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助手 「所長、今年のカーオブザイヤー、フィットに決まりましたね。」
所長 「ああ、この間ニュースで見たわ。」
助手 「どうです、いいクルマだと思いますけど、正直インパクトは弱いですよね。」
所長 「うーん、別にいいじゃないか。」
助手 「なんか投げやりですね。じゃあRJCのデミオはどうですか。」
所長 「悪くはないじゃろ。」
助手 「もー、ホントやる気なし、ですね。」
所長 「正直カーオブザイヤーってどうでもいいんじゃ。ま、資料として記録はしとるけど、何が選ばれても驚くこともないし、不思議がることもないじゃろ。」
助手 「ま、確かに最近のイヤーカーって首を傾げたくなるクルマが取ってたりして、昔ほど興味は持てなくなりましたね。営業活動で決まるとか嫌な話も聞きますしね。」
所長 「どだい無理な話なんじゃ。考えてもみろ価格や性格が異なるクルマをおんなじ土俵に上げて優劣を競うことになんの意味があるんじゃ。」
助手 「でもこれだけ毎年毎年新しいクルマが出てるわけですし、一堂に集めて今年の一番を決めるのって面白いじゃないですか。レコード大賞やアカデミー賞みたいなモンですよ。」
所長 「なんて言うんかな、基準みたいなモンを決めようがないじゃろ。じゃからどのクルマを選んでもすんなり納得できんのじゃ。」
助手 「そうですかね。」
所長 「例えばクルマの性能や資質の良さなんかを比べたら、毎年ポルシェやベンツが取ることになるんじゃないか。」
助手 「そんなことないでしょ。最近の国産車だったら、引けをとらないって話ですよ。名前以外だったら。」
所長 「じゃあマイバッハやカレラGTを持ってこられたらどうじゃ。」
助手 「それは反則でしょ。だったら価格も性能のうちと考えたらどうですか。」
所長 「そんなことしたらヨーロッパのカーオブザイヤーのように、大衆車しか選ばれんようになってしまうじゃろ。」
助手 「別にいいんじゃないですか。高級車も価格に見合った内容だったらコストパフォーマンスに優れてることになるわけですし。」
所長 「じゃが100万台で買えるクルマの10台分、20台分の内容ってあり得んじゃろうが。」
助手 「そりゃまぁ、そうかもしれませんけど。」
所長 「例えば去年取ったレクサスのLSじゃったら、同クラスの競合車と比べれば、価格も性能も及第点なんじゃろうけど、カローラ5台分の価格と考えれば評価は変わってくるじゃろ。」
助手 「でもカローラを何台買っても得られない世界を味わえると思うんですけどね。」
所長 「そうか、今のカローラって必要なモンは全て付いとるし、あとは必要以上のモンに金を払っとるだけじゃろうが。」
助手 「ま、そう言われればそうですけど。」
所長 「じゃから価格や性格の違うクルマを比べても意味がないんじゃ。」
助手 「・・・やっぱり無理があるんですね。」
所長 「じゃがお祭りとしては面白いと思うんじゃ。じゃからカーオブザイヤーも、RJCとかユーザー投票のモンとか、いろんなモンが出てくるんじゃろ。」
助手 「そうですよね。でもいろいろ出てきたら、それこそ権威が落ちてしまうだけだと思いますけどね。」
所長 「ま、ダメなモンは自然淘汰されていくじゃろ。正直どれも似たりよったりで面白くないしのぉ。」
助手 「じゃあどうすればいいんですか。」
所長 「ワシが思うにカーオブザイヤーの意義ってその年の代表を選ぶモンじゃと思うんじゃ。つまり今年のお祭りを盛り上げるのはもちろんじゃけど、それよりもあとから振り返ったときにその年の顔になるクルマを選んどるんと思うんじゃ。」
助手 「その年の顔ですか。」
所長 「そうじゃ。何年かあとに2007年という年を振り返って、あの年はあのクルマが出た年じゃと懐かしむためのモンということじゃ。」
助手 「さすがジジイの発想ですね。」
所長 「うるさいっ、最後まで黙って聞け。そう考えるとじゃな、初代シーマやユーノスロードスター、パジェロやオデッセイにワゴンRなんかが選ばれとらん、カーオブザイヤーでは面白くもなんともないじゃろ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「反対に名前を聞いてもカタチが思い浮かばんクルマも何台も選ばれとるじゃろ。」
助手 「確かに。」
所長 「じゃから今後カーオブザイヤーを続けるんじゃったら、審査員に歴史に残ることに対する責任を考えて投票しろって言いたいわけじゃ。」
助手 「それは言えてますね。でもそういう年って、いいクルマが出てなかったとかじゃないですか。」
所長 「もちろんそういう年もあるじゃろ。そういうときは白紙で出せばいんじゃ。今の採点方式から、各審査員1台のみの投票にして、白紙が過半数を上回ったら該当車なしでもいいんじゃないか。」
助手 「なるほど、そういうことですか。それだったら今よりも面白いイヤーカー選びになるかもしれませんね。」
所長 「じゃろ。」
助手 「じゃあ所長、今年の所長が選ぶイヤーカーってなんですか。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。フィットにしても初代が出たときと比べたらインパクトが足らんし、やっぱり話題性で言えばGT-Rなんじゃろうな。」
助手 「でもGT-Rってまだ売ってませんよね。」
所長 「そうか。うーんランエボも今年の顔としては役不足な感じじゃし、やっぱり該当車なしじゃな。」
助手 「結局選べないんじゃないですか。」
所長 「・・・じゃあデュアリスでどうじゃ。」
助手 「それって所長が欲しいクルマじゃないですか。」
所長 「ワシが選ぶカーオブザイヤーなんじゃから別にいいじゃろ。」
助手 「じゃあ歴史に残る責任を持って下さいね。」
所長 「うっ・・・。」
参考資料
日本カーオブザイヤー(日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)
RJCカーオブザイヤー(NPO法人 日本自動車研究者・ジャーナリスト会議)
あなたが選ぶカーオブザイヤー(あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)
日本自動車殿堂カーオブザイヤー(NPO法人 日本自動車殿堂)
欧州カーオブザイヤー(CAR OF THE YEAR)
北米カーオブザイヤー(North American International Auto Show, LLC.)
世界カーオブザイヤー(WORLD CAR OF THE YEAR)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ああ、この間ニュースで見たわ。」
助手 「どうです、いいクルマだと思いますけど、正直インパクトは弱いですよね。」
所長 「うーん、別にいいじゃないか。」
助手 「なんか投げやりですね。じゃあRJCのデミオはどうですか。」
所長 「悪くはないじゃろ。」
助手 「もー、ホントやる気なし、ですね。」
所長 「正直カーオブザイヤーってどうでもいいんじゃ。ま、資料として記録はしとるけど、何が選ばれても驚くこともないし、不思議がることもないじゃろ。」
助手 「ま、確かに最近のイヤーカーって首を傾げたくなるクルマが取ってたりして、昔ほど興味は持てなくなりましたね。営業活動で決まるとか嫌な話も聞きますしね。」
所長 「どだい無理な話なんじゃ。考えてもみろ価格や性格が異なるクルマをおんなじ土俵に上げて優劣を競うことになんの意味があるんじゃ。」
助手 「でもこれだけ毎年毎年新しいクルマが出てるわけですし、一堂に集めて今年の一番を決めるのって面白いじゃないですか。レコード大賞やアカデミー賞みたいなモンですよ。」
所長 「なんて言うんかな、基準みたいなモンを決めようがないじゃろ。じゃからどのクルマを選んでもすんなり納得できんのじゃ。」
助手 「そうですかね。」
所長 「例えばクルマの性能や資質の良さなんかを比べたら、毎年ポルシェやベンツが取ることになるんじゃないか。」
助手 「そんなことないでしょ。最近の国産車だったら、引けをとらないって話ですよ。名前以外だったら。」
所長 「じゃあマイバッハやカレラGTを持ってこられたらどうじゃ。」
助手 「それは反則でしょ。だったら価格も性能のうちと考えたらどうですか。」
所長 「そんなことしたらヨーロッパのカーオブザイヤーのように、大衆車しか選ばれんようになってしまうじゃろ。」
助手 「別にいいんじゃないですか。高級車も価格に見合った内容だったらコストパフォーマンスに優れてることになるわけですし。」
所長 「じゃが100万台で買えるクルマの10台分、20台分の内容ってあり得んじゃろうが。」
助手 「そりゃまぁ、そうかもしれませんけど。」
所長 「例えば去年取ったレクサスのLSじゃったら、同クラスの競合車と比べれば、価格も性能も及第点なんじゃろうけど、カローラ5台分の価格と考えれば評価は変わってくるじゃろ。」
助手 「でもカローラを何台買っても得られない世界を味わえると思うんですけどね。」
所長 「そうか、今のカローラって必要なモンは全て付いとるし、あとは必要以上のモンに金を払っとるだけじゃろうが。」
助手 「ま、そう言われればそうですけど。」
所長 「じゃから価格や性格の違うクルマを比べても意味がないんじゃ。」
助手 「・・・やっぱり無理があるんですね。」
所長 「じゃがお祭りとしては面白いと思うんじゃ。じゃからカーオブザイヤーも、RJCとかユーザー投票のモンとか、いろんなモンが出てくるんじゃろ。」
助手 「そうですよね。でもいろいろ出てきたら、それこそ権威が落ちてしまうだけだと思いますけどね。」
所長 「ま、ダメなモンは自然淘汰されていくじゃろ。正直どれも似たりよったりで面白くないしのぉ。」
助手 「じゃあどうすればいいんですか。」
所長 「ワシが思うにカーオブザイヤーの意義ってその年の代表を選ぶモンじゃと思うんじゃ。つまり今年のお祭りを盛り上げるのはもちろんじゃけど、それよりもあとから振り返ったときにその年の顔になるクルマを選んどるんと思うんじゃ。」
助手 「その年の顔ですか。」
所長 「そうじゃ。何年かあとに2007年という年を振り返って、あの年はあのクルマが出た年じゃと懐かしむためのモンということじゃ。」
助手 「さすがジジイの発想ですね。」
所長 「うるさいっ、最後まで黙って聞け。そう考えるとじゃな、初代シーマやユーノスロードスター、パジェロやオデッセイにワゴンRなんかが選ばれとらん、カーオブザイヤーでは面白くもなんともないじゃろ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「反対に名前を聞いてもカタチが思い浮かばんクルマも何台も選ばれとるじゃろ。」
助手 「確かに。」
所長 「じゃから今後カーオブザイヤーを続けるんじゃったら、審査員に歴史に残ることに対する責任を考えて投票しろって言いたいわけじゃ。」
助手 「それは言えてますね。でもそういう年って、いいクルマが出てなかったとかじゃないですか。」
所長 「もちろんそういう年もあるじゃろ。そういうときは白紙で出せばいんじゃ。今の採点方式から、各審査員1台のみの投票にして、白紙が過半数を上回ったら該当車なしでもいいんじゃないか。」
助手 「なるほど、そういうことですか。それだったら今よりも面白いイヤーカー選びになるかもしれませんね。」
所長 「じゃろ。」
助手 「じゃあ所長、今年の所長が選ぶイヤーカーってなんですか。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。フィットにしても初代が出たときと比べたらインパクトが足らんし、やっぱり話題性で言えばGT-Rなんじゃろうな。」
助手 「でもGT-Rってまだ売ってませんよね。」
所長 「そうか。うーんランエボも今年の顔としては役不足な感じじゃし、やっぱり該当車なしじゃな。」
助手 「結局選べないんじゃないですか。」
所長 「・・・じゃあデュアリスでどうじゃ。」
助手 「それって所長が欲しいクルマじゃないですか。」
所長 「ワシが選ぶカーオブザイヤーなんじゃから別にいいじゃろ。」
助手 「じゃあ歴史に残る責任を持って下さいね。」
所長 「うっ・・・。」
参考資料
日本カーオブザイヤー(日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)
RJCカーオブザイヤー(NPO法人 日本自動車研究者・ジャーナリスト会議)
あなたが選ぶカーオブザイヤー(あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会)
日本自動車殿堂カーオブザイヤー(NPO法人 日本自動車殿堂)
欧州カーオブザイヤー(CAR OF THE YEAR)
北米カーオブザイヤー(North American International Auto Show, LLC.)
世界カーオブザイヤー(WORLD CAR OF THE YEAR)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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