Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

仏教論理学

2017-05-01 | 芸術・美術
欧米の論理学というのは、確かアリストテレスに発するもので
『AがBだし、BはCなのでAはCだと思うんですよ』
という構造になります。
これは日本では、やたらにもってまわった言い回しになります。

仏教論理学だと、
『AってCじゃないかと思いました。だってAはBだしBはCだから』
という言い回しになると思います。

ロバート・ブラウニングの“春の朝”と言う詩は
『時は春、
日は朝、
朝は七時
〜中略〜
すべて世はこともなし』
となりますが、清少納言“枕草子”(橋本治訳)では
『春って曙よ!
だんだん白くなっていく山の上の空が
少し明るくなって、
紫っぽい雲が細くたなびいてんの!』
となります。
結論がないように思えるかも知れませんが、最初の一文が結論で、続けて根拠になります。

上田敏訳によるブラウニング『春の朝』は、日本で人気のある作品です。
つまり詩文であれば、欧米論理学でもウケるのではないかと思います。

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