TodaiCruiserGyosyu -東大ヨット部クルーザー班仰秀's Blog-

世界選手権出場を目指し、毎週土日に三崎で練習するクルーザー班。
練習報告を軸に、部員の生活を記事にしてます。

防大戦レースレポート

2011-03-16 11:10:48 | レース報告
大河原です。遅くなりましたが、3/5(土),6(日)に行われました防大戦のレースレポートです。
GPSデータは、
http://www.mediafire.com/?lae1l8b2rs9j2ek
にございます。ご利用ください。

両日ともにポジションは、
バウ:山崎
マスト兼タクティ:大河原
スピン:万代
ジブ:哲
ヘルム:小松

です。

<1日目>
1レース目(4レグ流し込み、NE、軽~中風、S→Nの潮)
スタート
上一から出て、右海面の沖のブローを掴みに行くプラン。
○time to distanceがまだまだ。30秒前からスタートまで止まってるのがもったいない。
○もっと本船上側にいて、防大を追い出すような形をとる…ことは難しくても、本船近くにいって形を作るくらいはしても良かった…という話が後から出てきたのは問題。ヘルムは1分前になるかならないか位の早いうちに「上目ならどこでも(船がいる位置がもう上一は厳しい)」という意識になった一方、トリマーはまだ「上一じゃないの?!」という感じだったようで、意識の統一が課題。もちろんデッキも含め。

~1stタック
最初は防大が上にいて返せないポジだったのが、防大がずり落ちたので、プラン通り右へ。GPSがタックできるようになってから暫く走ってるのは、左にもタックしたあたりまでブローがあったのと、プレアニの時の経験からヒヨったためです。

~2ndタック、上回航
後はポートで真っすぐ走ってレイを打つだけのコースだったので、特記事項無し(レース後のミーティングで、ポートで押される(スタボで落とされる)潮の影響により、よりポートロングになっていたとの指摘を宮本さんにいただく)


上回航
前後も含め艇速が遅い。

1stジャイブ
沖のブローをとりに行く。漁船が回航直後上マーク真下からやや右海面側にいたが、ジャイブ判断が遅れたため、上るハメに。

~2ndジャイブ
マークの位置を勘違い。気付いた時にはオーバーセール。バウマンは少し前からコールしてくれていたが…すまん。

3rdジャイブ
なんやかや右に振って。レイ。


下回航
まぁまぁ

1stタック
左海面が良さそうだったため。判断遅。

2ndタック
防大のカバー。直後にめっちゃ角度が落ちてる…

3rdタック
マークに寄せる。結果として良くないタックに。こういう2艇しかいない場合、ずっとカバーし続ければ勝てるんだろうけど、それをしてもなんかなぁという気がしたので。

4thタック
ブロー的に…だっけ?そろそろ右に出そう的な意味しかないのだとしたら、もう少し粘ってレイの確実性を上げても良かった。

5thタック
レイ

上回航
間が空いた。艇速落ち。

1stジャイブ
防大に内側に入られないようにジャイブもあり…デッキからの声でジャイブしたものの、当時位置関係を的確に把握はしてなかったな。結果的にカバーの位置にはなったけど、防大がきっちり即ジャイしてればブランケに入ったかも。回航前に回航後の意思を明確化すること(即ジャイor早めにジャイブorしばらくそのまま)、回航をきっちり(スピードを落とさず、出口を締める)やること、回航後に状況判断をしっかりすること。意識しないと。

2ndジャイブ
1下のオーバーの経験から、少し余裕をもって寄せ。

3rdジャイブ
やはり岸側が風弱いということで、沖に。

4th
アウターに向かってのレイ。防大に寄せていく。この時点でどちらが近いかは分かってない(アウターの方が近いかもという声はあった)

5th
防大が止まってるのを見て、防大がいるゾーンに入らないうちに返す。結果、ラインのど真ん中にフィニッシュ。
GPS的のラインが正しいとすれば、本船の方が近かったのかな。


2レース目(2レグ流し込み、ENE、微~軽風、S→Nの潮)
スタート~1stタック
風が右に振り上有利に。上から出、沖のブローをとりに右へ展開するプラン。待つ位置が高く、またバウマンのオンラインコール・オーバーラインコールもありはしたが弱く、結果リコール。戻ってポートで走り出すものの正面には本船。上には防衛。防衛の上に出てから返したかったが、本船が近く叶わず、防衛の真後ろくらいで返す。

2ndタック
しっかりブローを掴んでから、プラン通りの右へ。潮(1レース目に比べ風が右に振った影響で、ポートだと逆潮)の影響でスタボポートの艇速差がハンパない。

3rdタック
ポートが残り少なくなる。長いスタボを消化しに。

4thタック
再び沖に良いブロー帯(でかい)が見えたので、それをとりにいく。…はずが。

5thタック
防衛の後ろを切ってもなおブロー帯は5艇身ほど先。今でもレイ。待ってられない、と返します(その判断をするにしても中途半端な位置

だけど)。抜きにかかるのだったら、多少リスクを犯してもブロー帯に突っ込むのもアリだったのではと、レース後の反省にて。
マークアプローチが防大に対してlower/slowerなのはイケてないですね。

上回航~1stジャイブ
GPSだとかなり間が空いてますが、そんなことはないはず。沖のブローを求め&ポートロングにより、即ジャイ。既に下マークは上。
最後は上しきれずスピンをあきらめジェノアアップ。もはやVMGではなくVMC(velocity made good on course)を考えるレベル。だったけど、どの角度がVMCなのかは良く分からない…。


3レース目(4レグ流し込み、S、微軽風、S→Nの潮)
スタート~1stタック
1,2レース目とは逆の形でミスった。離れすぎ。しかもスタボでライン切れない。GPSがだいぶ不正確で、うちらはスタートと同時に返し、その後防大が返した形。位置関係的にもミートしそうで、全てにおいてイケてない。

~2ndタック
ポートロングだったが、しばらく行った所で左のブローを掴みに。

3rdタック
レイにならないうちに返す。潮で次のレイが難しいことを考えれば、もっとレイ近くまで行ってよかった。

4thタック
レイに見えた。ごめんなさい。

5th,6thタック
比較的タックロス小さいのはよかった。

上回航~1stジャイブ
スタボロング、左海面よし、左へ。レイで返す。

下回航
ジャイブ後ポール付けずマンポール→回収、もうまくいった。

1stタック
やっぱり左海面。

2ndタック
とはいえスタボロングなので割とすぐ返し。

以降、向かい潮の影響もあってか高さがとれず、ブローを追いながらタックを繰り返す。イケてない。

上回航~1stジャイブ
やはり基本は左、途中抜けそうになっていったん返し。

2ndジャイブ
結果的にレイ。このレースでは、本部艇がアウター、陸の目標を本船としてやっていたので、フィニッシュは本部艇を右に見てフィニッシュするはずだったけど、完全に忘れててテンパってました。ジャイブポイントは結果オーライ。


<2日目>
4レース目(4レグ流し込み、SW、微軽風、S→Nの潮)
スタート
プランは、セオリーからは少し外れるけど、真ん中(やや右)を使うイメージ。右が良いけど、岸に近いと風弱くなるため&どんどん左に振るため。スタート自体はまたしても離れすぎ。要スタ練たくさん。

1stタック
右に行くためにタック。防大にルーズカバーされる。どんどん防大が落ちてきてタックできない位置に。
本来は、右に行けば行くほどリフトが入ると分かってるので、防大の左に何としても位置したい=さっさとタックしたいところだったが、右の風をとりに行くうちに機会を逸する。反省。

~上回航
リフトは入らないので、右にいたうちらが挽回できる余地はなし。そのままの関係で上回航。

1stジャイブ
防大の内側に入ろうとする余りのワイジャイですorz。

2ndジャイブ
戻して防大を追う

~下回航
いったん下でオーバーラップ。その後ラップが切れ、上突破を試みるもうまくいかず。再び下にオーバーラップし、ルームを得て回航。

ここから、いわくつきの2上。プランは1上と変わらず「岸に近すぎない真ん中やや右」

1stタック
ある程度右に出した所で、左へ。

2ndタック
右が強く見えた…が、今考えるとここでもう少し左に突っ込むべきだったか。右は潮と微風で散々だった。

3rdタック
当時はレイを打ったつもり。

4thタック
ロックタックしようとした。言うタイミングが遅かったのと、艇速が全然回復しないことにより失敗。

5thタック
まだタック角が掴めない。というより、あまりのタック角のでかさを頭でわかっていても、マークの見え方が(8時とか7時半)が怖すぎ、またいつもの癖で前の艇をレイだと思ったのもあり、タック指示。後悔。

6thタック
防大が返したのを見て、防大の上に出てタック。もっと待って左に行ってから、が正解だったかな。

7thタック
また、左に振るのだから、後ろ切りではなく受けるのが正解か。そして何より舐めか受けかはっきりしなくてゴメン。

~8thタック
仰秀上、防衛下の状態で最小数cm?位の距離に。プロテストこそ受けなかったけど、あそこは自主的に回るべきでした。タックできるスピードと余地ができてからタック

9thタック
いい加減回れるだろうってところでタック。

上回航~1stジャイブ
そのまま行くとブロー消えそうだったので、右に良いブローを求め

2ndジャイブ
防大のカバー

3rdジャイブ
カバーの継続

5レース目以降は、風が吹きあがったためノーレースになりました。


総評
○コース取りが「あっちにブローが見えたから」という、場当たり的なものになってる。もうちょっと「この海面を使う」って意識がほしい…のかな。
○対艇関係の意識不足
○艇速が動作動作で遅くなり、普通に走ってるときでも角度・艇速が落ちたりする。慣れない船とはいえ、改善の余地大。
○初日は、本部艇のそばを離れすぎてスタートを遅らせるなど、レース以前の問題も目立った。前提となるものができていなかった。

しばらく練習はできそうにありませんが、精進しなければとなりません。

以上です。コメントいただけると幸いです。


新4年
大河原

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1 コメント

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Unknown (やっほっほー)
2011-03-20 18:03:04
実名出した方が良いのかな。過去にギロンがありましたが…いつごろだったか。防大戦、北の微風でブローだけ見て、右海面で余裕かましていたらぶち抜かれた経験があるヘボタクティシャンです。潮が違いすぎました。

本部艇のそばを離れ、況やL旗掲揚にも関わらず集合しないなんてのは、言語道断です。レースをやる気がないんだろうな、と受け取れますし、何より運営艇の方々が非常に不快に感じられたことでしょう。ヘルムやトリマーが疲労困憊していることもあるので、必ずデッキでもこまめに注意し、いつでもレースができる状況にいてください。特に1レースでも多く経験を積みたい仰秀にとっては当たり前のことのハズです。


あと、これは記事しか見ていないので何とも言えないのだけれど、ちゃんとレースごとに目的を決めてますか?「負けてもいいからきちんとした形を作る」とか、「意地でも、是が非でも勝ちにいく」とか。去年の防大戦でグダってひとつ落とすなんて馬鹿な真似をしたからこそ言うのですが。。

いちれーすめ
・すたーと
意識の統一は、当然ですが意識してできるもんじゃありません。練習するには厳しい状況ですが、なるべく多くの練習を積んでください。あと、スタートいくら何でもグダグダすぎでしょう。きちんと「ポートで入る→返す→待つ→大体20秒前には加速開始」の形くらいは、たとえできずとも、意識するくらいはしましょう。

・2かみかいこう
これも、レースの時だけ意識していればできるようになるもんじゃありません。一回一回回航をむかえるたびに、必ず事前にどうするかを話し合ってください。で、この時にバウマン(と二番)は即ジャイするか否か、必ず聞くこと。タクティシャンに対する注意喚起という面だけでなく、自分にとっても必要な情報のはずです。

言葉のアヤだと思うけど、回航後の判断ではなく、回航前に判断してください。ヨットレースにおいて、上回航後ほど相手の動きが限定されている状況は稀。事前に予測しておくことが、(特に今回のように2番まで務めているときは)重要です。


2れーすめ
・すたーと
バウマンのコールが弱いのは問題ですが、中継もしっかりしましょう。

・1かみ
当日乗ってないのでただの戯言ですが、実は左が伸びたかも。。上述しましたが、去年はポートロングにもかかわらず、先にブローのなさそうな左へ目一杯伸ばした防大にやられました。地の利ですよ、的なことを言われた悔しい思い出が。。

ブローが入ってこない、というのも去年やってました、はい。で、オーバーセールしてまでブローに突っ込むのは如何なものかと。少なくとも10艇身という距離を、あるか無いか分からない(少なくとも待っていてもこちらに来ない程度の)ブローのために無駄にするのは得策とはいえません。全く意味なし、とは言いませんが、順当な判断かと。本当に強いブローなら、レイラインを走っているうちに入ってきます。


3れーすめ
割愛


4れーすめ
・にかみ
前の艇をレイラインと思って、というのがナゾ。わかっとるとは思うけど、どんなにレイラインが見えなくても後ろを切れば、マークの位置とタック後の角度のズレがわかるでしょう。防大が落ちすぎているのかも、ということまで考えても、コンパス角と防大の角度との比較で分かるはず。

ケースに関しては、きっちり回って下さい。プロテストがきちんと機能しないレースなら尚更です。



えーと、まとまりが無いけどこの辺で失礼っ!

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