Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

江戸の男は世界一お洒落

2013-05-25 | 今日のコーディネート
…まぁ、戦国武将というのも超お洒落な人たちでしたけどね。
つまり、日本人はそもそもは、かなり洒落者が多いのかも。
“男がお洒落なんて考えるな!”というのは、明治以降の話?

江戸の町民文化では、男でも女でも洒落者もそうでない人もいた。
お洒落にできない人も普通にいたけど、男女関係なく、美しくありたいという美学は確かに存在してた…のかな。
谷崎純一郎なんか読むと。

男がお洒落を尽くして粋な世界。
男がお洒落であることが、イコール異性を気にしたチャラさではなかった世界。
お洒落な男が、市川団十郎や中村吉右衛門みたいに堂々としていられた世界。

明治維新以前にはそれがあった筈なのに、いつの間になくなってしまったのか…
わたしには分かりかねますけど。
第二次大戦の国民教育のせいなのか、それ以前の明治教育のせいなのか。


明治というのは田舎武士が天下を取った時代で、彼らは江戸の町民に比べたらイマイチダサかったようにも思います。
伊藤博文の肖像は、どう見ても粋ではありません。
むしろ、着流しで犬の散歩してる西郷さんのイメージの方が粋。

政府の実権は田舎武士。
天皇陛下というのは、自分ではお洒落のことなんか考えずに衣装担当女官とかに任せとけばいい人。
公家=華族というのは自分たちだけが文化でお洒落で、そうあらねばならないと思い込んでる人たち。
白洲信哉みたいに。

“男がお洒落なんか考えるな”というのは明治的価値観なのかも…
江戸町民のお洒落の心意気は、明治の新勢力には生意気で目障りだったのかも…
いや、知らないけど(笑)

なんで平気で絶やしちゃったのかな。
あんな美しいものを。
西洋の借り物着てる滑稽な明治指導者なんかよりずっと素敵だった。

…やっぱ、嫉妬だな…

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