チリチリリン

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西城秀樹追悼番組

2018年07月24日 | 西城秀樹

 

西城秀樹の人気が再沸騰している。昔から親衛隊並みに好きだった人、結婚子育てで一時離れていた人、私のように闘病中の姿を見れなくてあえて見なかった人ばかりでなく、現在の若者にも大人気なのだ。画面にコメントが出る動画サイトでは「可愛い」「カッコイイ」「キレイ」「王子様」「好き好き」など、若い直接的なコメントがシャワーのように流れ、ヒデキの顔が見えないほどだ。ツイッターにもヒデキ愛があふれている。

きっかけはやはりYOUTUBEにある。各家庭にビデオが普及し録画が一般的になったのは1980年代からで、それ以前の姿はテレビ会社が放出しなければ見ることができなかったのだが、実は個人でもかなりの番組を録画していた人たちがいて、それこそ怒涛のようにネットに流れ出したのだ。

70年代、毎日テレビに顔を出していたはずのヒデキの姿がテレビ会社から放出されないことに不満を抱いた人たちがYOUTUBEにアップロードする。有識者は、西城秀樹の尋常でない歌唱力、1曲1曲がひとつの映画を見たように語られる歌の世界観、叫んでいても音を外さない絶対音感などを語り始める。それがヒデキを知らなかった人の心に火をつけた。

事実70年代のヒデキは、今の若手タレントが束になってもかなわない足の長いスタイル、カッコ良さを持っていた。ジーンズにTシャツだって、ぴらぴらフリルのド・ピンクの衣装だって板についていた。そしてあのハスキーボイスと歌のうまさだ、目にした若者が飛びつかないわけがない!

NHKはヤングの歌番組を持っていたが、自社で編集してレコード会社を介して売っているので、一般放送には出さない。他局もヒデキの経歴を語るものの、肝心の歌う画像は出し惜しんでいる。ヒデキファンの不満は募るばかりで、連日YOUTUBEのサーフィンに明け暮れている。

ここへきて、やっとTBSが76年のヒデキの90分のワンマンショーの映像を出したが、なんとCS局、有料番組だ。ヒデキのためにCS契約をした人も多いだろうが、大方は誰か親切な人がYOUTUBEに録画をアップしてくれるのを待ち望んでいた。はたして、番組終了後4時間ほどで番組丸ごとアップされた。私も登録チャンネルからアップの連絡が入るのを待ちながら、スマホを握りしめて寝ていた一人だ。未明に飛び起きて観た。

急ぐのには訳がある。番組の丸ごとアップは著作権に触れるとかで、すぐに削除されてしまうからだ。ファンの中にも、みんながYOUTUBEで見て販売品を買わねければ、遺族が損害を被ると考え人もいて、アップー消すーアップー消す、の攻防が続いている。

私の意見としては、今、ヒデキに多くの若者から関心が集まっているときは画像を大放出して、ファンの底辺を広げた方が良いと思っている。お金は後からついてくると思う。今やらなければ、半年後に関心が薄れてからでは間に合わないと思うのだが、考え方はいろいろで、今日また市販の映像作品を丸ごとアップしていた人のアカウントが消されている。

若いファンは貪欲だから、YOUTUBEで知った人が改めてCDやDVDを買っているし、YOUTUBEは売り上げに貢献していると思うのだけどね。

西城秀樹は歌のうまさは定評があるけれど、じっくり歌を聴くというよりか、奇抜な衣装、派手な譜付けなど見て楽しむ歌手なので、ビデオが発達してYOUTUBEがこんなに盛んな時でよかった、自分は幸せ者だと思いながら映像を見続け、Hideki Lossを癒している。(一日中モニターの前から動けないという弊害は確かにある。)

 

 

 

 


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