美術の学芸ノート

中村彝、小川芋銭などの美術を中心に近代の日本美術、印象派などの西洋美術。美術の真贋問題。広く呟きやメモなどを記します。

2月24日(水)のつぶやき

2016-02-25 03:19:27 | 日々の呟き

40年ほど前にできた団地内を散歩。空き地、空き家が目立つ。人が住まなくなった家を見るのは寂しく悲しい。40年前には輝く希望、弾むような会話、笑い声があったろうに。


日本でも富裕層と貧困層の二極分化が進み、大学で美術史を学ぶのも富裕層の子弟が多くなっているのかな。欧米で立派な美術展をやっていると聞いても、昔は誰も簡単には見に行けなかった。しかし欧米の美術館の充実した常設展示をいつかは見に行きたいという憧れは強かった。


最近の月刊の美術雑誌、Twitter、ブログなどを覗くと、欧米の美術展覧会のナマの情報が豊富だ。読者がそこに見に行くのが当然の前提であるかのように書かれている。しかし本当にそうした展覧会を見に行ける人はどのくらいいるのだろうか?富裕層が増えていることはわかるが、、、


ヤン ファン エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」は、パノフスキー以来、日本人の美術史書でも画家による結婚の立会い、証明などが定説だった。
だがあんな結婚式が本当にあるのか、モデルは真に誰なのか吟味していくと異なる<絵画の見方>も出てくるのだ。
権威者以外の説も新鮮で面白い。


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