轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

スバル・フォレスター

2012-12-21 19:40:37 | SUBARU
所長 「フォレスターが新しくなったのぉ。」

助手 「先代とあんまり変化がありませんね。」

所長 「いわゆるキープコンセプトってヤツじゃな。先代が海外でよぉ売れとるそうじゃし、変える必要もないんじゃろ。」

助手 「顔つきは予想通り、レガシィ、インプレッサに続いてホーク・アイやヘキサゴン・グリルの新しいスバル顔を採用してきましたね。」

所長 「後になるほど、見られる顔になってきたの。」

助手 「言えてますね。レガシィと比べたら数段カッコよくなりましたよね。」

所長 「インプレッサのリアランプも未だに馴染めんが、フォレスターのはそう気にならんの。」

助手 「見慣れてきたってのもあるんでしょうけど、デザイン自体がかなりユーザーに歩み寄ってきてるって感じがしませんか。」

所長 「かもしれんの。ちょうどクリス・バングル時代のBMWもそんな感じじゃったしの。」

助手 「そうでしたね。となると次のレガシィは期待できるかも、ですね。」

所長 「うーん、まだだいぶんと先の話じゃし、その頃には新しいデザインテーマに変わっとるかもしれんがの。」

助手 「でもレガシィが出たのって2009年ですし、来年で丸4年ですよ。」

所長 「もうそんなになるんか。早いのぉ。」

助手 「ま、スバルのモデルスパンや今の情勢を考えると、もう少し先になるような気はしますけどね。」

所長 「じゃな。」

助手 「で、フォレスターに話を戻しますけど、先代で大きくなったボディサイズも今見ると全然気になりませんし、スバル独自の水平対抗エンジンにシンメトリカルAWD、デザインも問題なしなら、今度のフォレスターかなり期待出来るんじゃないですか。」

所長 「売れそうじゃのぉ。正直デザインだけじゃったら先代の方が良かったと思うんじゃが、なんと言ってもアイサイトの威力は絶大じゃしの。」

助手 「ですね。他メーカーも採用車を増やしてきてますけど、知名度ではスバルのアイサイトが一歩抜きん出てますよね。」

所長 「ここんトコ国内ではあんまり目立った活躍がなかったんじゃが、アイサイトで一気に挽回したって感じゃな。」

助手 「ですよね。インプレッサなんてここ3ヶ月販売ランキングのトップテンに居座ってますからね。失礼な話ですけどスバルのクルマでこんなに売れたのってここ10年ぐらい記憶にないですね。」

所長 「うーん、かもしれんの。」

助手 「とにかく他社が乗り遅れてるうちに売りまくって欲しいですよね。」

所長 「そうじゃな。スバルのクルマって出来はいいから、気に入れば次もあるじゃろうし。こんな機会またとないじゃろうから、売って売って売りまくらんとイカンじゃろう。」

助手 「ですね。自動ブレーキもup!や昨日発表されたムーヴなんかでは、かなり安い値段で選べるようですけど、内容はマチマチみたいですね。」

所長 「らしいの。ワシも詳しくは知らんが、ミリ波レーダーとか赤外線レーダーにカメラを使ったのとかがあるそうじゃな、機種によって減速のみのと完全停止するのがあるようじゃけど。」

助手 「あと気になるのが、前を走るクルマのみに対応していて、歩行者には反応しないのがあるそうですよ。」

所長 「ん、・・・ちゅーことは、春先の京都の事故なんかでは役に立たんというコトか。」

助手 「そういうコトになりますね。」

所長 「うーん、被害の大きさから考えても、まず歩行者に対応するのを優先せんとイカン気がするんじゃが。」

助手 「でも何も付いてないクルマがほとんどですし、前走車に対して衝突を回避してくれるだけでも十分有難いですけどね。」

所長 「それもそうじゃな。ま、売る側が違いをきっちりと説明して理解させとけば問題ないんじゃろうけど。」

助手 「ですね。下手するとあとで面倒なコトになりそうですよね。ま、その点、スバルのアイサイトはステレオカメラで捉えた歩行者や障害物を認識しますし、その辺りも支持されてる要因なんでしょうね。」

所長 「それも天候なんかで左右されるじゃろうし、付いとるからといって過信するとイカンのじゃがな。」

助手 「もちろん万が一のときのための装備ですし、自分で止めないといけませんけどね。」

所長 「ま、まだまだ出だしたトコじゃし、これからどんどん改良されていくんじゃろうけどな。」

助手 「ですね。大型トラックやバスでは装着が義務化されるようですし、全てのクルマに付くようになれば事故件数や死傷者の数も大幅に減るかもしれませんね。」

所長 「じゃな。正直ワシは機械任せの装備は気にいらんのじゃが、これとドライブレコーダーはこれからの時代、必須じゃと思えるの。」

助手 「言えてますね。ところでアイサイトの話で思い出したんですけど、知り合いがエクシーガを買ったんですよ。」

所長 「ほぉ、それで。」

助手 「当然、アイサイト付きにしたんだと思って聞いてみたんですけど、付いてないのを買ったんだそうです。」

所長 「ま、みんながみんなアイサイトを欲しがっとるワケでもないじゃろうしな。」

助手 「でも10万円高で付くんなら、もしものときのコトを考えたら付いてる方がいいじゃないですか。このタイミングで買うんなら絶対つけるべきでしょ。」

所長 「ワシじゃったらそうするの。」

助手 「そしたら、2リッターのエクシーガには設定がないらしいんですよ。アイサイトを付けようと思うと2.5リッターか、ターボのGTを選ばないといけないんですよ。」

所長 「・・・・。」

助手 「2.5リッターの2.5iなら確かにアイサイト付きとなしとの差額は10万5千円なんですけど、2.0iと比べると33万6千円も違うんですよ。」

所長 「うーん・・・、2.5リットルじゃったら維持費もだいぶ違ってくるし、気軽に付けるワケにはイカンかもしれんの。その差額を出すんじゃったら、車種の選択から変わってくるかもしれん。」

助手 「もちろん事故を起こしてしまえば、30万、40万の差額なんて比べモンになりませんけど、今まで付いてないクルマに平気で乗ってたワケですし、付いてないと乗れないってコトもないじゃないですか。」

所長 「うーん、難しい選択じゃな。新車で購入となるとこれから何年も乗り続けるワケじゃし、価格差だけでは計れんわな。」

助手 「でしょ。結構決断がしづらいんですよね。スバルもどうせならどのグレードでも選べるようにすればいいのに。」

所長 「結局、10万で付けるのは難しいってコトじゃろうな。じゃから他の装備と抱き合わせの、そこそこ利益率の高いグレードでしか合わんのじゃろ。」

助手 「そういうコトなんでしょうね。フォレスターも調べてみたんですけど、一番安い2.0iには設定がなくって、付けれるのは2.0i-Lになるんですよ。そうすると42万円も高くなるんですよ。」

所長 「うがった見方をすると、アイサイト目当てで来たお客に、高い商品を買わそうとしとるようにも見えるの。それじゃったら、10万円が15万円になってもいいし、一番安いのでも付けれるようにした方が良心的じゃな。」

助手 「いらない装備の付いたのより、割り高でも安く選べる方がいいですよね。」

所長 「そういうコトじゃな。」

助手 「それにしてもアイサイトのフォレスターといい、ディーゼルのCX-5といい、クルマを選ぶ基準が変わってきましたよね。」

所長 「そうじゃな。ま、燃費の数字だけを見て選ぶよりはずい分と健全じゃとは思うが。」

助手 「このクラスもこれまでエクストレイルの独走だったのが、面白くなってきましたね。」

所長 「言えとるの。CR-Vやアウトランダーも新型になったし、RAV4も新しいのが発表されとったじゃろ。エクストレイルにしてもそろそろ末期じゃし、新型の話もちらほら出とるじゃろ。」

助手 「ですね。ほぼ各社一斉に出揃うコトになりますし、どれが売れるか楽しみですね。」

所長 「じゃな。その中でもフォレスターのアイサイトは強力な武器じゃし、是非とも全車種で選べるようにして欲しいところじゃな。」

助手 「ですね。あと身内ですけどXVってどう思いますか。性能はイーブンでクルマの性格も似通ってますよね。価格も近いですし、違うのは荷物の量とデザインぐらいでしょ。案外食い合いがあるかもしれませんよ。」

所長 「うーん、見た目の印象が全然違うし、そう問題ないんじゃないかのぉ。XVの派手な外観は結構好き嫌いがありそうじゃし。」

助手 「所長、あんまり好みじゃなさそうですね。」

所長 「先代は結構好きじゃったんじゃが、今度のは苦手じゃの。」


参考資料
スバル・フォレスター(富士重工業株式会社)
スバル・フォレスター(先代)(轟クルマ文化研究所)
スバル・エクシーガ(轟クルマ文化研究所)

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7 コメント

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Unknown (ネコ)
2012-12-27 23:59:02
アイサイトを一番支持しているのは、奥さんや高齢者の方だそうです。「女性の支持を得られない車は売れない」というのはホントなんですね~ 車ぐらい男の好きにさせてくれという人間は絶滅危惧種なんでしょうか(笑)

アイサイトが発売された当初、スバルの開発担当者に「10万円は安すぎませんか?」と聞いたところ「ほとんど原価そのままです。利益なんて出ません」とおっしゃってました。本来なら30~40万はしてもおかしくないレベルなんでしょうが、スバルの経営戦略は見事でしたね。日本人は「安全に金を使わない」とうのが定説だったわけですから。
Unknown (宇垂)
2012-12-28 19:07:37
ネコさん

>アイサイトを一番支持しているのは、奥さんや高齢者の方だそうです。「女性の支持を得られない車は売れない」というのはホントなんですね~ 車ぐらい男の好きにさせてくれという人間は絶滅危惧種なんでしょうか(笑)

家庭の財政がシビアになるほど、男性の立場は弱くなりますよね。
にしても奥さんや高齢者の方に支持されるアイサイト、他社にとっては脅威でしょうね。

>アイサイトが発売された当初、スバルの開発担当者に「10万円は安すぎませんか?」と聞いたところ「ほとんど原価そのままです。利益なんて出ません」とおっしゃってました。本来なら30~40万はしてもおかしくないレベルなんでしょうが、スバルの経営戦略は見事でしたね。日本人は「安全に金を使わない」とうのが定説だったわけですから。

ホント見事ですよね。レガシィのワゴン以来の大ヒットじゃないでしょうか。
結局、「安全に金を使わない」日本人でも想像できうるリスクには金を惜しまないってコトなんでしょうか。
Unknown (Unknown)
2012-12-30 14:30:47
実は私はスバルには最初からルックスを期待していない方で、市販スバル車にときめいたのはSVXが最後。
歴代レガシィが初代インプレッサがカッコいいと言われますが、昔の韓国車よりかはマシかな、
という程度にしか私は思っていません。

ただでさえ私のスバルデザイン観はこんな感じで、
西暦が変わってからのスバルは他メーカーの部品を付けただけの様にしか思えず、
このフォレスターもそう見える。かといって私は特に嫌悪感は感じません。
無駄な線も最近の車の割には少ない方だと思います。
フォルムと灯火類とウインドウの相性も良いと思いますし。まあ可も無く不可も無く。

フォレスターが先代で個性を殺したのは、
やはり市場ではアグレッシブなSUVらしさが求められからでしょうね。

そして背が低いといっても、クロススポーツ・STI以外は多くの立体駐車場には入れないから、
そういう需要に応えられなかった。
「立体駐車場に入る車」のシェアがどんどん少なくなっているという事は、
需要は微々たるものでしょうけど。

背が低いSUVを好む人・既存フォレスターユーザー・ジューク対抗馬は
ルーフレール無しなら立体駐車場には入るXVが受け皿となるでしょう。

RAV4がオーリスをボディリフトしたような外観となったり、
アウトランダーがリアゲートの開き方を変更したり、個性をどこまで殺すかのさじ加減は難しいですね。

自動ブレーキは各社一長一短あるようで、どこが総合的に一番優秀なのかは評価できないでしょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プリクラッシュセーフティシステム
http://response.jp/article/2012/09/05/180848.html
http://response.jp/article/2012/09/09/181056.html
http://response.jp/article/2012/10/25/183752.html
http://auto.hobidas.com/auto/impression/article/134375.html

>「安全に金を使わない」日本人でも想像できうるリスクには金を惜しまない

一方で後席シートベルト、ヘッドレスト、ラゲッジパーティション等の
重要性を理解していない?のは謎なんですけどね。
公共広告機構は一度くらいはショッキングな映像を作るべきかもしれません。

但しE46はツーリング以外には後席中央席に三点式ベルト・ヘッドレストが標準装備されていない(オプションでは装着可能だったらしい)。
↑これは私です。 (llll)
2012-12-30 14:36:41
また名前を忘れました。すみません。

それからウィキペディアURLのリンクができない?
Unknown (ひでゆき)
2012-12-30 22:05:17
「安全に金を使わない」日本人と言われますが
安全装備を付けようとすると結局、一番高い最高グレードを買うしかないという
メーカーの姿勢をどうにかするのが先かと。

 後席ヘッドレストは、室内長の延長としか考えてないかも。
(ちょっと昔は、下げた状態での室内長でしたが
今は、一番高くした状態での室内長ですから。)
Unknown (宇垂)
2013-01-03 10:39:48
llllさん

>実は私はスバルには最初からルックスを期待していない方で、市販スバル車にときめいたのはSVXが最後。
>歴代レガシィが初代インプレッサがカッコいいと言われますが、昔の韓国車よりかはマシかな、という程度にしか私は思っていません。

そうですか。ボクは初代フォレスターに3代目レガシィ、先代インプレッサとか、カッコいいと思いますよ。

>フォレスターが先代で個性を殺したのは、やはり市場ではアグレッシブなSUVらしさが求められからでしょうね。

オンロード走行が中心になればなるほど、SUVらしいカッコが求められるんでしょうね。

>そして背が低いといっても、クロススポーツ・STI以外は多くの立体駐車場には入れないから、そういう需要に応えられなかった。
>「立体駐車場に入る車」のシェアがどんどん少なくなっているという事は、需要は微々たるものでしょうけど。
>背が低いSUVを好む人・既存フォレスターユーザー・ジューク対抗馬はルーフレール無しなら立体駐車場には入るXVが受け皿となるでしょう。

立体駐車場に入るかどうかを意識してXVが設定されたとは思えませんが、XVを設定することによって立体駐車場に入るサイズの需要も取り込めるんでしょうね。

>自動ブレーキは各社一長一短あるようで、どこが総合的に一番優秀なのかは評価できないでしょう。

低価格と高性能の二極化になりそうな気がしますね。

>>「安全に金を使わない」日本人でも想像できうるリスクには金を惜しまない

>一方で後席シートベルト、ヘッドレスト、ラゲッジパーティション等の重要性を理解していない?のは謎なんですけどね。
>公共広告機構は一度くらいはショッキングな映像を作るべきかもしれません。

自動ブレーキが支持されてるのは、やっぱり効果がわかり易いからでしょうね。
後席シートベルトをしていないとどうなる、横滑り防止機能のあるなしでこう違う、など説明しないとわからないじゃないですか。そういうのにはなかなか飛びつかないんでしょうね。

>それからウィキペディアURLのリンクができない?

これでどうでしょうか
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
Unknown (宇垂)
2013-01-03 10:45:31
ひでゆきさん

>「安全に金を使わない」日本人と言われますが安全装備を付けようとすると結局、一番高い最高グレードを買うしかないというメーカーの姿勢をどうにかするのが先かと。

それも確かにあると思いますが、「安全装備を付けるとクルマの価格が上がる」っていうのを理解していないヒトが多すぎるのも問題だと思います。
最近、ブログや記事で「安全装備を全車種で標準装備すべき」とかっていう意見をよく見掛けるんですが、そうすると10万、20万単位で車両価格が上がってしまうと思うんですよ。
ただでさえ、補助金がなければ売れない時代に車両価格を上げるなんてコトは自殺行為でしょうしね。
また、増えた装備と相殺するのに内装材を落とすと「あからさまなコストダウンのぼったくり」と罵られてしまうじゃないですか。
で、結果的に装備分を吸収しやすい最高グレードにせざるを得ないのかもしれませんよ。

> 後席ヘッドレストは、室内長の延長としか考えてないかも。
(ちょっと昔は、下げた状態での室内長でしたが
今は、一番高くした状態での室内長ですから。)

これは知りませんでした。室内長ってダッシュボードの形状でも変わるみたいですし、室内の大きさの目安にはならないのかもしれませんね。

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