれんと思っての。」
助手 「そういや言ってましたよね。新型が出るたびに新しいクラウンに買い替えるんでしたよね。」
所長 「そうじゃ。それも一番高いヤツにな。ワシじゃったら絶対選ばんような装備じゃけど、使ってみると案外面白いかもしれんしの。」
助手 「うーん、どうでしょうね。選ぶ楽しみがないのも寂しい気がしますけどね。」
参考資料
トヨタ・クラウン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・クラウン(先代)(轟クルマ文化研究所)
トヨタ・クラウン(先々代)(轟クルマ文化研究所)
やはりひたすら乗り換えの需要一定ありますし、それだけの歴史の車なんだなと。
フロントまわりは先代の意匠を受け継いだのか代わり映えしない気もしますが、最近のトヨタのデザインにしては端正な方だと思いました。LSより好感が持てます。
一方であの意匠を軽トラのカスタムに取り入れる人もいて、世の中には色んな美的感覚があるんだなと(笑)。
結局マークXは廃止になるんでしょうか。
10年前は打ち切りになるとは思いませんでした。
クラウンと違い法人・公用車需要が少ないから仕方がないのか。
>駅前の不動産屋が乗り換えてました(笑)
>やはりひたすら乗り換えの需要一定ありますし、それだけの歴史の車なんだなと。
絵に描いたようなクラウンユーザーな方ですね(笑)
そういう方が日本のモータリゼーションを支えてこられたんでしょうね。
>フロントまわりは先代の意匠を受け継いだのか代わり映えしない気もしますが、最近のトヨタのデザインにしては端正な方だと思いました。LSより好感が持てます。
目つきがCR-Zコンセプトに似てるような気が。
>先代(210系)アスリートの奇妙なフロントグリルは止める様で、何だかホッとしたような(笑)。
クラウンに採用するのは、やっぱり冒険だったようですね。
>結局マークXは廃止になるんでしょうか。
廃止って話も聞きましたけど、GRMNバージョンが出るって話もありますね。
売れる間は置いとくって感じなんでしょうか。
200万円台で購入できる貴重なFRサルーンですし、駆け込み需要があるのかもしれませんね。
夜のファミレスに集まりスマホでカーセンサー見ながら「先代アスリート3500が俺らがガキの頃からの価値観での最後の厳つい高級日本車セダンかも」とか「日産は2代目フーガから買う気無くなったのにトヨタもかよ」とか「免許取った頃Y31グラツーカッコ良かったけど買えるセダンは430だった」とか言ってるセドグロクラウンを買い続けた仲間が中心に成って十数年ぶりのファミレス車談義で盛り上がっとりました。
個人的見解で言えば、
「TOYOTAは良く頑張った!!」
と称賛を送りたいところなんですが、評論家諸氏の評価は芳しくないですね。
「(よく出来ているが)クラウンらしさが薄れた」
BMWやメルセデスに肉薄する走りで、完成度は高いが、
同時に古き良き昭和からのクラウン臭が薄れてしまったと。
「あんたら普段欧州車を見習えとかうるさいくせに、完成度を上げたら上げたで難癖をつけるってどないやねん!!」
と失笑しつつも、言わんとする事はまぁ分からんでもないかなと。
車の完成度だけでは語れない、その車の歴史なり味なりがあり、
つくづく車作りって大変だなと思います。
繰り返しになりますが、個人的には先行のLSよりもデザインがすっきりしているし、嫌いじゃないです。
これは結構売れるんじゃないですかね。
夜のファミレスでクルマ談義。
いいですねぇ。昔は当たり前の光景でしたが、最近はクルマの話をするコトもめっきり少なくなりましたね。
新型クラウン、従来の価値観で選んでいたユーザーを取り込めないのであれば、厳しいかもしれませんね。
今度は肯定的な意見ですね。
結局、ユーザーがクラウンに何を期待しているかによって、評価がコロッと変わってしまうんですね。
ボク個人としては、このクラスのクルマを買うのであれば、クラウンが一番いいように思います。
ま、買うのであれば、ですが。
自家用の人は自分が後席に座るのは無いに等しいでしょうし、自分好みの見た目ならばどうでも良いと思ってそう。
運転手付きで乗る人は後ろでふんぞり返ってばかりで、自分で運転することも無さそうで、車の空間やシートの設計について深く考えることは無いのかも。
私の偏見です。
>太いCピラーを止めたことが受け入れられるのかどうかが話題になりましたが、気にするオーナーは案外少ないんじゃないかと思います。
>自家用の人は自分が後席に座るのは無いに等しいでしょうし、自分好みの見た目ならばどうでも良いと思ってそう。
>運転手付きで乗る人は後ろでふんぞり返ってばかりで、自分で運転することも無さそうで、車の空間やシートの設計について深く考えることは無いのかも。
>私の偏見です。
クラウンのオーナーさんって、クルマに憧れてた世代の方が多いと思うんですよ。
若いころからいろんなクルマを乗り継いでクラウンにたどり着いた方たちなんで、相当なクルマ好きなんじゃないでしょうか。
(ボクとは方向性が違いますが)
6ライトも欧州のプレミアムブランドの4ドアクーペや現行レクサスLSと同じなので、受け入れられるのかもしれませんが。
ま、ボクの偏見ですけど。