蓬莱の島通信ブログ別館

「すでに起こったことは、明らかに可能なことがらである」
在台日本語教師の東アジア時事論評あるいはカサンドラの眼差し

台湾における日本人元社長と日系タレントによる台湾人タクシー運転手への「重傷害罪」事件まとめ

2012年02月11日 | 市民のメディアリテラシーのために
 今まで号外で事件経過を追ってお伝えしてきた、2012年2月2日夜に発生した日本人元社長・友寄隆輝と日系タレント・makiyoによる台湾人タクシー運転手に対する「重傷害」罪事件ついてであるが、2月10日夜に罪状決定と求刑が出されたことで、今後は具体的な裁判等、加害者、被害者、その他の関係者の利害、協議等に関わる法的処理が中心になる。そのため、今回の事件解明に影響力のあったネットに素人の報道や、事件が明確でなかった段階の事実と異なる憶測、記事などをそのまま残して置くのは、ネットユーザーのモラルとして相応しくないと判断した。よって、号外の記事は掲載を求刑が行われた時点で終了させていただくことにした。ご了解いただきたい。

 今回の事件を起こしたMakiyoは10年以上前、デビューした当初は、台湾の台北で日本人が多く住んでいた天母などを中心に期待がかけられた日系タレントであり、私も含め当時の宣伝と歌を覚えている日本人、台湾人は少なくない。今でも彼女の歌声は、台湾の人気青春連続学園ドラマ「麻辣鮮師」の初代主題歌、エンディングテーマとしてずっと使われている。
 川島茉樹代-養我一輩子-KTV
 川島茉樹代 初戀
  戀KTV-川島茉樹代[Makiyo/麻辣鮮師] (HQ 雙聲道)
 うかつにも、耳に残る歌だと思いながら、誰が歌っているのか気にはしていなかった。今回の事件が起こってから、川島茉樹代の歌だと知った。事件後は、こうしたYou Tubeの関係画像にも多数の批判の書き込みがされているが、これだけの歌を歌えた彼女の転落を惜しむ書き込みも多い。今回の事件でJ-POPや日本の芸能人に対するイメージダウンが広がり、台湾市民の日本のメディアと芸能文化への見方が今後、今までと大きく変わる可能性は否定できない。J-POP等の「若者文化」は最近の台日の人的関係の大きなきっかけになってきたジャンルだっただけに、非常に残念である。
 Makiyoになる前の川島茉樹代は、台湾における10年前からの日本の若者文化ブームの火付け役の一人でもあったと言える存在で、それがこうした結末に繋がったことは、まことに残念な出来事である。今回の事件に関する法的問題、処罰等が終わった後、デビュー当時の気持ちを取り戻して、Makiyoから川島茉樹代としてもう一度再起してほしいという願いを込めて、デビュー当時の様子を引用しておこう。

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最近デビューした「中日混血美少女」川島茉樹代ちゃんをとりあげた記事です。9月6日発行の 「金舞台」(中国の芸能新聞)の記事より抜粋しました
 10月8日締め切り NO.97
 “楽壇小妖精”川島茉樹代 不做范暁萱第二
  眼下、各大唱片公司都在大打“少女牌”,而且年紀一个比一个小,唱功一个比一个好.当年成功的捧紅了“小魔女”范暁萱的台湾唱片業界的“新人教父”李亜明最近又掘到了一塊宝,[女也]就是年僅16歳的中日混血美少女--被称為“楽壇小妖精”的川島茉樹代 Makiyo。
「小さな魔女」川島茉樹代 --第二のメイビス・ファンとは呼ばせない
 最近、大手レーベルは「少女アイドル」売り出しに躍起になっている。平均年齢は下がる一方、歌唱力は上がる一方の音楽シーンで、かつて「小悪魔」と呼ばれ一世を風靡したメイビス・ファンを見いだした斯界の伯楽リー・ヤーミンが、またもやダイヤの原石を掘り当てた。16歳になったばかりの中日混血美少女、「小さな魔女」こと川島茉樹代(Makiyo)である。
 10月15日締め切り NO.98
  12歳即単身赴美,接受小室哲哉日式芸能界的舞踊及歌唱的専業訓練,Makiyo可不是人們想像中的“第二个范暁萱”,当抱着一把木吉他的[女也]首次在新die2新聞発布会上以自弾自唱的方法展現了[女也]超齢的音楽表現力時,人們不得不承認,Makiyo是一个与范暁萱完全不同的歌手。
 わずか12歳で単身渡米し、小室哲哉から日本の芸能界で通用するダンスと歌の特訓を受けたMakiyoは、巷で噂されているような「メイビス・ファンのパクリ」などではない。アコースティック・ギターをかかえたMakiyoが、ニュー・アルバムのプレス・リリースで行った弾き語りのパフォーマンスは、その年齢には似合わない大人びた表現力で彼女がメイビスとは全く違う歌手であることを認めさせてくれた。
 10月22日締め切り NO.99
  説到出道,[女也]最感謝的人是被[女也]称為“ba4ba0”的李亜明.原来,14歳回台湾上学的Makiyo一次和媽媽、姐姐一起guang4街,正好[石並]到李亜明的太太,也就是媽媽的朋友,看到Makiyo guai1巧的様子,不禁問[女也]有没有過唱歌的培訓,結果順理成章地被李亜明毫不犹[予象]地簽下演芸約,以此走上芸人的道路.
 歌手デビューについてMakiyoがいちばん感謝しているのは「パパ」と慕うリー・ヤーミンだ。14歳で台湾に戻り、学校に通っていた彼女が母や姉とともに街をぶらついていたとき、偶然に出会ったのが母の友人でもあるリー夫人。Makiyoにアイドルとしての素質を感じた彼女は思わず歌のレッスンを受けたことはあるか、と尋ねた。話はトントン拍子に進み、リーにもすっかり気に入られた彼女はすんなりと契約。Makiyoはこうして芸能界の仲間入りを果たしたのである。
 10月29日締め切り NO.100
  雖然,是剛剛出道,又是第一次来内地作宣伝,和内地的媒体初次見面,但茉樹代却絲毫没有生疎感,坦率而活po的个性拉近了大家的距離,也難得譲媒体対一个新歌手如此“偏心”地喜愛,大家一致看好[女也]一定会紅,因為[女也]特別地有“人縁”,譲人忍不住地想去喜愛.
 デビューしたばかり、初めての中国キャンペーン、現地のメディアと接触するのも今回が初めて。しかし天性の明るさと率直さですぐに人々と打ち解け、和やかムードを作ってしまうMakiyo。これほどメディアに「ひいき」される新人歌手もめずらしい。Makiyoの人を引きつけてやまない魅力に、誰もが将来のビッグ・スターをかいま見たのであった。
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 今回の事件を見て、彼女の転落の軌跡が、日本の失われた2000年代の改革と挫折に重なった。今回の庇いようのない事件で、次第に転落していく彼女を今まで庇ってきた台湾の芸能界も見放す形になったが、彼女の天賦のタレント性を惜しむ人は実は少なくなかったと思われる。それは、急速に衰退して退廃していく日本を見捨てない台湾からのエールでもあったかもしれない。今回の加害者には誠実に事件を解決してほしいと切望している。

 号外は、多くの方にお読みいただき、御礼申し上げたい。台湾市民の対応について、日本での誤解(一部では、事件の犯人への糾弾は「反日」という意見も出ていた等)が広がらないように、事実に関して、台湾の報道機関が、2月10日の段階で整理した部分だけを以下に残すことにする。名前の扱いは、台湾で起こった事件のため台湾の報道機関の方法に従う。

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影帶現聲 Makiyo涉教唆施暴
作者: 林郁平、陳志賢、林偉信╱台北報導 | 中時電子報 – 2012年2月10日 上午7:59.. .
中國時報【林郁平、陳志賢、林偉信╱台北報導】
 遭嚴重毆傷,現已轉到普通病房的司機林余駿,昨日經由律師轉述,直指整個事件是由Makiyo所引起;林一度情緒激動,表示沒有對藝人Makiyo襲胸,並說整起事件是Makiyo所引起的;因為案發當時Makiyo踹車門時,與友寄隆輝以日文交談之後,友寄隆輝就突然捉狂,將正要打手機報警的他拖下車痛毆猛踹。
 友寄動手打林姓司機地點的商家,昨日也提供一份影帶,裡面傳出至少二名女生的聲音,包括「不要拉我」、「揍他」、「快點」、「我要叫車」、「過來打」等;其中「過來打」這句還連講了五次。檢警將進一步查證。
 林余駿表示,自己在倒地昏迷前,有一名女子也踢了他一下,但到底是不是Makiyo,他無法清楚辨識。對整起事件引發如此大的震撼,林余駿感慨萬千,希望友寄隆輝、Makiyo等人要拿出最大的誠意,把事實說清楚,不要再說謊了。
 律師周武榮、余俊儒昨天上午陪同家屬到醫院探視林余駿。周武榮轉述,林余駿身體雖然虛弱,但意識清楚,已能說明案發當時的情形。
 檢察官昨日再度傳喚Makiyo、丫子、湘瑩及友寄四人到案。友寄認罪坦承踢擊司機林余駿頭部;Makiyo則繼續保持「失憶」,辯稱喝茫了,沒有印象踢人,檢方將她改列重傷害罪被告,並諭令已分別交保的兩人各加保五萬元。
 另外,湘瑩、丫子涉嫌偽證,湘瑩因改口有看到Makiyo有踢人的「動作」,坦承偽證,檢方諭令三萬元交保;丫子因嘴硬否認看到Makiyo有踢人動作,檢方以她堅不吐實,諭令五萬元交保。由於偽證罪是侵害國家法益,如果罪行成立,將不得易科罰金,須入監服刑,兩女堪稱是本案「最倒霉」的人。
 整起案件,因為計程車司機江文瑞的行車紀錄器拍下的關鍵影帶,在案發七天後曝光,戳破了Ma幫的連串謊言,影帶中不但印實友寄隆輝連續毆打、腳踢司機林余駿的畫面,更勁爆的是出現Makiyo疑似腳踹倒地司機的鏡頭。
 檢察官昨日凌晨訊問證人江文瑞,並勘驗影帶。江證稱,他看到的打人景象,與行車紀錄器畫面一樣,他因被楊姓司機的計程車擋住,只看到Makiyo起腳的動作。凌晨二時,檢方緊急再傳喚目擊報案的楊姓司機,他的證詞與江相似。檢方隨即開出傳票,傳喚友寄等四人昨日下午到案說明。昨日上午,檢察官先前往北醫大附設醫院,就訊被毆傷的林余駿。林的身體虛弱,時醒時睡,據了解,林因被友寄摔倒在地,面部朝下,只知道被踢,但不能確認有被誰踢。
 Makiyo、友寄等人離開地檢署時,穿著球鞋的Makiyo表示真的很對不起大家,這幾天都在反省,想花很多時間來說明,因此會擇日再說明。友寄則一言不發,但有嗆聲民眾企圖對他動粗,兩人發生推擠,友寄一度踉蹌倒地。

 殴打で重傷を負ったが,現在は普通病棟に移った林余駿運転手は,昨日弁護士を通じて証言し、今回の事件全体はMakiyoが引き起こしたと指摘した。林さんは一度感情を高ぶらせ,芸能人Makiyoの胸を触ったりはしてないと述べた。また事件の全体はMakiyoが引き起こしたと述べた。なぜなら事件発生当時Makiyoが車のドアを蹴り,友寄隆輝と日本語で話した後,友寄隆輝が突然狂いだして,警察に連絡しようとしたところ、友寄に車から引きずり出されて、猛烈に殴られ、蹴りつけられたからである。
 友寄が林運転手に暴行を加えたのは店の前で,昨日も1部の録画が提供された。中には少くとも2名の女性の声が入っており,「不要拉我(引っ張らないで)」、「揍他(やっちまえ)」、「快點(はやくしろ)」、「我要叫車(タクシーを呼べ)」、「過來打(来て毆れ)」等の音声があり、その中でも「過來打(来て毆れ)」は連続して五回に及んだ。検察と警察はさらに証拠収集に努めている。
 林余駿運転手は以下のように話している。「自分が地面に倒れる前,ある1名の女性が彼を蹴ったが,Makiyoかどうかは,はっきり分からなかった。今回の事件がこのような大騷動になり,私は感慨無量で,友寄隆輝、Makiyo等の関係者には最大の誠意をもって,事実をはっきりさせ,もう嘘を言わないでほしい。」
 周弁護士、余弁護士は昨日午前家族と共に病院へ林余駿運転手を見舞った。周弁護士は,林さんは以前として身体が弱っているが,意識ははっきりしており,事件の様子を説明することができると述べた。
 検察官は昨日再度Makiyo、丫子、湘瑩と友寄の4人を召還した。友寄は林運転手の頭部を蹴ったことを認めた。Makiyoはまだ「覚えていない」を繰り返し,飲酒でぼんやりしており,人を蹴った覚えはないと言った。検察はMakiyoを重傷害罪の被告と認定することにし,それぞれの被告に保釈金として五万元を加算した。
 この外,湘瑩、丫子は偽証の疑いがかかった。湘瑩は証言を改めMakiyoが人を蹴る「動作」をしたと認め,偽証を認めた。検察は三万元での保釈を命じた。丫子は口を閉ざしてMakiyoが蹴るのは見ていないと言い,検察は事実を言っていないとして,五万元での保釈とした。偽証は國家の法的権益を損なう罪で,もし罪が成立すると,罰金にとどまらず,監獄での服役が科される。2名の女性は今回の事件で「最もとばっちりを受けた」人である。
 今回の事件で,江タクシー運転手の車載記録器の録画が決定的証拠となったが,事件後7日経ってそれが分かり,「Ma幫(Makiyo組)」の連続偽証を破った。録画には友寄隆輝が連続して毆打し、林運転手を蹴りつける場面が記録されており,さらにはMakiyoが足で運転手を蹴っている様子も写っていた。
 検察官は昨日夜12時、江運転手を証人として尋問し、録画を調べた。江さんは証言して,「人が殴られる様子を見た,記録器と同じである。楊運転手の車に遮られていたが,Makiyoの足の動きは見えた。深夜2時,検察は急遽楊さんを証人として呼んだが,その証言も江さんと同じであった。検察はすぐに令状を出して,友寄等4人を昨日午後尋問した。昨日午前,検察官は台北医大附属病院を訪れて,被害者の林運転手に面会した。林さんは身体が弱り、覚めたり眠ったりであったが,話しが出来、林さんは友寄に地面に引き倒されて,顔が下になった。蹴られたのは分かったが,誰が蹴ったかは分からなかったと述べた。
 Makiyo、友寄等の加害者が検察を離れたとき,スニーカーを履いたMakiyoは「みなさんに本当にすまない,この何日かずっと反省し,説明を考えていた,時期が来たらまた説明したい」と述べた。友寄は一言も話さなかった。取り囲んだ民衆が罵聲をあびせ殴りかかろうとして,もみ合いになり,友寄は一度地面に倒れた。
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毆傷運將火速起訴友寄求刑6年 Makiyo4年
作者: 陳志賢╱台北報導 | 中時電子報 – 2012年2月11日 上午7:19.. .
中國時報【陳志賢╱台北報導】
 藝人川島茉樹代Makiyo與日籍友人友寄隆輝毆傷計程車司機林余駿案,由於案情每日一爆,引起國人熱切討論,連總統馬英九也表達關注。台北地檢署昨日火速偵結,檢察官依重傷害未遂等罪起訴Makiyo、友寄,且兩人犯行重大、毫無悔意,分別從重求刑六年、四年。
 根據檢察官的認定,本案起因是二月二日晚間,Makiyo、友寄隆輝、丫子(曾瓊慧)、湘瑩(王湘瑩)坐上林余駿的計程車,Makiyo因繫安全帶、車資問題與林余駿發生爭執,引起Makiyo、友寄不滿,動手毆打、踹踢林頭部、背部十餘次,Makiyo因餘怒未消,也補踹一腳。
 至於同行的丫子、湘瑩因為接受偵訊時涉及偽證,以及Makiyo踹車門被控毀損罪,檢方另行偵結。
 檢方昨天以重傷害未遂罪起訴Makiyo,友寄另加一條強制罪,如果法院支持檢方法律見解,依此論罪,由於重傷害罪屬公訴罪,兩人縱使與林和解,法院仍將依法裁判,再加上二年以下徒刑,法院才可依法宣告緩刑,因此兩人恐將無法獲得緩刑。
 友寄昨日凌晨在淡水友人住處外,以「土下座」方式跪趴在地上長達四分多鐘,向所有人道歉,他表示會為這件事情留在台灣,並在台灣接受法律制裁,若可以的話,他願意承擔Makiyo的刑責。
 被毆傷在醫院治療的林余駿則透過律師表示,希望友寄隆輝、Makiyo等四人犯錯後要勇敢面對,不要說謊,造成更大的錯誤,他願意選擇原諒對方。
 本案自發生後,社會輿論一片譁然,檢警承受極大壓力,檢察官自二月三日密集展開偵查動作,除傳喚目擊的江姓、楊姓、洪姓三名計程車司機,並兩度傳喚友寄、Makiyo等四人還原事實真相。
 雖然友寄及Makiyo四人事後疑有串證舉動,一度推稱Makiyo沒有踹人,但檢方依據三名計程車司機證詞以及提供的行車紀錄器影帶、附近店家錄下的Makiyo咆哮聲音檔,認定友寄、Makiyo有踹人舉動,且兩人攻擊林的部位,主要集中頭部,認定兩人涉嫌重傷害未遂。
 依法,重傷害罪刑度為五年至十二年,重傷害未遂的刑度則為二年六月至六年,但檢方認為友寄及Makiyo兩人犯行重大,從重求刑六年、四年。
 檢方強調,友寄雖案發後坦承犯行,但他僅因細故即對陌生的計程車司機林余駿連續猛力狂踢頭部,造成林顱內出血,幾乎有傷殘之虞,其犯罪手段凶殘,求刑六年。
 至於Makiyo雖僅踹踢林胸腹部一次,但因她辯稱因酒醉,不記得當時情形,說詞與客觀證據和證人證詞不符,卻是一再飾詞狡辯,犯後態度惡劣,而且此一重大糾紛,是因她與林發生爭執鬧事而起,因此求刑四年。

 芸能人川島茉樹代Makiyと日本国籍の友人友寄隆輝が台湾のタクシー運転手余駿案さんを殴った事件で,犯行の様子が日々明らかになるに連れて,市民の熱烈な話題となり,馬英九総統も重大な関心を示している。台北地方検察署は昨日急ぎ調査を終え,検察官は重傷害未遂等の罪でMakiyo、友寄の起訴を決めた。両人の犯行は重大で、まったく悔いる様子がなく,それぞれ六年、四年が求刑された。
 検察官の認定によれば,本案は2月2日夜,Makiyo、友寄隆輝、丫子(曾瓊慧)、湘瑩(王湘瑩)が林余駿運転手のタクシーに乗ったところ,Makiyoの安全ベルト着用(注:台湾では2012年2月1日から全員のベルト着用が義務づけられ、つけていない1名ずつの罰金)と運賃支払いの問題で林余駿さんと口論が発生し,Makiyo、友寄が不満を持って,自ら毆打し、林さんの頭部と背部を10回以上蹴りつけて、Makiyoは怒りが納まらず,また一蹴りを加えた。
 同行の丫子、湘瑩は取り調べを受けたときの偽証の疑いが持たれており,Makiyoが車のドアを蹴ったのは器物破損にとわれていて、検察はそれぞれ搜査している。
 検察は昨日(注:10日)重傷害未遂罪でMakiyo,友寄を起訴することにし、他に強制罪を加えた。もし裁判所が検察の法律見解を支持し,この罪状になると,重傷害罪は公訴罪で,両人は和解の道をとれば,裁判所が法に拠って裁判し,さらに2年以下の懲役になる。両人が減刑されない場合は、裁判所は減刑も可能である。
 友寄は昨日深夜、淡水の友人の家の外で,4分ほど「土下座」式で頭を土につけて,謝罪の意を示し,「この事件が終わるまで台湾に留まり、台湾の法的制裁を受け入れ,可能ならば,Makiyoの刑事責任も負いたいと話した。
 殴打の傷で病院で加療中の林余駿さんは弁護士を通じて,友寄隆輝、Makiyo等の4人は誤りを犯した、勇敢に事実に直面して,嘘を言って更に誤解を生む大きい誤りをしないでほしい。私はあなた方を許す選択をしたいと思っている。
 この事件発生後,社会世論は騒然となり然,検察警察は大きな圧力を受けた。検察官は2月3日から集中して捜査を行い,目擊者の江、楊、洪の3名の運転手を証人とし,2回友寄、Makiyo等4人を召還して、事実の真相解明に務めた。 
 しかし、友寄とMakiyoの4人は事件後、隠蔽、偽証の疑いが強い。一度はMakiyoは人を蹴っていないと主張したが,検察は3名のタクシー運転手の証言と提供された車載記録器の録画、附近の商店が録音したMakiyoの怒鳴り声のファイルから,友寄、Makiyoの両名が運転手を蹴り,かつ両人の攻擊した部位は,主に頭部に集中していたと認定し,両人の容疑は重傷害未遂に相当すると判断した。
 法律によれば、重傷害罪は服役5年から12年,重傷害未遂の刑期は2年6か月から6年で,検察は友寄とMakiyo両人の犯行は重大で,より重い6年と4年の求刑になった。
 検察は強調した。友寄は犯行が発覚してから犯行を認めたが,彼は些細な理由(100元の乗車賃を払わないことでのトラブル発生)で生活の苦しいタクシー運転手林余駿さんに連続して猛烈な力で頭部を蹴りつけており,その結果、林さんは脳内出血を起こし、今後も障害が残る可能性がある。その犯罪手段は殘忍凶悪であり,求刑6年となった。
 Makiyoは林さんの胸腹部を1回蹴っただけであるが,彼女は酒に酔っていたと主張し,当時の状況を覚えていないと言うばかりで,説明は客観的証拠と証人の証言と一致せず,かえって言葉で誤魔化しているのは狡猾で,犯行後の態度は悪劣である。さらに、今回の大騷動は,彼女が林さんとの間で起こした紛争が原因で,このことから求刑4年となった。
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 以下に、台湾Yahooのニュース検索結果を示す。
 Makiyo
 友寄隆輝
 反ma

 2月11日の時点では、上に述べたように、台湾の報道陣や市民は問題を道徳と品性(特に動機と偽証に関わる部分)、社会正義の実施の点に重点を置いて捉えており、非常に民主社会の自覚的市民意識のレベルで考えている。よって、これをすぐに日本批判等に結びつけることはない。しかし、特にfacebookの糾弾グループでは今回の事件に限らず、台湾において李登輝総統時代から進み陳水扁時代の前半に大きく発展した民主化について、陳水扁時代の後半から馬英九1期目にかけて、それが再び失われてきた状況の中で、社会的正義と公平公正を求める動きが、ますます広がっている。
 いかなる形でもこれ以上、今回の事件に対して、台湾市民の期待に反する関係者や背後関係からの言動や、事件に関わる動き等がないように切望している。
  反Makiyo粉絲團


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