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轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

スバル・インプレッサ その2

2007-06-22 18:03:07 | SUBARU
助手 「所長、このあいだ、新しいインプレッサとすれ違いましたよ。」

所長 「ほぉ、で、どうじゃった。」

助手 「そうですね、写真で見るよりも幾分よく見えましたね。」

所長 「じゃから実際に見るまで、わからんと言っとったじゃろ。」

助手 「いや、あくまでも写真と比べての話ですよ。第一印象が悪かったんで、少しは見れるかな、と言ったところですけどね。」

所長 「ま、今までのインプレッサとはかなり印象が違うからのぉ。」

助手 「そうですね。インプレッサというよりは、なんか外車みたいな感じがしましたね。アルファの147とかフォードのフォーカスとか。」

所長 「スバルもそのあたりを狙っとるんじゃろうから、そう感じたんなら成功なんじゃろう。」

助手 「でもせっかく今まで築いてきたイメージを崩してしまうのは、もったいない気がしますけどね。」

所長 「じゃが今までのイメージってラリーで闘っとる重装備のセダンのことじゃろ。」

助手 「もちろんそうですよ、決まってるじゃないですか。確かに量的にはしれてたかもしれませんけど、このイメージでデザインと性能をよくしていく方向で、伸ばしていってもよかったと思うんですけどね。」

所長 「本来ならそのモデルがイメージリーダーになって、インプレッサ全体の販売に貢献せなならんのじゃが、そうはなっとらんかったじゃろ。正直売れ筋の素のワゴンを買うモンがWRCで走っとるイメージをダブらせとったとは思えんのじゃ。」

助手 「それはあるかもしれませんね。素のインプレッサって何かモノ足りない感じがしましたしね。」

所長 「じゃから今回のモデルチェンジでは、一旦全部リセットしてじゃな、素のモデルの魅力を構築しようとしたんじゃと思うんじゃ。」

助手 「でもそうなると、今までのインプレッサが好きなヒトからは、そっぽ向かれるんじゃないですか。前に所長も言ってた通り、スバルってそういうコアなファンに支えられてる訳ですし。」

所長 「それは大丈夫じゃろ。引き算と違って足し算は簡単じゃからな。ラリーに必要な装備をひと通り備えて、WRCで結果を残せば納得してもらえるじゃろ。」

助手 「そのWRCで活躍するのに苦労してるんですけどね。」

所長 「じゃが新しいインプレッサの方が全長が短いからラリーには有利じゃろ。ライバルを見ても今どきセダンで勝てるようには思えんしな。」

助手 「それもそうですね。あと、とうとうサッシュレスドアを止めてしまいましたね。あれだけ一世風靡したハードトップの生き残りだったんですけどね。これでレガシィやフォレスターも普通の窓枠付きになってしまいそうですね。」

所長 「実際のところ、サッシュレス・ドアのメリットってあったか。」

助手 「えーと、狭い場所での乗り降りのしやすさ、あとはスポーティーなイメージですかね。」

所長 「確かに70年から80年代にかけて流行っとったころは、ハードトップと言う語感から来るスポーティーなイメージってあったと思うんじゃ。実際窓枠付きのセダンと比べて、スポーティーなフォルムにしとったしな。」

助手 「そうでしたね。」

所長 「じゃがスバルのは違っとったじゃろ。ハードトップと言う呼び名も使っとらんかったし、それよりも窓枠なしにすることで、ガラスとの段差をなくすことが目的だったんじゃないか。レガシィのワゴンのリアまで続くガラス面なんて、サッシュレスじゃから出来たデザインじゃしな。」

助手 「言われてみればそうですね。通常のウィンドウの場合、開かないリアクォーターとは段差が出来ますしね。」

所長 「多分、その程度のメリットしかなかったと思うんじゃ。じゃから一から新しいイメージにするんじゃから、サッシュ付きのドアでもなんら問題ないと思うんじゃ。ま、乗り降りのしやすさにしても、どちらかというと副産物的なモンじゃったしな。」

助手 「案外メーカーは、なんとも思ってないのかもしれませんね。でも他社がやめたあともずっとやり続けてたので、残念な気もしますよね。」

所長 「ベンツのCLSやシトロエンのC6辺りが採用しとるから、高級車を中心にまた流行るかもしれんけどな。」

助手 「そうですね。」

所長 「とにかく新しいインプレッサはじゃな、今までの変なこだわりを捨てて、よりメジャーな存在になろうとしとると思うんじゃ。そのこだわりの部分が、コアなスバルファンにとっては魅力じゃったのかもしれんが、水平対抗エンジンや四輪駆動なんかの柱になる個性はちゃんと継続しとるし、広く世界で売れることは今のスバルにとって大事なことじゃしな。」

助手 「そうですね。あとトヨタの影響とか言われてますけど、やっぱりあるんでしょうか。」

所長 「新しいインプレッサに関しては全くないじゃろ。トヨタが筆頭株主になるうんと前に開発が進んどったじゃろうからな。それとトヨタが云々といった話をよく聞くんじゃけど、その前からGMや日産の資本が入っとった訳じゃろ。それがトヨタに変わった途端、スバルが違う会社になるとは思えんのじゃがな。ま、ダイハツみたいに完全に子会社化すれば話は別じゃけどな。」

助手 「言われてみればそうですね。GM時代もサーブに供給してたり、トラフィックを入れたりしてたぐらいで、スバルのクルマ自体に影響はなかったですしね。」

所長 「そうじゃろ。経営の傾いとった日産やGMに比べたら、トヨタの方がよっぽど安心してクルマづくりに励めるじゃろ。」

助手 「それは、そうですね。」

所長 「1.5Lモデルの価格も十分競争力があるし、あとは営業が頑張って売るだけじゃろ。」

助手 「はい。」


参考資料
スバル・インプレッサ(富士重工業株式会社)
スバル・インプレッサ(轟クルマ文化研究所)
スバル・インプレッサ(二代目)(轟クルマ文化研究所)

Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サッシュレスドア (獅子丸)
2007-06-25 18:06:27
私も、次期レガシィは、サッシュレスドアを止めるだろうと予想しております。そして、一体どんなデザインで登場するのか・・・今から戦々恐々としているのです。現在所有のBPレガシィは、大事に乗ろうと思っております。
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Re:サッシュレスドア (宇垂)
2007-06-26 18:53:44
獅子丸さん

次期レガシィ、どんな風になるんでしょうね。

スバルの屋台骨ですし、冒険はおかさないような気もしますし、インプレッサのように海外(特にヨーロッパ)での販売を視野に入れたものになるような気も。

ということはオペル・シグナム風?

なんにしろ、現行レガシィを大事に乗られるのに越したことはないでしょう。
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1.5ATを試乗してきました (key-bee)
2010-02-25 00:35:39
インプレッサを、ちょっと真剣に購入を考えています。
アルファ147やプジョー207がいいとか思ってたけど、買い時を逃した感が強い。
とくにプジョーは昨年末のMTキャンペーンでナビつきETCつきの207が204万円とゆーバーゲンプライス。
あれを逃したんだから、もうプジョーとは縁が切れたかなぁ、と。

国産では似たようなカテゴリーで探すとインプレッサにたどり着いたのは必然でしょうかね。
年次改良で乗り心地がよくなってりたり。
プッシュスタートとかはあんまり興味ないんだけど……。
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Re:1.5ATを試乗してきました (宇垂)
2010-02-25 18:53:25
>インプレッサを、ちょっと真剣に購入を考えています。

いいと思いますよ。
外車を検討しててインプレッサに辿り着くのは必然と言うか当然です(笑)

外車と違って廉価グレードまで選び放題ですし、今どきMT、オートマ、FF、四駆のすべてが選択できるなんてインプレッサぐらいのモンです。
おまけに1.5Lなら減税、補助金も(笑)

エコとか安いとかじゃなくって、楽しめるクルマとしてインプレッサはオススメですよね。

あ、決してスバルのまわしモンじゃないですよ。

デザインも見慣れてきたらどんどん魅力的に見えてきましたし。(リアのクリアレンズだけ、どうにかしていただきたいですが。)
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